90年代の超短編を振り返る。
以前、『冬眠蛙好みの超短編』ということで何作か紹介したことがあったのですが、ここのところずっと休んでいました。
理由はいくつかあるのですが、一番大きいのは元ネタの「80年代ショート詰将棋ベスト200」自体、丁寧な解説の名著であり、わざわざ冬眠蛙が振り返るのもヘンかな、と。
で、ふと思ったのが、『では90年代は不作だったのか?』というもの。いやいや、そんなはずないワケで、冬眠蛙がパラの購読を始めた93年前後から検証していきたいな、と思う次第です。
…ということで、本日はこちらを。
パラ92・9幼稚園 夜爪香奈 氏作
当時の幼稚園は今と違って詰将棋学校の先頭。3手・5手の超短編を扱っていました。なんだ、楽勝じゃん、と思うでしょ?発表時たくぼんさんは「戦慄を覚える」とまで短評で述べておられました。油断なきよう。
解けた!という方はコメント欄↓をクリックして答合わせしてみてくださいね。
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コメント
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解答
17桂・35玉・32飛・46玉・37飛成まで。
3手目33飛とした誤解が30名以上発生。
初手37桂が一見有利そうに見えるので第一感で17桂に辿りつく人はいないでしょう。で、発見して安心させたところで53への逃げ道を見せて3手目33飛を誘う構図が素晴らしい。双玉超短編の傑作。
投稿: 冬眠蛙 | 2009/08/20 23:15
すごいっ!
飛車の限定はやっぱり気持ちいいなあ~。
投稿: ほい | 2009/08/21 02:34
結構簡単でした。
非限定はありえないので気付きやすいと思うのですが・・・
投稿: 小野寺 | 2009/08/21 10:32
王の素抜きに気を使いすぎて、初手飛打ちかと思ったのですが。
そのうち、3二飛から3七飛成に気付きました。
馬を動かすことを考えてはダメだったのですね。
投稿: さわやか風太郎 | 2009/08/21 12:12