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2012年5月

『雨滴』配布特別出題 ①解答

大変お待たせしました。では①の解答・結果を発表します。

 

▲44銀生△同玉▲35金△55玉▲56金△同玉

▲46飛△同と▲45馬△同と▲57銀△55玉

▲65金△同飛▲56歩△同と▲45金打まで17手。

(詰上り「ナ」の字)

36飛が馬筋の邪魔をしている構図。しかし初手35飛は45歩合であえなく撃沈。56金から46飛と捌く手も同とでいかにも届かない感じです。この形で、26金が35に居れば45馬が成立することに気付くかどうか、がポイント。

しかしそれに気付いたとしても、44銀生~35金はちょっとやり難く、見事な伏線になっています。4手目33玉は34金、22玉、31角成、同玉、43金以下。75角が良く利いています。

35に金を据えて、56金~46飛を決行。同とに45馬が気持ちの良い一手で、55玉に65金が決め手となります。詰上り「ナ」の字。ちょっと考えさせつつも気持ち良い手順で、冬眠蛙もお気に入りの一品です。

作者の言葉「『詰将棋五十音図』によると『ナ』の曲詰は少ないそうだ。どれどれ、と好奇心で試作してみた」

この内容で「試作」ですか。さすがです。

ところで、作図動機からすると、これからも「この詰上りは少ないらしい」というのがあれば、また創ってもらえるわけですね(笑)。今度募集してみますか。

** 短  評 **

UKB48さん「初手が見えませんでした」

さわやか風太郎さん「9手目4五馬が快感です」

☆わかっちゃいるけど、っていうヤツですね。

たくぼんさん「大事そうに見える53銀を消去し、45馬や65金の好手を含むなど密度の濃い作品ですね」

たけとひでさん「馬を捨ててから、歩を奪う手は気づきにくい」

☆少し足りなさそうに見えるところがミソですね。

ほいさん「変化を読まなくても安心な曲詰。最後の持ち歩の使い方がうまいですね」

☆こらっ!ちゃんと読みなさい!(笑)

占魚亭さん「小気味良い捌きが素晴らしいですね」

磯田征一さん「一番易しいという①だけでもと思ってトライしましたが、わたしにはむずかしかったです」

☆熟練の方でも一目、というわけにはいかないかと思います。そこはやはり作者が作者ですし(笑)。

宮原航さん「曲詰なのに紛れ多く中々難しいです。特に第一感の初手56金の紛れはハンパではありませんでしたね。10~15分ほどしてようやく44銀生発見、ここでも45金を結構考えましたが普通に35金で筋に入れました。43玉や33玉や読み飛ばしました。(^^;
後は初手の紛れで散々読んだ筋だったのでスラスラ解けました。
しかしこれだけの捨て駒にこの収束で曲詰とは、理想してはいたもののやはりすごい技術です。見習いたいものです。(^^;」

☆44銀生発見のとき「これだ!」と思いますよね。詰将棋の醍醐味が味わえます。

坂本栄治郎さん「初手4四銀が、非常に意外性があり、6五金が絶妙」

谷本治男さん「玉が74に逃げた時に金の手持が必要、どういう形で46金を手に入れるのか、といったところが解図のポイントだったと考えます。5手目45金~33飛成~65金~63龍といった手順も頭をかすめたりして、適度な紛れと変化を含んだ中で、45馬捨てを中心に、35金のちょっとした不利感、キレイな収束の、曲詰の好作で、さすがと感じました」

☆5手目45金も確かに誘われますね。別で創れるかも。

嵐田保夫さん「一目5六金の筋だが其の前に遊び気味の金の活用が肝でした」

飯尾晃さん「短編曲詰の理想的手順」

☆全く同感です。

風みどりさん「他に手はないとわかっていても、56金~46飛は英断」

安武利太さん「自ら包囲網に穴を開けるような初手に始まり、その後も随所に好手の散りばめられた好作です。しっかりした後半に意表を衝く序を加えて、飛躍的に完成度を高めているのは、熟練の作者ならでは。見習いたいものです。」

☆最後を締めていただきました。

●他に①に解答をいただいた皆様

羅刹國さん 國吉進さん 凡骨生さん 躑躅さん

 

予想どおり、一番多く解答をいただきました。次回は②です。

あ、ぜひ解けなかった皆様も、感想をコメント欄におよせいただければ、と思います。よろしくお願いします。

特別出題について

解答をいただいた皆様、ありがとうございました。

 

躑躅さんから、「感想は後でもよいか」というメールをいただきました。もちろんかまいません。結果発表後にコメント欄に記載でも勿論結構です。他の方も含め、どうぞ皆さんよろしくお願いします。

 

実は作者のAさん、GWの後ろにちょっと入院されていたとのこと。びっくりです。もう大丈夫でそうですが、どうぞお大事になさってください。

 

かくいう冬眠蛙も最近ちょっと体調不良。気をつけたいと思います。

果たしてこの差は。

Aさんの特別出題、本日が解答締切日となっております。来週から一題ずつ解答発表する予定となっております。皆様お楽しみに。

 

 

本日、本・CD・DVDをまとめて近くのブックオフで処分してきました。段ボール箱1個分。結構思い切ってますね。

まあそんな高値で売れるはずないのは以前から経験済。まあウン百円の世界だろう、と思いつつ10分程度店内を歩いて、10分後に結果を受領。…なんと4000円超えてました。ちょっとびっくりです。

あとで明細を見たところではミスチルのDVD2枚が結構な高値でした。一方でBzのベスト版CDが5円。うーん、よくわからん。あと「これは流石に間違いでは」と思ったのが古谷一行の金田一シリーズのDVDの1枚が1000円。そんなプレミアつくようなもんではないはずなんですが…(^^;

しかし、エライ差がついてると思いません?どんな相場観で価格ついてるんですかね。査定の仕方は興味あるところです。

まあ流石に「高すぎる」と言うわけもなく、ありがたく頂戴しました。しばらくしたら「間違いでした」とか電話かかってきたりして。それまでに使い切ることにしましょう(笑)。

 

あ、ちなみに一冊だけ詰将棋の本(文庫です)も売ったのですが、60円でした。意外と高い?良く考えると内容が古くならない分、実用書の中では比較的売れやすいのかもしれませんね。

それがもしも正しいのならば。

「維新の会」で注目を集めている大阪市の話題でちょっと思ったことを。ちなみに冬眠蛙は以前大阪府で橋下知事が誕生した際に、「きっとうまくいかない」と思っていたのですが、ちょっと今は橋下市長を見直しています。無論「それは違うんじゃない?」っていうのも多いんですが。 

で、今回眼に止まったのが市の職員の入れ墨調査。もともとはゴミ収集職員がしていたのが眼に止まって意見が寄せられたんだとか。で、環境局で調査した結果、約50名の方が入れ墨していた、とのこと。結構いるんですねえ。ちょっと驚きました。

人数の話は置いといて、果たしてそれは問題なのか。掲示板やTwitterを見た感じ、8割位の方は「問題あり」。でも明確な理由が出せている人はいないようです。当たり前ですね、そんな規則ないんですから。

ただし、それが問題だ、と考えている人が多数存在していることは絶対的な事実であり、そういった方々の存在は多数であるがゆえ、決して無視してはいけない。規則どうこうではなくて、受け取る側の印象の問題。だから冬眠蛙は、「問題だ、と考える人がある程度少ないのであれば、入れ墨はOK」だと思います。

なので、入れ墨は問題ないよ、単なるファッションだよ、という方がいるのであれば、そして、自分の考えは正しい、と思うのならば、その意見を広める努力が欲しいですね。現在の状況では、あなたの主張は受け入れられていないわけですから。入れ墨に限らず、結構いろんなことで同じことが言えると思います。

 

 

実は冬眠蛙自身、入れ墨をしている公務員にはかなり違和感あります。入れ墨に対する認識が変わりつつあるのは知ってますけど、意識が受け付けない。私みたいな人も結構いるんではないかと。どうですかね。

ちなみに「人数の話は置いといて」と書きましたが、他の業界も含めて、どの位の割合なのかは興味ありますね。たとえば金融系でもいたりするもんなのでしょうか。どっか調べてみて欲しいと思う冬眠蛙でした。

90年代の一桁モノを振り返る。57

すみません、前回「次は特別編で長編を紹介」と書いたのですが、諸事情により取りやめます。代わりに今回は上級編とも言える作品を紹介。

0802yamato


作者らしい濃密な手順を堪能ください。解答はコメント欄に。

「雨滴」後編の特別出題、締切まで残り1週間となりました。やはり上級編が特に難しいようで…。我こそは、という方、ぜひチャレンジしてみてください。あ、でも勿論1題解答も大歓迎です。よろしくお願いします。

ゴールデンウィークもおしまい。

早いものですね。

前半新潟に戻っていたのですが、後半はのんびりと過ごしました。自転車や自動車でちょっと遠出したり、なかなか普段できないことをやりました。これだけフリーな時間が創れるのもそうないので、色々と思うことありますね。

 

明日からまた仕事。結構忙しい日々になりそうですが、頑張ります。

 

 

話に全く脈絡がないんですが、同僚の間で話題になっているTV番組があり、この間録画して見てみました。月曜の夜9時にBS-TBSでやっている「吉田類の酒場放浪記」という番組です。吉田類さんというのは俳人(廃人ではないですよ)なんだそうですが、冬眠蛙はそっちには疎いので全く知らないです。…で、番組の内容はそのオッサン(失礼)が、適当な飲み屋に入って飲んでいるだけ、という、「普通そんなんで番組成り立つかい」と突っ込みたくなる構成。ところが見てみると、周りの客も含めた楽しそうな雰囲気だけで、見ている側もちょっと飲みたくなる。なんとも不思議なものです。実際インターネットの掲示板サイトのその番組のスレッドは、一緒に飲みながら見ているオッサン達の書き込みで満杯となっており、隠れた人気番組のようです。

明日放送があるので皆さんも一度ご覧になってはいかがでしょうか。あ、でもあまり飲みすぎないようご注意ください。(^-^;

聖女の救済/東野圭吾

新潟に行っており、本日戻ってきました。今回旅のお供に購入したのがタイトルのミステリ。ガリレオシリーズの長編です。

冒頭で既に犯人は明らかになっていて、その辺りは前の長編、「容疑者xの献身」に近いものがあります。今回はミステリの5W1Hの「How」が中心となって書かれています。ここから以降はネタバレになるので書きませんが、読んだ後の満足感は最近読んだミステリの中では文句なしの№1。ストーリーテラーとしての作者の技量を見せつけられました。ミステリファンの皆さんには是非お勧めしたいと思います。

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