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三輪勝昭さん個展 第16回 解答

昨日は職場のソフトボール大会。あまり動かなくてもよさそうなキャッチャーで出たのですが、取り損ねた速球が股間を直撃。あれ、めちゃめちゃ痛いんですね。しばらく声が出せませんでした。おまけに今日の太ももの筋肉痛といったらもう。日頃自転車こいでるので大丈夫かと思ったんですが、使う筋肉が違うんでしょうね。

気をとりなおして、今回は、飛ばしてしまった第16回分の解答発表です。

▲45銀引△同香 ▲47銀 △同と引 ▲48桂 △同と左
▲55金 △同玉 ▲66角 △同飛 ▲56歩 △同飛
▲44銀生△同馬 ▲65飛 △同歩 ▲67桂迄17手。
(詰上り「オ」の字)

まずは角を取るしかなさそうですが、41香の効きが強いので、36銀が生きている内に45銀引で香を吊り上げるのが軽い伏線。さらに47銀、同と引のときに48桂と一本捨てるのが、これまた12手目同玉に備えた伏線になっています。これに対して同と直は55金、同玉のとき57飛があります。

55金、同玉のときに66角、同飛と飛を質に入れて56歩とするのがうまい手段で、首尾よく56をふさぎました。ここですぐに65飛は同歩で逆王手。44銀生として馬の効きを事前に外します。ここで初手の効果も確認して、後は飛捨てから桂ツルシまで。「オ」の字があぶりだされます。

作者「余り難しくない程度に手順の綾があり、サイトには理想の出来と思っています」

意外性のある手はないですが、双玉らしさもあり(初手57歩や9手目44銀生はともに逆王手で逃れ)、うまくまとまった佳作と思います。

** 短 評 **

さわやか風太郎さん(20歩)「いつもながら鮮やかな炙り出し。一つ一つの手は分かるが、どういう順序で組み立てていくかに難儀し、常に逆王手の陰に怯え続けながらそれでも何とか解図しました」
☆怯えるとか少しオーバーな気も(笑)。でもわかります。

羅刹國さん(45歩)「『オ』ですね。56歩が先なのが割り切れていていいですね。玉の位置もいい」
☆そうそう、44銀生が先でも良さそうに見えますものね。冬眠蛙もここに一番感心しました。

占魚亭さん(18歩)「6五飛の実現まで長かった」
☆確かに、初形からほとんど見えてるんですけどね。ある意味、作者のうまさが良く表れてると思います。

蛇塚の坂本さん(33歩)「玉が狭いので手順の問題だと思いますが、と金を引かせと金を縦に並ばせることを強制させるところに作者の妙があると思いました」
☆2手目同と寄は桂捨てなしで作意に直結。48を空ける意味があるわけですね。

太刀岡甫さん(3歩)「先の先を読むようでオもしろいです。桂打が絶品!」
☆まさにそんな感じですね。ちょっとした根競べみたいな。

嵐田保夫さん(17歩)「形からして最後6七桂跳ねで詰ましたくなる所だが、其の手順とタイミングがちょっとややこしい。4八桂に同と直が利かないと解れば後は簡単。軽い趣向作」
☆初形で銀が4枚並んでるのも含め、ちょっと趣向的な匂いもしますね。

ちょっと難しい部分もあり、解答者微減でした。良い問題だけに残念。

今回でさわやか風太郎さんが20歩到達。賞品を後日送付します。

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