« げげげ。 | トップページ | 春到来。 »

法則問題はご勘弁

ちょっと古くて恐縮ですが、パラ3月号のフェアリーランドの「打歩詰の法則問題」の話を。特殊ルールの詰将棋なので、興味の無い方はパスしてください。

フェアリーランドにおける打歩詰は「打歩詰以外で詰ますのは禁手」であり、それを利用した法則問題が存在するのだそうです。で、担当の方がわかりやすい例を出してくださいました。そのひとつがこれ。

Sample04071


この局面で18歩と打つと、後手は同金の一手、それに対して先手も同銀の一手で、ここで敵玉は詰みになりますが、打歩詰ルールでは同銀は禁手。ということは逆に同金の時点で先手玉が詰みということになります。…が、もちろんそれも打歩詰ルールでは禁手。しかし同金以外の応手はないわけで、結局18歩の時点で後手玉が詰んでいる、ということになります。

 

あーなるほどねー、とは思います。わかりやすい。ただし、どうにも釈然としません。同銀が禁手になる手となる元を作った先手の負けのように見えてしまったり。フェアリストの皆さんは上の図で18歩まで、で納得されるんでしょうか。

 

この手の法則問題で思い出すのは、縫田さんの「最後の審判」(クリックで作者サイトの盤面表示)ですが、ちょっとこれを利用して1個「釈然としないサンプル」を。

Sample0407


私のソフトはフェアリー駒に対応していないので、変わりに玉を使っているのですが、37の駒がQ(飛+角の動き)で、このQを詰ます問題だとします。

先手王に王手がかかっているので28金の一手。でQの逃げ場所は39しかありません。39Qがまた王手なので先手は29金の一手。で37Q、28金と繰り返すと4回目の37Qで連続王手の千日手に引っかかるので29金の局面で詰み、というもの。

これだと、もう後の手順は必然なのだから、最初の28金の時点で詰み、という理屈も成り立つのでしょうか?多分違う、と思うのですが、否定できる明確な理由がイマイチよくわかりません。文系脳には限界ですね。

ということで頭痛がしてきたので本日はこのへんで。ではでは。

« げげげ。 | トップページ | 春到来。 »

詰将棋」カテゴリの記事

コメント

僕はフェアリーは苦手なので余り好きではありません。
けど見るのは面白い。
良い作品は普通の詰将棋と同じように感動します。
ただし複合ルールは二つまで。
三つ重なると重いと感じます。
四つ重なると全く興味がありません。

僕は打歩詰問題は「将棋の基本ルールの打歩詰の局面を求めよ」とするべきです。
フェアリールール上の打歩の局面を求めても、フェアリー派でない僕は全く面白くない。
仮に冬眠蛙さんの18歩の打歩例図が打歩詰になるなら僕は打歩問題に全く興味がなくなりますね。
複合が四つになる感じです。
フェアリー派でない僕にもフェアリーは感動させて欲しいから打歩ルールは「基本将棋ルールの打歩詰を詰上がりとする」と言うルールにして頂きたい。
そうすると例図の局面は普通詰将棋なら逆王手が振りほどけずどうしようもない局面と同じになります。

還元型無駄合は応手等を読んで無効かどうかを判断するという点で本件と似たような問題だと思いますが、分かり難さ等の解答者側の視点に立って認めないという方が多いですよね。
様々な要因がありますけど、単純にフェアリー(と呼ばれる業界)では作意設定側の意向が強いのではないでしょうか。

どうでもいいですが、参考図はQは15に逃げれますね。

法則問題は、私も昔は嫌いでした。
解いたときに何だかすっきりしないというのが理由でした。
「解けた~」と直に分かる方が気持ち良いですからね。
しかし最近は慣れたので、何とも思わなくなりました。
フェアリーをたくさんの人に楽しんでもらおうとする場合、
法則問題はその旨ヒント等で明示すべきかなと思っています。

千日手の問題に関しては私も過去にでやろうとしたことがあります。
その時は千日手関連を利用する場合は何回目迄が許容かを明示したほうがいいという風になった気がします。私自身も最近はそのように考えてます。
基本的に最短を求める形の協力系では千日手の問題はないので深く考えてはいません。

法則系統は私自身ほぼ手を出さないので何とも言えませんが私は面白いと思ってはいません。

18歩→香でOKでしょうか。
個人的に、法則問題は、それでしかできない何かをやっていれば存在価値はあるかも、と思います。法則問題であること自体は減価事項だと思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« げげげ。 | トップページ | 春到来。 »