三輪勝昭さん個展第19回解答2
▲63飛 △同歩 ▲55飛 △64玉 ▲75銀 △同銀
▲76桂 △同金 ▲53銀 △同歩 ▲65飛 △同玉
▲55金迄13手。
(詰上り「F」の字)
☆56への逃げ道が見えているので初手55飛としたくなりますが、先に下の逃げ道を塞ぐ63飛が正解。56玉は46飛、57玉、66飛成です。
☆55飛と据えれば、後は易しい手順ですが、見えている53銀・75銀・76桂の3手の順番に注意。75地点がポイントになっており、76桂→75銀→53銀が正解になります。
作者「最後変化されると字になりません。字になる絶対性のある作り方に慣れてしまっているので、逆にこの作り方の方が難しい」
☆個人的にはあまり気にならないのですが、曲詰を好んで作られる方だと、絶対性重視の方が多いようですね。付加価値を求めるからには、ということなのでしょうか。
** 短 評 **
羅刹さん(49歩)「2題とも手順前後が利いてますね」
☆ちょっと狙ってみました。字は全く関連しないんですが。
坂本栄治郎さん(37歩)「初手の6三飛捨てが痛烈の様な気がします。後は駒捨ての精算ですが、最後に要済となった飛が消えるところにカッコ良さを感じました」
☆使い捨ての飛、とか言っちゃいけません。ってことですね(笑)
中村雅哉さん(22歩)「こちらはすぐ解けました。初形でそのまま字形に残りそうな62歩、52歩がどちらも動くのが良い感じ」
☆やはり駒を動かすのがあぶり出しの醍醐味。
占魚亭さん(22歩)「初手が好きです」
☆どう見ても55飛から考えますからね。あ、なるほど、という手になりますよね。
詰将棋1級さん(17歩)「最後非限定が惜しい。どっちかといえば55角のほうの詰上がりが好きなので。形も作るのは大変そうなこともあり少し苦労してる印象」
☆確かに、仮に詰上り字形にならないとすると、55角の解答の方が多いでしょうね。
高田明浩さん(2歩)「手順前後がからんでいて、おもしろかったです」
☆作家的には気を使うんですよね。こういう評は嬉しいものです。
後藤満さん(4歩)「あぶりだされた2文字から“artfull”の単語を想起しました」
☆辞書をひいてみたら、「artfully」で「巧妙に、器用に」という意味だとか。詰将棋っぽい。出題順逆にしてたら、ミリオネア用語になるとこでした(笑)
プレ短コンとの並行出題でしたが、解答ありがとうございました。
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