最近、東京五輪のエンブレムに似たのがある、ということで、デザイナーの方がだいぶ叩かれている模様。冬眠蛙はデザインの世界には全くの門外漢で、どの程度似ているのか、問題なのかはわかりません。
…が、怖いなあ、と思っているのが、そのデザイナーの過去のデザインに遡って、あれも似ている、これも似ている、とうようよ指摘が出てきたことですね。これって、今回五輪ので問題として取り上げられなければ、ほぼ話題になる可能性は皆無だったのでは、と思うのです。しかも、その指摘を見て、テレビやネットであーだこーだ言っている人の大半は、多分私と同じ門外漢。いや、本当に怖いなあ、と思いますね。
全然違う世界の話、として捉えてしまえばそれまでですが、詰将棋だって同じ事態がスケールは違えど発生しうるかな、と。例えば看寿賞を受賞した某氏の作品が、たまたま過去に類似した作品があった場合に、某氏の過去の作品にも「これは○○と似ている」「この狙いは□□の焼き直し」とどんどん指摘が入ってしまうとか。私だったら、そんな強くないので、そういうバッシングを受けたら心が折れちゃいそうです。ま、それ以前に賞に無縁なんで関係ないですけど(笑)。
あ、類作指摘するのはいかん、と言っているわけではないです。というか、作家的には類作指摘は歓迎するものです。要は作品ではなく、作家の存在自体を否定するような表現は、この世界では厳禁にしてほしい、ということ。小さいけど魅力的なこの世界、いつまでもパラダイスであって欲しいな、と思っています。
金成氏作紹介のつづきの準備を実施中。次はいよいよ「反骨」です。お楽しみに。
最近のコメント