三輪勝昭さん個展②解答
第2回出題分(クリック)の解答もよろしくお願いします!
さてでは②の解答を発表します。
▲45金寄△同歩▲64銀生△65玉▲75馬△56玉
▲66馬△同銀生▲46飛△65玉▲66飛△同と
▲75と△56玉▲46角成△同歩▲45銀まで17手。
(詰上り『ム』)
角筋を通す45金寄は第一感ですが、同歩に22角成と急ぐと56玉、66馬左、同銀生で届きません。24飛を見せて64銀生が味の良い一手です。(細かいですが65の駒が歩じゃなく桂、というのが気が効いてますね)
65玉の局面がちょっとした問題で、83馬は64玉で届かず、龍をパクる66馬は同銀生で駄目。75馬、56玉とここに追いだしてから66馬がうまい手順でした。これだと同銀生に46飛という力強い手が成立します。その飛で要となっている66銀をちぎればゴール。46角成はわかっていても気持ちいい手です。
作者『66の駒を取るのに65玉→56玉、56玉→65玉の対比と見てくれないかな~。狙いと言う訳でないけど少し意識しました。』
なんとなくは伝わりますね。狙いか、と言われると厳しいかも(笑)。
** 短 評 **
羅刹國さん「むむむ?あまり好きじゃないなあ・・・」
☆あらら。駒取りのとこかな?
飯尾晃さん「駒を取る手順をほめたくないが、75馬~66馬と玉の位置を変えて龍を取る手がうまい」
☆46飛が少し見えにくい分、評価が上がる手順と思います。
凡骨生さん「曲詰創作のコツを掴まえたようで「ム」り「ム」ら「ム」だ無く仕上げてあり感心します。「ケ」「ム」とくれば第2回は「リ」「ツ」「メ」でしょうネ。」
☆ギクリ。ごめんなさい、違います(汗)。
坂本栄治郎さん「6四銀で6五玉を強要して7五馬6六馬で玉を翻弄。歩頭に飛を打つのも圧巻」
名無し名人さん「4手目56玉だと2手早いんですね。軽快な捨駒の連続で極みな駒捌きです」
☆すぐ66馬と取って早いですね。
隅の老人Aさん「5手目75馬と一拍おくのが良い味、突然現れた字形にビックリです」
さわやか風太郎さん「局面は狭そうだが手が広くて難渋しました。これだけの手順を尽くして浮かび上がった文字が「ム」とは」
☆変化が多いので密度が濃く見えるように思います。
たけとひでさん「変化を含めて大駒が縦横に働く」
☆どの駒も変化では違う働きを見せているのはポイント高い。
葉井来人さん「収束の畳込みは気持ちが良い」
☆ダイナミックな手順はあぶり出し向きと思います。
占魚亭さん「7五馬の発見に少し時間がかかりました。いい作品ですねえ」
☆ありがとうございます!
ということで、解答いただいた皆様、ありがとうございました。
取り急ぎ1ポイント贈呈します。賞品は現在思案中。あんましお金かけられないので(汗)、手作り作品集できないかと考えております。ただ、別で作品集創作をたくらんでいるので、作業重複しちゃうんですよね。どうするかなあ。
まずは過去分を含めて今回解答いただいた皆様のポイント数を。
●解答いただいた皆様
羅刹國さん(29歩) 飯尾晃さん(1歩) 凡骨生さん(26歩)
坂本栄治郎さん(17歩) 名無し名人さん(1歩)
隅の老人Aさん(32歩) さわやか風太郎さん(5歩)
たけとひでさん(9歩) 葉井来人さん(1歩)
占魚亭さん(1歩) 藤田卓志さん(1歩)
ではもう1度、第2回も解答よろしくお願いします!
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拙作の個展に素晴らしい解説をして頂いた冬眠蛙さん、そして解答頂いた皆様に感謝します。
ところで賞品ですが手作りで良ければ、三輪勝昭ベスト10を編集したいと思っています。
私事ですが10年以上休眠していたのですが、それまでの入選回数がちょうど49回です。
ちょうどと言うより最も切りが悪い49回なんですが、その中から10作選び作者の思いを書きたいと思います。
もし人気があり冬眠蛙さんにこの企画をずっと続けて頂けるのなら、入選50回以降の作品は改めてベスト10を編集したいと思っています。
投稿: 三輪 勝昭 | 2012/07/22 23:44