ボードゲームとミステリ
土日と実家に帰っており、更新できませんでした。
私の場合、独り身ということもあって、実家に帰るのは高速バスが一番安くてかつ楽な状況であり、格好の読書タイムとなります。今回読んだのは北村薫の「盤上の敵」。盤上といっても将棋の話ではありません。登場人物をチェスの駒に見立てて章立てがされている、というだけです。突然妻を人質に取って家に立てこもったた凶悪犯と対峙する夫、という構図ですが、なかなかの面白さでした。ちゃんと駒に見立てている意味がある?あたりがスゴイです。
ではボードゲームを主題に使ったミステリで面白いのは?と問われると今のところ何冊か読んだことはあるのですが、これはスゴイ!というのは一冊もないですね。どうも一般読者向けに突飛な設定とかが乱舞してしまって、ミステリ自体の面白さに欠ける部分が目立ちました。やっぱりボードゲームのミステリは詰将棋が一番、というところなんでしょうか。。
ちなみに本屋には置いてないですが、面白かったのは京都民報の詰将棋を担当されている楠原崇司さん(皆さんご存知のあの方です)が書いた「詰将棋作家は詰め上り図を崩さない」。詰キスト以外のひとにはちょっと苦しいですが、短編として楽しめました。
詰将棋と言えば、久しぶりの「この詰将棋がイイ!」というのを見ました。今月結果発表の同人室の大和氏作です。趣向だけで作品になっていて、こういうの大好きです。
ではでは。
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