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2012年6月

変わるものですねえ。

冬眠蛙が初めて選挙権を得たとき、日本はまだ自民党が絶対的な安定多数で、社会党が野党の代表格、という時代でした。それが細川連立政権ではじめて逆転したとき、「こんな小さい政党の寄せ集めでよくやれるものだ」と感じた覚えがあります。まあ、本当に長続きはしなかったわけですが。

今週の政局混迷ぶりにはなんだかもう、という感じ。中には昔の思想もヘッタクレもない主張をしている人やら、単なるパフォーマンスに終始する人やらで、幻滅しちゃいました。なんだかもう政党政治自体にガタが来ているような感じですね。歴史は繰り返すもの、とよく言われますけど、次はいったいどんなことが起きるのでしょう。なんだかんだ言っても選ぶのは我々なわけで、よく考えるいい機会なのかもしれませんね。 

 

最近はストレスのたまることが多くて、ついグチモードになってしまいました。なのに週末に待っているのは休日出勤という(笑)。やれやれです。

三輪さん個展第1回、解答まだまだ募集しております。ちょっと出だしが寂しいのですが、気持ち良く解ける作品と思いますので、皆様よろしくお願いします。

三輪勝昭さん個展 第1回出題

予告しておりました件につきまして、第1回出題を行ないます。

今回は2題。手数は高校クラス(13~17手)になります。

Miwa1
 

Miwa2


解答・短評を募集いたします。以下のメールアドレスに7月8日(日)までに解答をお寄せください。

送付先→hirokiichishima@yahoo.co.jp

本記事のコメント欄に、という場合、解答は入力せず、感想のみとしていただくようお願いいたします。

 

なんらかの賞品を準備したいと思っているのですが、今のところ何にするかは未定です。(以前に新作シリーズでポイント制で賞品贈呈しておりましたので、多分同じ方針で行きます。その場合、前回のポイント数も引き継ぐようにします)

解答・感想をいただくことで成り立つ企画ですので、解けた皆様、なにとぞよろしくお願いします。m(_ _)m

 

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(連絡)坂本さん、住所ありがとうございました。が、プリンタ不調につき現在印刷できない状態です。もうしばらくお待ちください。

近況+予告

今回雨滴特別出題を実施しましたが、実は冬眠蛙自身は全くの休眠中です。パラ6月号に出品したのは、たまたま在庫が見つかったからにすぎません。(投稿する気が起きないレベルの作品ということなので、欠席回避くらいの意味しかないですね)

 

ほうっておくと詰将棋からどんどん遠ざかりそうなのですが、そんな冬眠蛙に救いの手?が差し伸べられました。ただいま大活躍中の三輪さんからの出題依頼が来ております。少し事前に冬眠蛙も解いてみたのですが、ネット出題にちょうど良さそうな感じでしたので、まずは今週末に出題してみようと思っております。

なんといっても解答・感想がないと続かない企画ですので、そのとき皆様解答よろしくお願いします。何かしらの賞品をまた準備しようかと考えておりますが、どうするかは未定、ということで。

 

今日は飲んだ帰りなので文脈めちゃくちゃかも。( ̄▽ ̄)すみません。ではでは。

『雨滴』配布特別出題 総評

先に本日、雨滴後編①をメールにて送付しました。もしも届いていない、という方がいらっしゃいましたら、お申し出いただければと思います。

なお、坂本さんは今回も郵送でないとペケでしょうか?…の場合、念のため住所をメールいただけると助かります。

また、三輪さんのメールアドレスもわからないことが判明。(どこかで見たような気がしたのですが…。駄目ですねえ)お手数ですがご連絡ください。

 

さてでは総評を。

飯尾晃さん『格の違いを痛感させられる三作でした』

☆たま研の解説お疲れさまです。いよいよ復活でしょうか。作品楽しみにしています。

凡骨生さん『3題とも並みの手順でない「ナ」「ミ」と「ドット」否「雨滴」でしょうか? 手数は(17手)(21手)(45手)で難しかったです』

☆命名ありがとうございました。

安武利太さん『実は詰工房に参加した時に、3人くらいで協力して解きました。ちょっとズルしてしまいましたが、どうか大目に見てください(笑)。それでも③は解けませんでしたが、作者一流の曲詰を堪能させてもらいました。ありがとうございました。また新作、発表してくださいね!』

☆個人的には皆でワイワイ解くのが一番。詰将棋の楽しみ方のひとつです。

羅刹國さん『これで正解にして安室さん。上級編めんどいです~あとちょっとで詰まないです』

☆最後を「エ」だと予想されての感想。関連性ないのを触れるの忘れて本当にゴメンね。

たくぼんさん『雨滴全編早く見たいですね。AさんBさんよろしくお願いします。』

☆後半は大作揃いですから大変ですよねえ。でも私からもお願いします。

 

ということで、このたびは本当にありがとうございました。

メールにも書きましたが、できれば感想などいただければ幸甚です。よろしくお願いいたします。

『雨滴』配布特別出題 ③解答

お待たせしました。最難関の③です。

▲23龍△同香▲24金△同香▲同銀△32玉

▲33香△同角▲同銀成△同玉▲11角△43玉

▲42桂成△同玉▲41桂成△43玉▲42成桂△同玉

▲51銀生△43玉▲34角△同香▲42銀成△同玉

▲34桂△43玉▲44角成△同玉▲35金△33玉

▲44金△同玉▲45香△33玉▲43香成△同玉

▲42桂成△同玉▲43歩△同玉▲44歩△同玉

▲45香△55玉▲56龍まで45手。

(詰上り「☆」)

初手はほぼ必然。3手目筋が良い人は43金~42桂成で凝り固まった左辺を捌きに行きたくなるのではないでしょうか。それでは右辺の守備駒が強すぎて足りません。攻め駒が強いうちに右辺に足がかりを作るのがポイントになっています。

…と言うのは簡単ですが、冬眠蛙には24金からバラすのはまあまだ読めるとして、33香で手が続くようにはとても見えませんでした。一目21玉でペケですよね。とにかく深い変化がもりだくさんで、相当な根気がいります。

・4手目32玉、23金、43玉、42桂成、同玉、34桂、43玉、42桂成、同玉、51銀生、43玉、53香成以下(邪魔桂を消去して龍を左展開させる手順がなかなか良いです)

・6手目21玉、31香成、同玉、41桂成、同玉、51銀成、31玉、41成銀、同玉、43香以下

・12手目32玉は22角成、43玉、42桂成以下4手目32玉の変化に準じる。

11角と強い足場を作っていよいよ左辺の捌きに入ります。先の変化もあり、46桂を早めに捌きたくなりますが、51銀生と香を先に取ってから34角を決行するのが正解です。34桂に22玉は33香、43玉、42桂成、同玉、32香成、同玉、35龍。この変化も綺麗ですね。

43玉には44角成とするしかないですが、足場が無くなり足りるかどうか不安になります。…にもかかわらず、更に代わりの足場になりそうな35金も捨ててしまうのがすごい手順。36龍と持駒香で意外にも捕まっています。冬眠蛙はここが見えず苦しみました。

45香から43香成を見つければいよいよ大団円。詰上りの作意は「☆」。うーん、一般的には「+」かな。でも作者の意図を尊重しましょう。全体的に重厚な手順で、どちらかというと服部さんっぽいような感じのあぶり出しでした。

 

作者の言葉「知らなかったとは言え、吉村達也さんの「王の帰還」と同じ詰上がりに驚く。思いもよらず、吉村さん追悼の作品になりました」

吉村氏は大学の先輩(関わりはないですけど)。本当に早い逝去で残念です。ご冥福をお祈りいたします。

** 短  評 **

たくぼんさん『以前、見せてもらったことがあります。改めて解図してみましたが7手目23銀成の紛れにはまり一苦労。一度解いたらすぐ手順忘れちゃうんですよねえ。確か「☆」という題名でしたが「+」(ミニ十字)の方がしっくりくるかな。』

☆やはり「+」?ところが後でもっと名案が出てきます。

安武利太さん『この詰上りは収束が限られるので非常に創作困難なはずですが、ここまで手数を伸ばし、密度の濃い一局に仕上げたのは流石です。序盤の力業も、中盤の何もないところでの手造りの妙も、どちらも小川流の一面であり、作者の持ち味がよく表れた一局と言えるでしょう』

☆冬眠蛙は特に中盤が印象に残りました。

飯尾晃さん『34角からは奇跡的な手順』

☆全く無理筋に見えますよねえ。ほんと信じられませんでした。

嵐田保夫さん『2四金の俗手が打ちづらく、その後も2三銀成や1五角、3四桂跳等の亡霊に悩まされ悪戦苦闘。こちらを立てればあちらが,あちらを立てればこちらがといった状態で整理がつかず挙句の果ては盤に並べ出す始末で丸2日もかかって何とか解決(情けない)。それにしても隅々まで良く計算し尽くされた久しぶりの力作でした』

☆2日はものすごく早い!実は冬眠蛙は(うろ覚えですけど)2週間近くかかってます。実はもっと早く出題できたはず、という(笑)。

凡骨生さん『「ドット」否「雨滴」でしょうか?』

☆「雨滴」!感心しました。こっちにしませんか、Aさん(笑)

 

◆他に解答をいただいた皆様

國吉進さん

次回総評掲載後、賞品を送付予定です。お楽しみに。

 

夜更かししてEURO観戦中。オランダ負けるとはびっくり。さあ次はドイツ-ポルトガル。楽しみです。ではでは。

 

『雨滴』配布特別出題 ②解答

前回に引き続き、今回は②の解答を発表します。さあ、どんな形が浮かび上がるでしょう。

▲33龍△46玉▲55銀△同玉▲44飛成△56玉

▲36龍△46銀▲同龍△同玉▲37銀△56玉

▲55龍△同玉▲77角△54玉▲64香△同玉

▲55角△同玉▲65馬迄21手。

(詰め上がり「ミ」の字)

物理的に飛か龍で王手かけるしかない初形ですが、どれが正しいのか逡巡します。感覚的に41の飛に手が伸びた人も多いのではないでしょうか。実は冬眠蛙もそうでした。

正解は44への利きを2枚とも残す33龍ですが、その意味合いに気付かないと苦労します。たとえば初手31飛成は46玉、55銀、同玉、77角に46玉と逃げられて続きません。角を活用したいのですが、37への利きがなくなったときの対策が必要なのです。

その対策が33龍・44龍型にすること。この場合のみ、56玉を強要して36龍で合駒を強要し、46を塞ぐことが出来る、というわけです。…が、細かい変化が付きまとい、気付くのは大変だったのではないか、と思います。たとえば55銀に57玉は66馬、58玉、38龍、59玉、77馬以下。また、44飛成に同金は37角、56玉、36龍、57玉、66龍まで等、少し気付き難い手がそこかしこに。

46合を強要すれば55龍~77角が成立します。仮に歩合としますと、77角以下作意どおりに進んで詰み。55角を防ぐ銀合が最善ですが、あっさり同龍から37銀で形を決めてしまえば、以下同じように詰ますことが出来る仕掛けです。最後の64香~55角は気分爽快ですね。

他合の変化が作意とかぶるの仕方ないところで、手順の構造を利用した初手限定が印象的なパズルでした。

作者の言葉「来年の年賀詰候補作だって、気の早い爺様だ」

ちょっと早すぎ、ということで使わせていただきました。来年にはまた別の作品をご準備ください(笑)。

** 短  評 **

たけとひでさん「初手に飛車が成って、紛れの森へ深く入る」

さわやか風太郎さん「初手どちらにしようか迷いました。4四の銀が邪魔で当初は3五銀から2六銀、3七銀と捌くのかと思ったら結局3五銀に5六玉でどうにもならなくなりました。5九の角が一番の働き者でしたね」

☆冬眠蛙も解図時同じような順にハマりました。56に逃げられると何も出来ないんですよね(笑)。

たくぼんさん「銀合限定の順が都合いいように作意となり字となる。難しい字もなんのそのですね」

☆冬眠蛙はそちらには疎いのですが、「ミ」って作図難しいんですか。今度チャレンジしてみるかな。

ほいさん「意外と簡単でした。(とか言って間違ってたりして)大駒の力の消し方がうまいですね。勉強になります」

☆見事正解。確かに大駒4枚で良く成立するものです。

安武利太さん「詰上り「ミ」の字。初手から最終手まで、流れるような手順が美しい。難易度が控えめなのも好印象で、個人的には「あぶり出しはかくありたい」と思います」

荒川貴道さん「初手が難しかったように思います。3一飛成としたくなりました。
きれいな「ミ」の字あぶり出しです」

☆すみません、荒川さん第1問も解答いただいてました。詰上りの字形だけだったのでウッカリしました。

☆でも思ったんですけど、あぶり出しなら確かに「字形だけ解答」でも逆に風情があっていいかもしれませんね。まあ流石に誌上では無理筋ですか。

坂本栄治郎さん「6四香が、シブイのと全体的にバランスが取れて最後には全ての駒が躍動しているように見えました」

☆大駒4枚中3枚を捨てますからね。最後の角捨てが特に気持ちいい。元々59にいた角、というのが良いです。

飯尾晃さん「駒を効率的に使う燃費のいい手順」

風みどりさん「初手31飛成がだめとわかれば、わりと一本道。しかし飛成から龍捨てのリズムはこれぞ詰将棋」

☆パズル色全開です。

嵐田保夫さん「銀合の頑張りもあっさり同龍で“ナミダ”か?」

☆そうそう、これを書いておけばよかったな、ってのがあって。「今回出題の3題に関連性はありません」と。余計なことを考えさせてしまったなあ、と反省しております。

☆この際だから「ダ」も創ってもらいますか(笑)。

◆他に②に解答をいただいた皆様

羅刹國さん 國吉進さん 凡骨生さん 躑躅さん

 

次回はいよいよ最難関の③です。あ、今回や前回の記事への感想をコメントでおよせいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

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