三輪勝昭さん個展⑤解答
偏頭痛にやられて遅くなってしまいました。では早速。
▲64角△66玉▲75龍△同飛▲55角△同玉
▲56馬まで7手。
(詰上り「ナ」の字)
46に逃がしては駄目なので、角をそのラインに打つしかないのですが、離して打ってもよいところを64角とあえてくっつけて打つのが好手。65玉には56馬で詰むので66玉ですが、ここで75龍と捨てて飛筋をずらことが出来るのが角近打の効果です。
同飛に55角として、見事に「ナ」の字が浮かび上がります。積み崩しと言われる手順構成ですが、大駒で表現した分爽快さがアップしていると思います。
作者「素材としては35とは45歩なのですが、そうするとどうしても35が不要駒。
それが理由でこうしかならない」
まあ45歩でも「ナ」の字には見えますが、確かに字形バランスとしてはこちらを取りたくはなりますね。紛れも少し増えるし、良いのではないでしょうか。
** 短 評 **
凡骨生さん『「ナ」んと言うことだ最後はどちらへ逃げても「ナ」になった』
葉井来人さん『最終、玉がどう逃げても文字になることに感心した』
名無し名人さん『6手目同玉でも65玉でも「ナ」の字になるのが面白いですね』
☆最後65玉としても56馬までで同じく詰上り「ナ」になります。評が結構集中しました。
飯尾晃さん『取っても逃げても字になるというのは誰かの作にもありましたね。生角だと不安なので馬を作りたくなります。手数が不明なら82角を読むところ』
☆冬眠蛙も「そういえば昔あったよなあ」までは覚えてました。正解はこちら↓。
風みどりさん『吉田健の「N」を意識しましたね』
☆いや流石です。たしか「饗宴」の論考で柳田さんがあげてました。ちなみに作者ももちろんご存じでした。
坂本栄治郎さん『飛の移動が目に見えますが、龍を斬り生角と馬での収束はサッパリ』
☆「初形で飛がなければ56馬まで」の発見が解図の近道ですね。
さわやか風太郎さん『初手限定がいい。このあぶり出しは完璧ですね。玉がどっちへ行っても「ナ」』
☆積み崩しだと、形もいったん崩れてまた戻るみたいで面白い。
羅刹國さん『遠打ってきくとホイットニーヒューストン思い出すなあ、まあ近打「ナ」んですけどね』
☆なぜにホイットニー!?またしょーもないダジャレ考えてたりしてるな(笑)
隅の老人Aさん『ナんという優しさ、嬉しくなります。打った駒を捨てる、三輪さんの好みがチラリ』
☆冬眠蛙も好みです。
やまかんさん『角の使い方がよかった。曲詰でなければ勘違いするところでした』
☆やまかんさんは初解答。ありがとうございます。
占魚亭さん『大駒の連捨てが気持ち良いです』
☆詰将棋の醍醐味ですね。
⑥も早めに結果アップしたいと思います。ではお昼ご飯いってきまーす。
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