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選ぶ勇気、選ばぬ勇気

パラ10月号の半期賞選考を見て思ったことを。

 まずは短大。本当に驚きました。山路氏作は冬眠蛙も結果稿を見て、一目で気に入ると同時に、「あれ、あまり点数高くないなあ」と残念に思った作品でしたから。これを選べるのは、自分の詰将棋を観る眼に自信がある、ということなんでしょうね。長年やっている石黒さんならでは、と思った次第。確かに歴史に残したい作品だな、と改めて感じます。
 また一方で大学の3題受賞。多いかどうかはさておき、担当されている利波さんと親しくさせていただいている(…と勝手にこっちが思ってるだけだったりして)冬眠蛙としては、「○○さんの作品は実は利波さんの好みじゃない」というのが実に良く見えます(笑)。そんな中で、多分評点だけでなく、作品の長所、そして半期賞としてふさわしいかどうかを、できるだけ客観的に考えて決めたのだろうな、と。

 思い出すのは冬眠蛙がまだ詰パラを読んで間もない頃の92年下期の半期賞。この半期は非常に充実した作品群で、その中での最高点は確か宗岡氏の捌きの作品。確か次が東野氏の実戦形だったかな?しかし、当時の担当者はそのどちらも選ばず、かつ2作推薦する、という、今考えても「なかなかやれないよなあ」という選考をしてのけました。
 しかし、決してその選考が受け入れられなかったか、というと全く違います。なぜなら選んだ2作(相馬氏作・金成氏作)が看寿賞作とその次点でしたから。当時の担当者=高坂さんなのですが、スゴイものだなあ、と感じました。

 私も結構長いこと詰将棋やってますけど、石黒さんにも、利波さんにも、高坂さんにも、まだまだ遠く及ばないな、と。もう一回修行が必要ですね。
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 あ、小野寺さん、再来週よろしく。病室変わってないよね?

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