第4作品集紹介⑮+⑭解答
3週間前に「いつまで森友と豊洲で時間浪費してるのか」という記事を書いたのですが、まさかいまだに同じ話題がニュースのトップを争うとは夢にも思いませんでした。本当にこんなんで日本は大丈夫なのでしょうか。
気を取り直して作品集紹介を。⑮です。
一応看寿賞短編賞の候補にもなった作品なので、ご存じの方もいらっしゃるかも。ただ、おかげで座談会で、「○○が気になる」とか「△△と比べて…」等と短所ばかりが取り上げられてしまい、かわいそうなコになっちゃいました。
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⑭解答・解説
▲22銀 △イ同銀 ▲32銀 △同角 ▲11歩成△同銀
▲12桂成△同銀 ▲31金 △同飛 ▲11桂成△同玉
▲33角迄13手。
イ同玉は11角、21玉、32銀以下。
持駒が強力で、しかもいかにも香を働かせたくなる初形。簡単そうだが組み合わせが難しい。例えば3手目11歩成で簡単そうだが同銀、同桂成、22玉でアウト、といった具合だ。7手目12桂成と先に後ろの方の桂を捨てるのがミソで、31金に22玉なら11角でピッタリ詰む。この持駒で角を最後まで残すのは少し意外な展開かも。
14飛が①7手目同桂成の余詰を防ぎつつ、②頭2手の逆算を可能とし、③最終手を限定した上に、④詰上り「リ」の字のあぶり出しにしてしまう一石四鳥のオイシイ配置。これを発見したときの喜びは短編作家の方ならきっとわかってもらえると思う。
いかにも一般誌向けなので将棋世界誌に発表。月間優秀作を獲得した。
(将棋世界 H19・6)
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