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特別出題 解答者の皆様の感想

本当に大勢の方から感想いただきました。まことにありがとうございます。

感想はメール到着順で紹介します。

Uraさん「33角アイは習いある手段と思いますが、33角不成として34玉とさせ、69角を得る為に46桂という捌きを作る所は巧いものです」

躑躅さん「46桂から69角は割と見えやすいですが,初手からは成立しないのが面白かったです」

さわやか風太郎さん「特別出題の作品ですが、打ち歩詰打開の攻防が面白いです。5八桂はいつ跳べばいいのか、それも金を質駒にするわけではないし、意味がなかなか掴めませんでした。2九の香についている飛車の紐を断ち切るためと漸くわかりました」

☆皆さんいいカンしてますねえ。冬眠蛙は最初は46桂なんてカケラも読みませんでした(笑)。

橘圭伍さん「昔詰将棋めいとに出した作品の修正図でしょうか?こんな感じの作品を解いた記憶があります。上部の構図は既存の物ですが遠打と組み合わせたのが面白いです」

☆24玉型で角捨合の形は結構見ますね。冬眠蛙も一度創ってみようかな。

羅刹國さん「飛筋を通すための伏線と思いきや、遮るための伏線だったとは!69角を発見したときの悦びは、詰将棋のカタルシスとでも言うべきか。程よい難易度で、秀作」

☆確かに"浄化"って感じしますね。言いえて妙です。

坂本栄治郎さん「感想ですが、実に打歩解消についてこの問題ほどバラエティーに満ち溢れている問題は無いと思います。馬を生角にしたりわざわざ飛の効き遮断したり再度角で角の打ち場所を作るお膳立てなどなど素晴らしいテイストがふんだんに盛り込まれている秀作だと思います」

荒川貴道さん「21手目の角打ちがとても印象的です。1五馬ばかり考えました。他にもワナがいっぱいあって今でもまだワナにはまっていないか心配です。解答発表と小川悦勇作品集を楽しみにしています」

☆本日メール送付予定です。なお、携帯メールの方には別手段を検討中です。少々お待ちください。

Tea Shotさん「▲24金から▲47角までの37手詰めですか?打歩詰めをめぐる虚々実々な(?)角の使い方が面白い。角の使用率が40%強で、まさに”角に始まり、角に終わる”稀有な作品と思います。
眼目(?)の▲69角を実現する▲46桂の伏線がアクセントとなり、飛角を男女に見立てれば、派手に活躍する女主人公に加え、睨みを利かす男の存在感が光るドラマを連想させます」

☆面白い見立てをしますねえ。睨みを利かす男…あぁ、2時間モノならば船越英一郎か…違うな(笑)。

ほいさん「ヒントを頂いて解けました。角合と4六桂の雰囲気は初回で見えたのですが、6九角が見えませんでした~。今回は頑張って、1九王まで追って行って打歩になったので気が付けました。パズル的で面白い作品でした。すてきですね」

たけとひでさん「5一角と6九角を両立させる貪欲な作品。両方に飛車が働くのは見事」

☆作品集には他にも"貪欲の塊"みたいな作品がたくさん。楽しみにしていてくださいね。

嵐田保夫さん「よく計算し尽くされた絶妙作品というほかない。千日手を打開できずに数週間悩み、恥ずかしながら諦めて盤に並べてみたらすぐ解決。解ければなーんだという感じで自分の閃き力、空間認識力のなさにあきれる始末(何年将棋やってんだか死んでも直らない)」

☆いやでも暗算でのチャレンジは流石です。冬眠蛙はすぐに盤駒出しました(笑)。

中村雅哉さん「出張中の機内で、作意順の33角生、34玉まで読んで先の方針が立たず挫折。また、58桂はいかにも46桂、同金として14玉に58角や69角を打つ筋を誘っているものの、36歩合で役に立たないとこちらも速断。創棋会でたけとひでさんに聞いたら「69に角を打つんだよ」「打歩詰の筋が2回出てくるんだよ」と大ヒントをくれたので、ようやく解けました。

角打角合の筋は見慣れていますが、感心したのはいきなり伏線の46桂をやらずに角打角合の間に織り込んだところ。巧みな構成と思いました。古典的な香りのする手順構成の好作と思います」

☆たけとひでさん、大ヒントすぎです、それは(笑)。

凡骨生さん「打歩打開の69角を打つべく、47金の移動を図る33地点の虚々実々の駆け引きが難しく且つ面白く、詰め応えがありました。フー」

詰将棋1級さん「この作は解いてみると手が限られていて変化も易しく、狙いは面白く、着地はぴったり、とても自分好みの作でした。打歩詰を巡る軽い謎解きで、73馬を生角にする攻防はもちろん、好打69角をカモフラージュする47金と58桂馬にも作者のうまさ、こだわりがみえますね。
面白い詰将棋ありがとうございました」

小形靖夫さん「すばらしい、3度の歩打ち詰め誘致の3三角合とそれに対する対応、変化用の5八桂の処理と2箇所目の歩打ち詰め対策の6九角打、これに対する3六歩の移動合、最後の両王手の詰上がりまで緩みなく、解けて楽しい詰将棋でした」

☆簡単ではないけれども、解いて面白い、解けて楽しい、謎解きの理想ですね。

増田智彬さん「51角(限定打!)と33角の捨合の組み合わせが実に巧妙。27香でよく余詰まないなあとも思いました。そしてまさかブルータス手筋が出てくるとは想像していなかったですね。初形からは全くその匂いらしきものがありませんから。見事な構想中編でした。こういうのを詰パラで解きたいなぁ…」

☆最近はあまり謎解き型の中編は多くないですね。作家の皆さん、ご期待に添うよう頑張ってください。

しろねこさん「51角の繰り返しがいい。途中不成もあり成ると玉の逃げ場が14に限定され15金を馬で取り早詰みです。数日に分けて考える。柿木8で回答しました」

風みどりさん「23歩の邪魔駒消去だろうと予想して四苦八苦。でも考えてみたら23角同歩15馬の筋だったら下辺の配置が無意味だものね」

☆冬眠蛙も最初ちょっとそっちにハマりました。確か森長氏作でその筋があるんですよね。いやあ、既視感って怖い。

けんちゃんさん「角打角合に打歩詰打開の構想を絡めた意欲作。欲を言えば紛れ順をそのまま収束に使うのではなく、例えば69角に対し58歩中合をしてから36歩として、ここで1歩稼げたので別な収束手順に入る…となれば理想的だったが、これは望蜀というものか。(この作者がこう纏めたのだから、これが最善形なのは分かりきっているのだが)」

葉井来人さん「58桂配置が捨ててくれと言っているので謎に迫るのは苦労しないものの、打歩詰誘致から打開に至るプロセスの論理性が見事である。金で玉を上段に追う手順に緊張感があれば、引き締まった作品に仕上がったことだろう」

☆馬を切ってから下に追う部分ですね。確かにこの辺りはちょっと一本道で単調かも。ただ、この部分が難しいと、ただでさえ見えにくい構想なので、いよいよ迷宮に入ります。なので、個人的には助かりました(笑)。

谷口均さん「小川悦勇様、作品集完成、おめでとうございます。小川さんといえば、風車、ピンポン詰で著名な方、大変敬服している作家のおひとりです。岡田敏氏、山田修司氏からも凄い作家だとよくお聞きしています。私も以前近将で小川さんの作品(風車の一種?)を詰まして、その手順の滑らかさに酔いしれたことがあります。

ブルータス手筋69角実現のため、前半馬から生角34玉へ誘い道を開け馬へと変換する、二重の構想素晴らしいです」

☆作品集には上記にあげた両作品も収録されてますのでどうぞお楽しみに。「風車の一種?」は17番かな?

他、國吉進さんからも解答いただきました。ありがとうございました。上にも書きましたが、これからメールでPDF版の作品集前編を送付します。解答はついていません。自分で頑張って解いてみるのもよし、後編を待つのもよし、というところですね。

冬眠蛙は今頑張って解いている方です。硬軟おりまぜ、短編から長編まで様々な作品が並んでおり、退屈しません。解いて楽しい、感動・感心する作品が並んでおりますので、ぜひ皆さまも解いてみてください。

作品集は現在後編を隅の老人Aさん(小川悦勇さん)とBさん(今川健一さん)で鋭意作成中です。感想も心待ちにされておられるようですので、どうぞよろしく。

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