ちょっと古くて恐縮ですが、パラ3月号のフェアリーランドの「打歩詰の法則問題」の話を。特殊ルールの詰将棋なので、興味の無い方はパスしてください。
フェアリーランドにおける打歩詰は「打歩詰以外で詰ますのは禁手」であり、それを利用した法則問題が存在するのだそうです。で、担当の方がわかりやすい例を出してくださいました。そのひとつがこれ。
この局面で18歩と打つと、後手は同金の一手、それに対して先手も同銀の一手で、ここで敵玉は詰みになりますが、打歩詰ルールでは同銀は禁手。ということは逆に同金の時点で先手玉が詰みということになります。…が、もちろんそれも打歩詰ルールでは禁手。しかし同金以外の応手はないわけで、結局18歩の時点で後手玉が詰んでいる、ということになります。
あーなるほどねー、とは思います。わかりやすい。ただし、どうにも釈然としません。同銀が禁手になる手となる元を作った先手の負けのように見えてしまったり。フェアリストの皆さんは上の図で18歩まで、で納得されるんでしょうか。
この手の法則問題で思い出すのは、縫田さんの「最後の審判」(クリックで作者サイトの盤面表示)ですが、ちょっとこれを利用して1個「釈然としないサンプル」を。
私のソフトはフェアリー駒に対応していないので、変わりに玉を使っているのですが、37の駒がQ(飛+角の動き)で、このQを詰ます問題だとします。
先手王に王手がかかっているので28金の一手。でQの逃げ場所は39しかありません。39Qがまた王手なので先手は29金の一手。で37Q、28金と繰り返すと4回目の37Qで連続王手の千日手に引っかかるので29金の局面で詰み、というもの。
これだと、もう後の手順は必然なのだから、最初の28金の時点で詰み、という理屈も成り立つのでしょうか?多分違う、と思うのですが、否定できる明確な理由がイマイチよくわかりません。文系脳には限界ですね。
ということで頭痛がしてきたので本日はこのへんで。ではでは。
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