▲75金 △55玉 ▲54飛 △45玉 ▲55飛 △同玉
▲64銀生△45玉 ▲63馬 △同香 ▲54角 △同桂
▲34龍まで13手。
(「詰上り 『ケ』)
初手64金に誘われます。55玉なら75飛でぴったり。同馬、同銀成、同香、56角と調子良く進みますが、55玉のときに適当な手段がないようです。
正解は75金ですが55玉の瞬間手が続かないように見えますが、思い切って54飛としてみると81馬の睨みで取ることができません。(同桂は64銀生、同馬、54馬、同馬、47桂以下)
42桂の34への利きを頼りに45玉とよろけますが、55飛と更に追い打ち。64銀生としたところで45香が実は邪魔駒だったことに気付きます。最後は63馬と取ってから54角で気持ち良く詰上ります。
64銀生のところ先に35龍は45桂と逆王手をくらって駄目。さすがに見えやすいので、ここにはまる人はいないですかね。幕開けにふさわしく、軽くて気持ちよい作品でした。
作者-54~55~35飛が味が良い手。35飛は無いって?僕は変化でも味良くピタリと言うのが凄く好き。
35飛は6手目36玉のときに出現する一手。味の良い変化があると解後感がぐっと上がるんですよね。
** 短 評 **
羅刹國さん「双玉の意味を調べてこそこのあぶり出しが完成する」
☆この手順だと双玉は必須。逆算だとすると、思い切った割り切りと思います。冬眠蛙にはなかなか浮かばない発想ですね。
飯尾晃さん「13手で不動駒3枚。ゴチャゴチャしない効率のいい手順」
凡骨生さん「45香の邪魔駒消去が狙いの一つ。曲詰はいいですね。「ケ」っこう「ケ」だらけ我が家は猫毛だらけ」
☆凡骨生さんとこは猫飼ってるんですか。今度写真で紹介してほしいです。
坂本栄治郎さん「飛の押し売りは意外性。又初手は、詰将棋らしくないジット金打は意外性ありでした。」
☆坂本さん作品集送付が遅れていてすみません。いましばしお待ちを。
名無し名人さん「54飛~55飛が上手い順。7手目35龍は桂合の逆王手で逃れるわけですね」
☆初解答の名無し名人(!)さん。これからもよろしくお願いします!
隅の老人Aさん「初手64金で失敗、75金にやや不利感がある。軽快な飛の捌きで邪魔駒消去、双玉の使い方も上手い。巧打、俊足の1番打者です。この調子でお手柔らに願います」
☆今のところいただいた作品はネット出題に手頃な難度のものばかりです。今後もご期待ください。
さわやか風太郎さん「双玉の意味が直ぐにはわからなかった」
たけとひでさん「4手目同桂で諦めてしまい迷宮へ」
☆そうそう、冬眠蛙もいったんそれで初手64金に戻っちゃいました。
葉井来人さん「54飛から55飛が見せ場。紛れには逆王手が出てきますが、それだけでは双玉の味に乏しい」
☆もう一個双玉特有の紛れが欲しかった気はしますね。
占魚亭さん「トップバッターらしく(?)、とてもやさしい作品ですね」
☆さすがにお強い。
☆パラでは力強い作品を連発されている作者ですが、こういった軽快なものもだいぶ創られているようです。今後もご期待ください。
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