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2018年12月

軽趣向好作選3

寒いクリスマスになってますねえ。そういえば、来年からは12月23日が祝日でなくなるとか。あまり祝日増えてもな、ということで仕方ないかとは思います。新しい祝日はいつになるのかな?

 

 

 

さて、では連載3回目。

 

20181224akasi

 

▲25角△26玉▲47角△16玉▲25銀△26玉

 

▲34銀△16玉▲25角△26玉▲14角△16玉

 

▲25銀△26玉▲36銀△16玉▲25角△26玉

 

▲35銀引△17玉▲26銀△同玉▲14角△16玉

 

▲25銀△26玉▲34銀△16玉▲25角△26玉

 

▲47角△16玉▲25銀△26玉▲14銀△16玉

 

▲25角△26玉▲43角成△36玉▲25馬△45玉

 

▲43飛成△44金▲同龍△同玉▲45歩△同玉

 

▲55金迄49手。

 

 

 

 初形で44銀が邪魔駒なのですが、35銀を同玉と取られないようにするためには36銀・25角型にする必要があるわけで、それを実現するために角と銀を細かく位置変更する手順が展開されます。まさに知恵の輪という雰囲気にピッタリで、銀を消去した後、収束に向かうためにまた元の14銀・47角型にしなくてはいけないのもユーモラス。収束も短くまとまって見事な軽趣向作となりました。この角銀の位置変換機構は柳原裕司氏作で初めて出たものですが、これを知恵の輪に発展させた慧眼は高く評価すべきと思います。半期賞受賞作。

 

 

 

 さて、今週末には新潟に帰るため、年内はおそらく最後の更新になりそうです。年末はさらなる寒波が来るらしいのですが、皆様体調に気をつけて、良いお年をお迎えください。

日本酒の記録(2018年11月)

 大河ドラマ終わりましたねえ。今年は面白かったですが、もうちょっと明快なテーマとかあっても良かった気はします。
 さて、日本酒の記録、先月分がまだでしたので載せておきます。
Dsc_0588
 山口県の永山本家酒造の「貴」の純米大吟醸。米にこだわりがあるらしく、確かに味にコクがあったように感じました。少し辛口でしたね。
Dsc_0590
 最近ちょっと気に入っている愛知の「醸し人九平次」シリーズの一品、「黒田庄に生まれて」。黒田庄とは米の栽培している場所とのことで、ラベルの数字でMap検索できます。香り良く、甘さと酸味のバランスも楽しめます。ちょっとだけ癖もあった感じでしたが、美味しくいただきました。
 しかし、早いものでもう12月ですか。今年は特にあっという間だったように感じました。年内、無事に終わると良いなあ。ではでは。

軽趣向好作選2

連載2回目。今回はこちらをご紹介。

 

199301sasaki

 

▲54香△53香▲同香生△41玉▲61龍△32玉

 

▲31龍△43玉▲34龍△53玉▲54龍△62玉

 

▲63龍△51玉▲54香△53香▲同香生△41玉

 

▲61龍△32玉▲31龍△43玉▲34龍△53玉

 

▲54龍△62玉▲64龍△51玉▲54香△52香

 

▲同香成△同玉▲53香△41玉▲61龍△32玉

 

▲31龍△43玉▲34龍△53玉▲54龍△62玉

 

▲63龍△51玉▲54香△53桂▲同香生△41玉

 

▲61龍△32玉▲31龍△43玉▲34龍△53玉

 

▲54龍△62玉▲63龍△51玉▲52歩△41玉

 

▲61龍△32玉▲31龍△43玉▲34龍△52玉

 

▲64桂△51玉▲52歩△62玉▲72角成△53玉

 

▲54龍迄73手。

 

 

 

(フラッシュは収束未修正です。ごめんなさい)

 

回転型の龍追いですが、53の捨合で奥行きの深い手順が展開されます。

 

①63歩を剥がす

 

②64香を剥がす

 

③龍を63に据えなおして桂を入手

 

④52歩を据える

 

⑤収束

 

で都合5回転。③で捨合が香のままだと、同龍、61玉、52龍、71玉、73香、81玉、72香成、92玉、73成香、93玉、82龍、94玉、67角以下。64香がある間はこの67角が指せないため、香合で時間稼ぎが出来る、といううまい仕掛け。また、②で香を剥がしたにも拘わらず香が増えない仕掛けも素晴らしい(64龍・52玉型のときは、54香に対して43玉で詰まないため、53香と打たざるを得ない)。佐々木氏は軽趣向の名手という印象が非常に強く、復活を熱望する作家のひとり。詰将棋ファンに寄稿しているので、期待できそうですね。

次回詰とうほくは場所が変わります。

 久しぶりに抽選で落ちてしまい、次回詰とうほく(来年2月2日(土))は、場所が以前やっていた、青葉区中央市民センター和室に変わります。駅から歩いて10分くらいのところになります。興味をお持ちの方、ぜひおいでください。
 さて、前回記事を載せた後、吉松さんから連絡をいただき、大塚さんの「漫陀楽」を入手することができました。吉松さん、ありがとうございました。
 早速見ており、特に趣向の分類に感心。作品も良く整理されており、スゴイの一言です。残念なのは、詰将棋データベースありきの仕組みになっているところでしょうか。う~ん、データベースはさすがに手が出ないなあ。。。ということで、しばらくは予定どおり軽趣向好作選で続けたいと思います。

 パラ12月号が届きました。もう年末なんですねえ。早い。短コン、実は今年は真面目に出品しようかと創作していたのですが、結局断念しました。皆さん本当に良く作れるなあ。まあ今回も解く方に専念します。ではでは。

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