軽趣向を楽しもう! -順次香成趣向④-
▲42歩△同銀▲32金△同玉▲33歩△同銀
▲23香成△31玉▲32歩△41玉▲42歩△同銀
▲31歩成△同銀▲42歩△同銀▲32成香△同玉
▲33歩△同銀▲23香成△31玉▲32歩△41玉
▲42歩△同銀▲31歩成△同銀▲42歩△同銀
▲32成香△同玉▲33歩△同銀▲23香成△31玉
▲32歩△41玉▲42歩△同銀▲31歩成△同銀
▲42歩△同銀▲32成香△同玉▲23角生△43玉
▲44歩△33玉▲34歩△24玉▲25歩△15玉
▲37馬△16玉▲26馬 迄63手。
前回紹介した筒井氏作と同じ消去目的で、57手目34歩と打つ手を可能とするために、24から26の3枚の香を消去します。歩の使い方が絶妙で、両玉と打歩詰をうまく利用して、1サイクルで4枚の歩を消費しています(最後は除く)。収束で3枚の歩がさらに必要ですが、「この作品のために歩は18枚あるんじゃないか」と思うほどピッタリ。持ち歩18枚の作品は結構多く発表されていますが、その中でも至高の一品と思います。
本作のように、香を消すまでのサイクルに工夫をするのが、この趣向では主流となっています。走りとなったのはこの作品あたりでしょうか。
▲35銀△25玉▲26銀引△14玉▲15銀△13玉
▲14歩△22玉▲33と△同玉▲43香成△34玉
▲44成香△25玉▲26銀引△14玉▲15銀△13玉
▲14歩△22玉▲33成香△同玉▲43香成△34玉
▲44成香△25玉▲26銀引△14玉▲15銀△13玉
▲14歩△22玉▲33成香△同玉▲43香成△34玉
▲44成香△25玉▲26銀引△14玉▲15銀△13玉
▲14歩△22玉▲33成香△同玉▲43香成△34玉
▲44成香△25玉▲26銀引△14玉▲15銀△13玉
▲14歩△22玉▲34桂△21玉▲31歩成△同玉
▲41と△21玉▲22歩△同銀▲同桂成△同玉
▲42飛成△34玉▲35銀△25玉▲14銀△同玉
▲12龍△13歩▲26桂△25玉▲34銀迄83手。
銀知恵の輪との組み合わせといった趣ですね。14歩の有無の違いでうまいこと玉を22に誘導して香成を実現します。収束も(龍は残るものの)うまく捌けていて、60年以上前の作品とは思えないセンスですね。
次は私の好きな作家のひとり、塩野入清一氏の作品。
▲23金△同銀▲同と△同金▲14歩△同金
▲23金△同玉▲24銀△同金▲33歩成△13玉
▲14歩△同金▲23と△同玉▲24銀△同金
▲33香成△13玉▲14歩△同金▲23成香△同玉
▲24銀△同金▲33香成△13玉▲14歩△同金
▲23成香△同玉▲24銀△同金▲33香成△13玉
▲14歩△同金▲23成香△同玉▲33飛成△同金
▲同角成△同玉▲34金△32玉▲31と△同玉
▲21歩成△同玉▲22角成△同玉▲14桂△同香
▲33金打△21玉▲22歩△11玉▲12歩△同玉
▲23金上△11玉▲21歩成△同玉▲22金左 迄65手。
詰方角と守備金の効きを上手く使って1サイクルで銀歩を消化します。シンプルながら良くできた仕掛け。収束は綺麗にまとまっています。「饗宴」にも収録された作品です。
本日最後に紹介するのはこちら。解答は例によって次回に。
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