第4作品集紹介⑪+⑩解答
しまった、作品集の方も書かなきゃ、と思って忘れてました。ということで追加記事で掲示します。本日は⑪。
比較的自分好みの作品。10手台。
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⑨解答・解説
▲43金 △同玉 ▲32銀打△33玉 ▲22銀右生△42玉
▲31銀右生△33玉▲34歩 △同銀 ▲22銀引生△42玉
▲43歩 △同銀 ▲同銀成 △同玉 ▲32銀打△42玉
▲31銀右生△33玉▲34歩 △同角生 ▲22銀引生△42玉
▲43歩 △同角 ▲同銀成 △同玉 ▲32角 △42玉
▲31銀生△イ33玉▲34歩 △同馬 ▲22銀引生△42玉
▲43歩 △同馬 ▲同角成 △同玉 ▲32角 △42玉
▲33銀成△ロ同桂 ▲43歩 △31玉 ▲21角成△同玉
▲11歩成△同玉 ▲12歩 △21玉 ▲22歩 △31玉
▲32歩 △41玉 ▲42香迄57手。
イ同玉は21角成、同玉、11歩成、同玉、12歩、21玉、22歩、31玉、33香、42玉、32香成、43玉、35桂迄。
ロ同玉は34歩、42玉、43歩、31玉、21角成、同玉、11歩成、同玉、12歩、21玉、33桂、31玉、32香迄同手数駒余り。
こちらも岩田氏との合作だが、先の第9番とは逆で、趣向部分が私、岩田氏に全体的な構成を手掛けていただいた。角生・○イ○ロの適度な変化を入れた上、実戦形で仕上げられたのには本当に驚いた。このタイプの趣向では、かなり上位の完成度と言っていいのではないかと思う。岩田氏のセンスには脱帽の一手。
中沢照夫「銀・角のはがし趣向。角生のアクセントが入るのがよい。31手目の31銀不成が成立して安心」
小峰耕希「22・31手目の虫の良さと緩みない着地で、単なる趣向作に留まらない解後感が得られる」
今川健一「雨上がる。涼風。樹の葉末から、ボツリ、ボツリと、雨の滴」
解説・岡村孝雄「1回目は普通に銀を剥がすが、2回目は角生、3回目には(32に角を打っているので)31同玉の変化。1枚毎に適度に考えさせていて面白い。32角の形で78馬が消えると、今度31銀生は33玉で打歩詰だが、33銀が可能になっている。初形を整えつつ収束にもからむ桂香は、巧い作図と感じさせる」
もともと気ままで、かつ短期集中型の創作が多いので、あまり自分は合作には向いていないタイプと思うが、岩田氏のフォローが行き届いており、非常に実りある経験となった。また機会があれば、チャレンジしてみたい。
(詰将棋パラダイス H19・8)
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