『雨滴』完成記念特別出題③ 解答者コメント
すみません、遅れましたがコメントを掲載します。
有吉弘敏さん『3手目の57桂が妙手です。また収束で先に56飛と捨てるのは盲点になりました』
☆先に67桂としたくなりますね、確かに。
小山邦明さん『初手の馬捨で始まり、この作品もうまく駒を捨てて、形の良い「K」の字のあぶり出し。私のイニシャルでもあり大満足の手順』
☆イニシャルKKなんですね。もう片方のKはぜひご自分で。
蛇塚の坂本さん『初手4五馬斬りは驚きでした。5七桂にも同龍とせざる所が面白いと思いました』
飯尾晃さん『手数を揃えるためだろうが初手は意味がない。飛車を先に捨てる収束は面白いが、ストレートな駒取り・駒交換は残念』
前田知弘さん『45馬から読み始めたので簡単でした。ひねくれてるでしょうか』
☆それはちょっとスゴイ。
占魚亭さん『王の素抜きに要注意。玉の可動範囲が狭いので、3作中一番易しかったです』
おかもとさん『持駒に歩があるから打歩打開、それなら初手67桂で龍を近づけておくのかな、というヨミは見事にはずれ。45馬から57桂とは、なるほどですね』
☆なかなか読みが深いですね。
ほいさん『5七桂の変化が難しくなかったので読みやすかったです』
ほっとさん『双玉ならではの攻防。3手目の57桂が面白い。一方で、手数を揃えることにこだわらずにもう少し不動駒を減らしてほしい、とも思う』
☆54桂をはねさせたので、上部の駒を動かす余地があまりなくなっているんですよね。
ikz26さん『21手で揃えたところに作者の意志を感じます。収束華麗』
☆短評に成長の跡が(謎)
夏風さん『右に逃がしそうな57桂が指しにくかったです。冷静に見るとここでしか49桂は役に立たないですね。詰上りが見えていても不詰感のある収束でした』
佐藤和義さん『3手目17手目好手』
中村康平さん『双玉で難しかったですが、初手がみえたら視界が開けました』
☆57桂まで見えると後は結構やさしい。
ランスさん『双玉にしてまでの手順とも思えません。初手駒取から入るのも味が悪いし、6筋の壁駒が最初からあるのもいま一つかと』
☆途中で駒交換もあるので、初手の駒取りも路線としてはアリかな、と思ってます。
中村 壽夫さん『余詰そうですが、37王でうまく免れていますね。苦心の配置ですか?』
☆どうなんでしょう?原作も双玉だったので、結構素材の時点からかも。
taka-oさん『大きな龍が誘い出されて取歩駒にされてしまうが、残された小さなと金が守りに活躍』
安武利太さん『歩詰を絡めた手順で龍を奪うと、後はお約束の気持ち良い収束がお待ちかね。小川さんの「K」の字を見るのは3作目ですが、いずれも秀逸な収束ばかり。この字も決して作りやすくはないはずなのに、よくネタが尽きないものと感心します』
☆作者コメントのとおり、看和さんの素材です。確かに色々な逆算ができそう。
山路大輔さん『捨て駒も見事ですが、玉方と金の動きもいいですね』
☆taka-oさんの評にもありますが、この一枚でうまく作意が成立しています。
嵐田保夫さん『一本道ながら流れるような手順で桂馬のオーバーラップから最後は“K”の都詰。これぞ趣向詰といったところか』
風みどりさん『初手駒取りとは驚いた。同玉で早くも双玉の理由が判明。 その後は普通の進行ですが、桂馬より先に飛車を捨てるところにちょっと新味を感じました』
☆変化球みたいな飛捨て。
詰将棋1級さん『あまり新鮮味はない気がするけど双玉を活かしたところもあってまとまってるかと。』
小畑裕之さん『飛車を一路寄せ捨てて、その後に金が横滑りする感触が好みです。初手の馬捨てと中盤の金捨ても横滑りで統一感が出てるのも上手いなあと思います』
☆なるほど、感触を味わう作品ですね。
本当にたくさんの解答、ありがとうございました。次回は総評です。
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