三輪勝昭さん個展④解答
久しぶりにサッカーで新潟が勝ったので、祝杯をあげつつこれを書いております。さあ果たしてまともに解説できるでしょうか。
▲44角△54玉▲53角成△同玉▲64桂△57と
▲52桂成△同玉▲62桂成△同玉▲73銀成△51玉
▲52歩△同玉▲63成銀△同玉▲64香△53玉
▲54飛△同玉▲65馬△53玉▲43香成まで23手。
(詰上り「C」の字)
作者『相当古い作品。捌きの手順が気持ち良く、充分発表価値はあると思っています。
本局詰上がり34が無いのは変ですか?Cの字は書くとこのような詰上がりになりませんか?当時僕はこうするのが当たり前と思っていて、34型は全く頭にありませんでした。
34が無いのは作者がこれが正統と思っていると言う事で御勘弁を…』
うーん、個人的には「C」だとやはり34が埋まってる方がしっくりきますね。まあ筆記体だとこんな感じになることもある、ということでどうでしょう(笑)
それはさておいて、手順の方はなかなか面白いです。34飛の縦の動きを36龍が制限させているせいで、緊張感もなかなか。たとえば64桂を44桂にすると43玉とされて、32飛成とできないため逃れます。
馬筋を邪魔する74桂を捌いたところまで辿り着いた局面がちょっとしたポイント。一見64に利かす73銀生が有力ですが、そうではなくて銀成とした上で63成銀と香を取ってしまうのがちょっとした英断です。その取った香を短打で使うのも味良し。手数の長さを感じさせない、さわやかな作品でした。
** 短 評 **
凡骨生さん「角飛捨てにハッとする。「c」どころか「A」ですよ」
☆ありがとうございます。なるほど、小文字解ですね。
羅刹國さん「G?C?9手目54飛として迷ってしまった」
☆冬眠蛙も26に駒を置いて「G」を主張する手はあるかなあ、とは思いました。でも意味づけ持たせるのが大変ですね。
坂本栄治郎さん「これ又盤上ほとんどの駒がさばけ煙詰めを思わせるようでした。最後の文字はよくわかりません。6のようでもあり、料理に使うオタマのようでもあり、わかりません」
☆オタマ!でもオタマにするなら上の棒を伸ばしたい気分ですね。
名無し名人さん「曲詰だとわかっているが故に下段に落とす順は抵抗があります。収束のさりげない香短打がお気に入り」
☆下段に駒がないですしね。その分、後の展開が気持ち良くなる効果があると思います。
隅の老人Aさん「54飛捨てからの纏めは気に入りましたが、詰上がりの字形で首を傾げること 10分、解答時間より長く掛かりました。今だに不明です?」
☆Aさんを10分も考えさせたなら作者も本望……って違いますね。
飯尾晃さん「下段に落としてもありふれた追い方をしないのは流石。64香が光る。カタカナではないのか」
☆そういえばアルファベットはパラを含めても初めてかな?
葉井来人さん「46香はいつ動くのかと思ったら最終手でした。よく捌けて気持ちいいです」
☆冬眠蛙は解図時、47歩の支えがあるから、46香は動かないかなあと思ってました。カンがいいですね。
占魚亭さん「こちらも初手44角。初手から気持ちのいい手が続いて、楽しかったです」
☆飛び道具が多い分、にぎやかな感じであぶり出しにはぴったりかと思います。
その他解答をいただいた皆様
さわやか風太郎さん 荒川貴道さん
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第2回出題に解答いただいた皆様とポイント集計
隅の老人Aさん(33歩) 羅刹國さん(30歩)
凡骨生さん(27歩) 荒川貴道さん(8歩)
坂本栄治郎さん(18歩) さわやか風太郎さん(6歩)
占魚亭さん(2歩) 葉井来人さん(2歩)
飯尾晃さん(2歩) 名無し名人さん(2歩)
藤田卓志さん(2歩)
※解答・感想をいただくたび1歩ポイントを進呈します。
10ポイントたまったところで、三輪勝昭さんのミニ作品集を贈呈いたします。ただし、現在作成中のため、しばらくお待ちください。(他に以前使っていた賞品もあります。そちらをご要望の場合は連絡ください)
今回、過去累計分と合わせ、羅刹國さんが到達しました。出来上がったところで送付します。
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