詰棋的要素
なんとか中学まで解き終えました。今月は解図欲の沸く作品が多くて助かります。(^^)
一番考えたのは中19の三角さんのですね。先に形を決めたいところでじっと相手の出方をさぐる3手目がよかったです。
私は詰将棋で一番大きな要素は"解く"ことだと思っています。ルールではないですよ。要素です。したがって個人的には「定義としては詰将棋だが、人をひきつける要素がないもの」は詰将棋に見えません。そして「人をひきつける要素は手順の中に存在すべき」と思う者です。「よくこれが詰将棋として成立したな」と言われるよりも「よくこんな手が成立したな」と言われたい。う~ん、微妙なところなんですが、わかってもらえるでしょうか。(^-^;
無論そういう言葉を言うのは当然ながら"解くひと"なわけで、したがって私の詰将棋創作は常に解答者の存在を念頭に置いているつもりです。
前回コメントをくれた(冗談で書いたのですがまさか読まれるとは思いませんでした)高坂さんは実に洗練された手順を根性で(?)入れてくる作家ですが、あの異常なまでの(笑)推敲はきっと解答者の存在を反映しているから、と勝手に仲間意識をもっています。
解答者といってもレベルは色々あるわけで、作る際にどのレベルの解答者の存在を意識するかで作る内容もまた左右されるかと思います。今回は発表済の中から、初心者向けのを一局。
手数はナイショ(笑)。まだ大学にいたころの作品。部の後輩が悩んでいるのをいいようにからかってました。本当に悪い先輩です。
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