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つづき

…なんの続きかというと、看寿賞選考の内容です。

短編の中村雅哉氏作について、形や不動駒に触れた評がありました。無論ひとつの見識と思いますが、少し感覚的な部分での評価が多いかと思います。あの作品の場合、紛れが本当に紙一重で、それをギリギリで成立させていることが評価されなかったのは少し残念ですね。
そういった部分を含めて、「解いていること」の重要さを思い知りました。私もちゃんと解図しないと。

さて、風みどりさんのところで紹介された鮎川モノを最近一冊読んでみました。「五つの時計」という短編集で、読んだ見ると昭和30年代ごろの作品と思われます。
一番面白かったのは表題の「五つの時計」でした。アリバイ破りの豪快さがいいですね。
全体的に今でも十分に通用する内容でしたが、全体的に少しアッサリ風味かな、というところです。もう少しひねりも欲しかったような感はあります。当時の主流だったのでしょうか。
短編集で一番面白かったのは「法月綸太郎の新・冒険」でした。特に「世界の神秘を解く男」と「身投げ女のブルース」が面白かったです。短編の良さを生かしきっていると思います。作者はこのミス(=「このミステリーがすごい!」の略)の昨年度第一位を取りましたが、比較的重厚感のある書き方なのでこういった短編の方が向いているのではないかと個人的には思っています。
あと、短編集といえば「ショートショート詰将棋200」も外せません。ちゃんと書いておこっと。(笑)

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