三輪勝昭さん個展第19回 解答1
2作出題でしたので、2回に分けて掲載します。
▲66銀 △同桂 ▲56歩 △同と ▲67桂 △同と
▲44龍 △同銀 ▲56飛 △同玉 ▲46馬迄11手。
(詰上り「A」の字)
☆なんとなく67桂としたくなりますが。同とで打歩詰。これをうまく打開することができず、首をひねります。
☆飛の横効きがあるうちに66銀と捨てて46の守備を外すのが正解。そこで67桂とすれば打歩詰が打開…できそうで、今度は54玉で詰みません。打歩の筋をあきらめ、54玉に備えて先に56歩と捨てるのが好手。67桂でと金をずらせば龍飛捨てで詰上ります。
作者「67桂に一本56歩を入れるのが好手。サイトならこれだけも十分なのか、これだけでは苦しいか境界線の作品かな?僕的にはちょっと苦しい」
☆理屈的にはあまり深くないですが、手の組み合わせを考えるちょっとしたパズル、という趣でしょうか。そんなに苦しくはないと思います。
** 短 評 **
坂本栄治郎さん「Uの逆向き同鐸似が現れました。感想としては、ほとんどの駒が消えて行く事だけでも爽快が有りました。飛と龍よりも馬の活躍が最後に現れるのが綺麗に見えました」
☆「A」ですが、横棒が若干下なせいですかね。
中村雅哉さん「『A』ですか?簡単そうに見えて手順前後の綾が多く結構悩みました」
☆手が見えるだけにかえって考えちゃうんですよね。
占魚亭さん「67桂を実現させるひと手間」
☆気の利いた隠し味、といった56歩。
詰将棋1級さん「収束はみえたので後は捨て駒の順番や変化成立を考えた。形も割といいし好作だと思います」
☆1級さんは久々の解答。ありがとうございます。
高田明浩さん「56歩の小技が印象に残りました」
☆高田さんはまだ小学生?ポイントを正確につかんでいるあたり、素晴らしい。
もう一題は明日アップします。
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