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2015年2月

「雨滴」完成記念特別出題

予告しましたとおり、「雨滴」完成記念の特別出題を行ないます。解答いただいた方全員に電子版配布を予定しております。難易度高めの3作品でありますが、締切も長めに取りますので、ふるってご解答いただければ、と思います。

**出題のことば**

 作品集「雨滴」の編集に着手してから7年、多数の棋友に支えられて、ようやく完成に至りました。「雨滴」は異色の作品集で、隅の老人A、Bは作品の手順解説に触れることなく、詰棋歴60数年、その時々の思い出を綴るのみ、作品の解説、短評は冬眠蛙さん、たくぼんさんに一任する無能ぶりです。
 この度、全編(後編②を含む)の完成に当り再び「雨滴=前編、後編①,②」の配布の為に、懸賞出題を冬眠蛙さんにお願致しました。前回(後編①)の出題は3作に関連性が無いと、クレームが付きましたので、今回の3作は関連性ありです「○○○51」この、○○○に入る英字を当ててください。
 一字でも正解なら「雨滴=全編」を贈ります。以前に配布しました「雨滴後編①」に追加、修正が多数ありますので、それは消去して、今回の「雨滴後編①」と取り替えてください。

平成27年2月1日 
小川悦勇(隅の老人A)
今川健一(隅の老人B)  

3題の出題者  住之江看和
 これが「雨滴」の最後の出題です。各題それぞれに容易に解けると思います。片手にコ-ヒ-カップ、片手に駒で、こんな曲(http://youtu.be/qIqmd1g8GMQ)でも聴きながら、最後の出題をお楽しみください。

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手数はすべて20手台。解答期限は4月26日までといたします。手順は最終手および手数のみでも構いませんが、ぜひ感想も入れていただくよう、よろしくお願いいたします。
既に入手された方もおられるかと思いますが、ぜひ感想だけでも送ってください。作者も喜ぶと思います。

『雨滴』

おもちゃ箱でも紹介されていますが、冬眠蛙も一足先に『雨滴』を頂戴しました。Aさん、Bさん(と書いた方が良いですか)、ありがとうございます。文量たっぷり、読み応えがあります。小川さん、今川さんのリラックスした文体はとても好みで、肩の力を抜いて楽しむことができます。
完成記念出題を週末に予定しております。既に入手された方も、そうでない方も、ぜひご解答・感想いただきたく、よろしくお願いいたします。

そろそろ仕事が忙しくなってきましたが、一方で気になるのが地震。今日もグラっと来て、ちょっと驚きました。時期的な問題もあり、気を付けないとな、と思います。考えすぎかな、とは思うのですが、用心するに越したことはないですからね。…でも、何もないといいな。では。

10年ぶりの自動車選び

土曜日に車屋さんを回って、買い替え検討をしました。現在乗っているのはスズキのワゴンRソリオという車で、登録年月が平成15年6月なので、11年を超えてしまいました。それほど乗るわけでもない…というか、あまり遠出もしないのですが、色々検討して、買い替え時と判断しました。

いくつか回って、一通り試乗もしたのですが、最近のは本当にエンジン回りがスゴイですね。音が全然違います。ハイブリッドカーなんてエンジン入れたり止めたりを忘れるんでは、と思うくらい。どれもとても乗り心地が良く、決まるまでまだまだ悩みそうです。なにか、「こういうオプションを付けるといいよ!」というオススメがありましたら、皆さんご教授いただければ、と思います。


さて、来週末に特別出題をまた予定しています。ちょっと入手の大変な?賞品を出させていただく予定となっており、ぜひご解答をお願いしたいと思います。

三輪勝昭さん個展 第20回出題

気が付けば第20回ですね。早いものです。

Miwa31


久しぶりにちょっと手数長め。20手台です。手は付けやすいかと思いますが、はたして。

解答・短評を募集いたします。以下のメールアドレスに3月29日(日)までに解答をお寄せください。
送付先 
hirokiichishima@yahoo.co.jp
本記事のコメント欄に、という場合、解答は入力せず、感想のみとしていただくようお願いいたします。

1回解答いただくごとに1歩ポイントを贈呈します。
・10歩溜まったところで、粗品(ミニ作品集)を送付します。

金成憲雄氏作品紹介33

今週は雪が降ったり晴れたりでいかにも2月の仙台、という気候でした。こういうの困るんですよね、通勤に自転車使えなくて。去年に比べれば随分マシですけど。

さて、では金成氏作紹介を。

Kanenari35
ちょっと今までと感触が異なる作品です。意外と悩むかも。10手台です。

なお、近日中に三輪さん個展を出題します。

金成憲雄氏作品紹介32

今週は訳あって久しぶりに真面目に中編の解図をしていました。一応詰とうほくで目についた作品の解図はしているのですが、やはり本格的な作品だとダメですね。特に「この形は詰みそう」というカンが落ちます。それでもなんとか解けて一安心。ふう。

さて、今回の金成氏作品は大道棋です。

Kanenari34

10手台です。形も簡素ですし、すぐ詰みそうなので、大道棋的にはなかなかの良問(その筋の用語ですと「マブ題」でしたっけか)では。皆さんもどうぞチャレンジしてみてください。

冬休み特別出題 解答

 無事に原稿を送信しましたが、須藤さんからの返事で、皆さんより一足早く、岩田さんの訃報に接しました。ご存じかと思いますが、氏はこのブログでたびたびコメントをいただき、今回のプレ短コンにもペンネーム「オタマジャクシ」で参加されていました。私と2作ほど合作もしており、先日の波崎さんといい、本当にさみしい限りです。ご冥福をお祈りいたします。

 よほど一週飛ばそうか、と思ったのですが、逆に両氏から叱られそうなので、冬休み特別出題の結果発表をします。

▲67桂左△同龍▲66龍△同馬▲56歩△同馬
▲67桂△同馬▲56飛△同馬▲44銀△同角
▲45金△同馬▲66金まで15手。
(詰上り「A」の字)

☆簡単に詰みそうな形に見えますが、58龍・39馬の守備が強く、細心の注意を払う必要があります。67桂、同龍に同桂と取らずに66龍が英断の一手。68地点を防ぐ銀は動かせないのです。

☆対して同龍は45金~47金なので同馬ですが、更にここでもう一歩ためて焦点に56歩が好手。単に67桂では56玉、45銀、47玉で48に馬が利いています。47に桂の利きがある内に、ということなのですが、変化もともなうため指しにくい一手になっています。

☆ここでようやく飛を取りますが、その飛をすぐに56に捨てて、馬を元に戻します。44銀~45金で最後に馬を逸らせて、上部の守備駒をうまくどかしきり、66金打までの詰上りです。

☆結局玉は不動ですべて同○なのですが、一手一手に奥行があり、それほど長い手数ではないのですが、非常に濃密な手順という印象です。さすがの一作でした。

○作者の言葉 
隅の老人Aさん『チョット見ではAの字の創作は易しそうですが素材からの逆算が意外と難しく、看和さんから頂いた素材に対して逆算不可のダメだしは4回以上になります。掲載のAの字は不動玉が唯一の狙いで、お気に入りの作品です。尚、初手からの数手を看和さんが着色。従って、創作の比率は住之江4、看和6』
三輪勝昭さん『住之江看和作では収束素材は常に看和担当です。曲詰の良い素材とは第一は手順の良さではなく、逆算可能かどうかです。逆算が完全に不可と検証して捨てる素材はしょっちゅうです。
この素材は駒取りなしでは無理ですが、色々逆算の選択肢があると思いました。53・64・65・66と駒を取れる箇所が3ヶ所もある。しかし、意外に上手く行かない。と言う事を住之江さんからの返信で知りました。自分自身も試しましたが、逆算不可に思いました。
駒取り2回もありますが、可能選択肢の中では上出来の作品と思っています』

☆手の奥行、と先ほど書きましたが、紛れの方も相当で、正直言って、「よくここまで逆算できたなあ」と思います。3手目同桂が詰まないとか、結構奇跡的。パラに出してもかなりの高得点だったのではないでしょうか。

** 短 評 **

荒川貴道さん(12歩)『5手目5六歩に対して同竜をまず考えました。どうやら2手短いようですね。最後は見事な"A"のあぶり出しですね』
☆同龍は45金打、同龍、同金、56玉、47銀、57玉、58飛迄。うまく割り切れました。

蛇塚の坂本さん(38歩)『こんなに同馬と馬を翻弄する手順がでて来るとは思わなかった。特に最後の4四銀同角4五金同馬は軽い粋を思わせる手順でした』
☆冬眠蛙も最初に見たとき驚きました。駒取りをうまく活用して、最後は連続捨て駒で締める、というのがいいですよね。

占魚亭さん(23歩)『66金迄と予想がつくものの竜と馬が強力で、どうやって利きを逸らすかが考え所。手筋だが56歩が気持ちのいい一手』
☆一歩千金という格言がぴったりくる一手ですね。

さわやか風太郎さん(25歩)『守備の竜が強力で今一つ届かなかったが、その竜を盤上から消すことに気づき解決しました』
☆それが、なかなか消せないんですよね。

詰将棋1級さん(17歩)『「A」が出てきました。曲詰なのに相変わらず細かいところうまく出来てますね。好作と思います』
☆あぶり出し的には初形から字の想像がつくのですが、手順の方はまさに思いもよらない、という感じ。好作でした。

やはり難しかったのか、少し解答少な目でした。

なお、近日中にまた特別出題を予定しています。皆さんお待ちかねの?あの続編を賞品提供予定です(…いや、まだそのためには冬眠蛙自身にハードルが残っているのですけど)。

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