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三輪勝昭さん個展⑪ 解答

戻ってきました。今年は行きのバスだけで短コン解けました。なかなかやるじゃん、オイラも。感想は近々。

さてでは個展⑪の解答を発表します。

▲43銀引生△同香 ▲52龍 △同銀 ▲53桂成△同桂
▲45角 △同と ▲43銀生 △同銀 ▲55香 △同と
▲34龍 △同銀 ▲44馬迄17手。

(詰上り「ナ」の字)

右側に詰方の駒が集中しており、これをほぐしていけば詰むんだな、という見当はつきますが、玉方駒の利きもポイントとなる地点に集中しており、容易ではありません。初手はこうして見るところで、同角なら44馬なので同香。この局面では33馬も34銀も動かすと上に逃げられるので、52龍と角を取るのですが、同銀となったところで53桂成がちょっとだけ勇気のいる手です。同玉は43馬で強引に詰ますことができます。同銀は45角から43銀なので同桂が正解。だいぶ局面が整理されてきました。

さらに45角と強打。34銀を動かしたいわけです。同香は44馬、同桂は43銀生、同銀、55香、同金、43馬です。ここは同と。43銀生で香を入手すれば、予定調和的な収束に辿り着けます。変化が多いので、一歩一歩、踏みしめるような感覚が味わえますね。

作者『一手一手は焦点捨て駒で変化がある。しかし、やりたい手の前の手が芋づる式に分かってしまい解くのには非常に易しい。
ナの字ばかり創っていますが、納得する作品が出来ないためです。全局集にはこれで納得するつもりです』

鬼のように難しいか、というとそうでは無いですけど、決して易しくはないと思いますね。ちょっとずつ進む感覚なので、あぶり出しの醍醐味は味わえる作品でしょう。

** 短  評 **

飯尾晃さん「露骨に角を取るのはどうかと思いますが、34まで動く銀なのでその気持ちは分かります」
☆52角を置いたので初手が焦点捨てになってる部分もあるので、味は悪くないかと。

國吉進さん「『ナ』の字ですね!」

羅刹國さん「『ナ』ですか。そんナ神経つかわんかったわー。
☆ちょっとオッサン入ってますナ。
 

さわやか風太郎さん「どんどん駒がほぐれていく。攻め方の駒が一つ又一つとナクなっていく。」
☆整理整頓、という感じでしょうか。

葉井来人さん「角の持駒変換を考えてしまい遠回り」
☆5手目72角とか7手目27角とかですか。確かに前に効く駒が欲しくなりますもんね。

名無し名人さん「53桂成~45角が好手順。収束も綺麗に決まっています」
占魚亭さん「5六桂が命綱。玉方銀の捌きが最高です」
☆手順構成はらしさが見えますね。

隅の老人Aさん「不動玉の曲詰、駒取ありですが創作は難しい。大駒の近打など見所有り」
☆そうか、前回の⑩に引き続き不動玉でしたね。並べ方まずかったかな?でも短評見る限り、影響はなさそう。

☆凡骨生さんの短評は次回にまとめて紹介します。

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