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2008年8月

伏線手

以前紹介しました過去作の修正図の解答など。

 

 

手順中25金と捨てるのが玉方の歩をわざと取らないことによって、後で出てくる合駒を歩にさせない伏線手です。ただ、これだといかにも、って感じですよね。しかも収束が長すぎてちょっとバランス悪いかな、と思います。

中心となる手が絞られているような作品ですと、個人的にはなるべく短く仕上げたい、という考え方ですね。基本的に。伸ばすのであれば伸ばすなりの何かが欲しい、と思います。そういう見方で書きますと、今月A級順位戦の結果稿で夏風さんが有吉氏作の方が柳田氏作よりも出来がよい、と言ってますけど、冬眠蛙的には柳田氏作の方が端的に表現できていて良い、と感じています。まあ人それぞれなんでしょうけど。

もちろん伏線を主眼とする作品の場合、潜伏期間が長いほど効果が増すのですが、それはその潜伏期間にあたる手順の良し悪しによると思いますね。いかにも繋ぎ、みたいですと輝きも曇ってしまうかな、と。そういった意味で、上の作品はやはりボツ作かな、って感じています。

 

森博嗣の「τになるまで待って」が文庫化されたので購入して昨日読み終えました。今回の密室はちょっと笑えました。こりゃまたシュールな…。

ぐだぐだです。

久しぶりの更新になってしまいました。すみません。

今日パラ9月号到着。順位戦の結果を真っ先に読んでおります。拙作は一応2位で、なんとかA級残留でした。皆さんの順位戦に関するコメントですとか見て、こりゃ今回は絶対に落ちるな~と思っていたので少し意外。こっそりホンネを書きますと、どうしても入れたくて粘った初手桂の重ね打ちがあまり打ちづらくなかったみたいで少しガッカリしてます。

橘君によりますと、某同人作家の方が1位②2位⑥と言ってたそうで聞いたときには「またご冗談を」と思っていたのですが、当たっているのでビックリ。同人作家ってスゴイんですねえ。

冬眠蛙が一番高い評点をあげた③は残念ながら降級。含みが多くて収束決まっていたのでこれは良い、と思うのですが、手数のハンデが少し大きかったですかね。あ、あと②の短評が載ってましたが、類作と指摘したつもりではないんだけどなあ。う~む。

B級の結果はもっと予想外。首位作もそうですけど、⑧で思いっきり変化に落ちちゃって誤解してるし。たまに解答するとコレだ。C級は3連単こそ予想を外しましたけど、まあ予想された結果でした。

例年ですと「あ~来年は○級か。作品準備しなくちゃなあ」と最後に決意する?のですが、今回は大したことないんですがもう準備してあるので非常にお気楽モード。毎回これ位だといいんですけど。

 

今月出品の作品を見て驚いたのはなんといっても赤羽氏が高校に登場していること。得意の短編もいよいよ復帰でしょうか。これは非常に楽しみです。頑張って解いてみよう。谷口氏のも見た目で既に面白そうです。短大の同氏のは逆に見た瞬間投了しそうな感じですけど(笑)。

コッソリ毎月楽しみにしているのが某校の選題文なんですが、今月も楽しませていただきました。あのセンス、身に付けてみたい。いやホントに。

ヤレヤレな日々。

仕事が忙しいというのに、余計な役目までおおせつかり、最近暑くもないのにバテ気味です。創作する気力がなかなか起きません。トシ取ったってことかな~。

今月の新作は今のところ解答者4名。詰方の手は限られているので、そう難しくはないはずなんですが…。やっぱ見た目って大事なんだな~と思う次第。まあまだまだ結果発表までは間がありますので、皆様解答お願いいたします。

ライトタッチ

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7月の新作で解答いただいたときに中村さんから紹介いただいた「易しく楽しい作品」。ここ数年重量級(見た目じゃないですよ)の作品をバシバシ出している氏ですが、こういった楽しい作品も創っておられたんですねえ。ワタシが暗算で解けたくらいですので皆さんもカンタンではないかと思います。でも、「カンタン=つまらない」ではないことを感じていただければ、と。

パラの今月号の結果発表の中では三角さんのがとても良かったです。こういった作品が将来的にもちゃんと残るようなコーナーが欲しいな、って思ってます。

オリンピック

…は普段はほとんど見ていないのですが、今回はちょうど夏休みで実家に帰っていたこともあって、それなりにチェックしてました。前回ほどではないにせよ、まずまずの成績のように思います。ただ、金メダルは2回連続の方がほとんどで、世代交代したとき大丈夫かな?とちょっと心配になったりします。

一番盛り上がったのはソフトボールかなあ。見事な優勝でした。逆に野球や男子サッカーはさっぱりでしたねえ。両方とも人気が低迷中なだけにもうひと頑張りしてほしかった。

明日が最後ですね。マラソン、日本勢も頑張ってほしいものです。

変化別手順

8月の新作について、今のところ3名の方から解答をいただいております。…が、うち2名の方が同じところで誤解でした。コメント欄にも書きましたが、10手目の応手が間違いやすいみたいです。

実は原図の出品時の作者の変同の見落としがその順でして、今回の修正ではその変化について早く詰むように直しています。これから解かれるという方、お気をつけくださいね。ちなみに作意は19手です。

そういえば

前に握り詰のボツ作を掲示だけして、解答は載せていませんでした。

今更見たい、って人もいないかとは思うのですが、一応供養はキチンと済ませておこうか、ということで解答掲示しておきます。

まずは6月5日掲示の龍鋸を。

 

収束捨て合はは入りますが、ちょっとありきたりですね。

もう一個、6月11日掲示の龍追い。

 

かなり変則です。上段に追った後の78桂や58龍~57と、といった手順はちょっとした不利感があるのではないでしょうか。ただし、全体的に妙手ゼロは流石にいただけないですね。あと、収束47龍、34玉の局面で44と、23玉、34と、同玉とする迂回手順的なキズがあります。

けんちゃんさんと利波さんのを見ており、両方ともかなり綺麗にできているなあ、と感心したのですが、結果は両作とも落選だったとか。入賞作はどんな作品なのか、見るのが楽しみですね。

帰ってきました。

なんだかんだ言って、まあのんびりさせてもらいました。

すっかりグータラ生活になってしまったので、来週は立て直さないと。

 

7月の新作の結果は明日発表てことにしまして、本日は素材を1個。

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心配しなくとも5手です。前にも書きましたが、こういう無意味な豪快さは結構好きですね。はい。

新潟にて

戻って三日目。昨日まで真夏日でしたが今日は一転雷雨。たまりません。
そこそこのんびり過ごしてますが詰棋はこないだ紹介した凡爺さんの作品に大苦戦。ついに諦めました。本番の大道棋だったらウン万円は突っ込んでます。全然易しくない…私だけですかね。
あさって仙台に戻る予定です。七月の新作の結果は日曜かな?ではでは。

8月の新作(?)

15日に予約投稿…と書いたのですが、別にそこまで待たなきゃいけない義理はないので、早々に出しちゃうことにします。

で、前にも予告しましたように、今回は順位戦で余詰不完全だったものを修正したものなので、厳密には新作とは言い難いのですが…まあお許しください。

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修正ついでに手数も伸ばしています。(…というか、手数を伸ばさないととても見れるものじゃなかった、というのが実情)

らしい紛れは無いのですが、手順前後にだけ注意してみてください。

★解答・コメントを募集します。(9月14日まででお願いします)コメントはこちらの記事に直接でもメールでも結構です。一回コメントをいただくごとに歩数ポイントを1歩贈呈します。

★10歩まで貯まった時点で「1000円相当の図書カード」または「冬眠蛙のミニ作品集」のどちらかを進呈します。10歩以上になられた方は10歩ごとに同様に選べるものとします。

7月の新作はこちらに戻ってから結果掲示します。解答まだの方、よろしくお願いしま~す。

冬眠蛙好みの超短編4解答および5出題

だいぶ間が空きましたので解答と紹介を一遍に。

前回紹介の橋本氏作の解答はコチラをご覧ください。

で、今回紹介するのはこちらです。

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斉田 喜道氏作 パラ80・11

とても7手詰とは思えない、独特の難しさがあります。ちょっと駒数多く感じますが、手順を見ると、結構効率の良い配置であることがわかります。解いてみてくださいね。

お盆の予定

今年は休暇が取れましたので家に戻る予定です。12日から16日くらいは冬眠日記は多分お休みです…が、15日に8月の新作が掲示されるよう手配しておきたいと思います。

オリンピックがいよいよ始まりましたねえ。ちょうど休みも取れましたし、のんびり見たいと思います。サッカーは残念でした。まあ実力的には順当かなと、冷静に見ちゃったりして。点の取れるFWがいないと、オリンピックだけでなくW杯もきつくなりそうです。

情熱家にお別れ

ここ数日仕事が多忙で家に帰っても寝るだけの日々で更新しておりませんでした。

本日ようやく首猛夫さんのご逝去の報に触れました。ブログの更新が滞っておられたので心配しておりましたが、本当に残念です。

最初に首さんと接したのは電話でした。大学院に掲載された自作の変化の確認だったと思います。本当にくだらない作品だったにもかかわらず、大変親身な解説に触れて感激しました。

その後、詰工房や全国大会で何度かお会いしました。お会いした方はご存知と思いますが、それはもう大変な情熱家で、特に打歩詰関連や伏線モノを語らせるともう止まらない。私も伏線モノが大好きなので話していて本当に楽しい方でした。それでいて担当されていた大学院では様々なジャンルの作品を実に公平に、またその長所をとうとうと書き連ねる、本当に出品のしがいのある解説者でおられました。

詰棋界になくてはならない人のあまりにも早すぎるご逝去にただただご冥福をお祈りします。合掌。

むかーしむかし。

前にも書いたとおり、次回の『今月の新作』は前に順位戦に出した不完全作を修正して日の目を見せてあげようと苦心惨憺しておりましたが、なんとか修正の目処がつきました。ヤレヤレです。ただちょっと元に比べると、だいぶ難易度を落とさざるを得ない感じですね。

もしも修正が間に合わない場合の予備作品も実は創ってありました。遠い昔、まだパラを読み始めて間もない頃のもので、当時近代将棋に投稿したのですがやはり(笑)余詰んでまして、大した作品でもないのでほったらかしにしておいたものです。これから投稿するようなモノでもないので紹介しちゃいます。

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手数はちょい長めですが、大して難しくないです。表現したい手はたったの一手。当時はどんなにミエミエでも伏線が入ればそれだけで満足してました。あああの頃に帰りたい…なんてね。(笑)

あ、えーと、コチラは解答してもポイント加算の対象外です。…が、ご感想などいただけると嬉しいです。

そろそろ暑くなってきました。

東北地方はこのところずっと曇りか雨で、気温も30度を超えることがなかったのですが、今日は晴れ間ものぞき、気温も30度近くまで上がりました。明日からはいよいよ真夏日到来のようです。北村さんも今月のパラで書いてましたが、暑くなるとあんまし創作意欲がわかないようで、実はこの土日、いっさい駒に触れていません。健全っちゃー健全なのかな。いや、別にじゃあなんか健康的なことしたのか?と言われるとそうでもないんですが。

前に紹介した「凡爺の詰めバカ日誌」で第3回の大道棋出題がされているようですので、頑張って解いてみようかな。銀問題苦手なんですが…。

推理将棋解答

7月7日に出題の推理将棋の解答を掲示します。

**条件**

①9手で先手が詰ました

②最後は1段目に飛が成った

③6筋の手が3回連続であった(下線部修正)

…で正解はコチラ。

 

▲76歩△32飛▲33角成△52玉▲32馬

△62金▲61飛△66角

▲41飛成迄9手。

多分条件のポイントは②ですね。ここで考えられる詰上がりさえ想定できれば後は楽だったと思います。それにしても66角とか笑える一手です。

解答いただいた皆様(カッコ内はポイント数)

中村雅哉さん(9歩) たくぼんさん(15歩)

Normanさん(6歩) 谷口翔太さん(6歩)

 えーと、白紙解答も一通ありましたが、この出題は解けた方のみをポイント対象としています。あしからずご了承ください。

 また、7月の新作も出題してちょうど2週間経過しました。易しい作品ですのでぜひ解いてみてくださいね。図面もう一度掲示しておきます。

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