「新参者/東野圭吾」
「このミステリーがすごい!2010」で1位を獲得したタイトルの作品を先日読みました。加賀恭一郎という刑事のシリーズの1作です。このシリーズは今までにも何作か読んでますが、今回の作品が一番良く魅力を出せているな、と思います。
芯に1つの殺人事件があり、それをめぐる様々な謎を1個1個解き明かすのですが、どれもなかなかの味があります。最後にはその殺人事件が解き明かされるわけですが、最後まで雰囲気を壊していない、丁寧な創りが印象的です。
確か作者自身が会心の一作として挙げたものだったと記憶していますが、なによりも構成の新しさが素晴らしい。こういう作りの詰将棋みたいなのもあるといいのになあ、なんて思いました。誰か作ってみてください。
« 三輪勝昭さん個展 第16回 解答 | トップページ | 金成憲雄氏作品紹介16 »
「ミステリ」カテゴリの記事
- 書評でスタート。(2015.01.04)
- 「新参者/東野圭吾」(2014.05.27)
- 古本レビュー(2013.09.12)
- 『真夏の方程式』(2013.05.26)
- 聖女の救済/東野圭吾(2012.05.01)
コメント