伏線手
以前紹介しました過去作の修正図の解答など。
手順中25金と捨てるのが玉方の歩をわざと取らないことによって、後で出てくる合駒を歩にさせない伏線手です。ただ、これだといかにも、って感じですよね。しかも収束が長すぎてちょっとバランス悪いかな、と思います。
中心となる手が絞られているような作品ですと、個人的にはなるべく短く仕上げたい、という考え方ですね。基本的に。伸ばすのであれば伸ばすなりの何かが欲しい、と思います。そういう見方で書きますと、今月A級順位戦の結果稿で夏風さんが有吉氏作の方が柳田氏作よりも出来がよい、と言ってますけど、冬眠蛙的には柳田氏作の方が端的に表現できていて良い、と感じています。まあ人それぞれなんでしょうけど。
もちろん伏線を主眼とする作品の場合、潜伏期間が長いほど効果が増すのですが、それはその潜伏期間にあたる手順の良し悪しによると思いますね。いかにも繋ぎ、みたいですと輝きも曇ってしまうかな、と。そういった意味で、上の作品はやはりボツ作かな、って感じています。
森博嗣の「τになるまで待って」が文庫化されたので購入して昨日読み終えました。今回の密室はちょっと笑えました。こりゃまたシュールな…。
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