特別出題解答 (前編)
30手台の中編にもかかわらず、大勢の解答、まことにありがとうございました。それでは解答を。3回に分けて掲載します。
香で27の銀を取りたくなりますが、▲33金△24玉▲27香とすると、△14玉で手が続かない形です。この銀は「取れずの銀」となっているようです。では。
▲24金 △同玉 ▲51馬 (途中図1)
馬を働かせて上部にニラミを効かせるのが正解。ここで△14玉は▲26桂△同金▲15歩△23玉▲33馬以下で詰み。玉方の秘策は。
△33角 (途中図2)
角捨合が飛び出します。取る一手ですが。
▲同馬 △14玉 (途中図3)
今度は▲26桂△同金としたとき、▲15歩が打歩詰の禁手。33角は23に馬筋を効かせて打歩詰を誘致しているワケです。
でもそうは言っても、持駒に角を得たのは大きな戦果。ここで▲15馬と切っても詰みそうですが。
▲15馬 △同玉 ▲25金 △16玉 ▲26金 △17玉
▲27金 △18玉 ▲19歩 △同玉 ▲28銀 △18玉
(失敗図)
長手順進めてしまいましたが、見てもらえれば分かる通り、ほぼ一本道です。なんとまたも打歩詰。せっかくもらった角がまるで役に立っていません。
まあ作者がこんな優しいヒトではないのは、皆さんも良くご存じでしょう(笑)。△33角合のあたりでは確かに作意の感触がしたわけで、そこから一工夫、考えてみましょう。
ということで次回へつづく。ではでは。
« 特別出題本日締切 | トップページ | 特別出題解答(中編) »
「詰将棋」カテゴリの記事
- 全国大会in甲府と編集長の長編(2024.07.15)
- 今年もよろしくお願いします。(2024.01.03)
- 詰将棋全国大会(2023.07.22)
- 郵便事情と看寿賞感想(2023.07.02)
- 5月の詰とうほく+パラ3月号発表作(2023.06.03)
コメント