詰将棋学校好作選62

 全国ニュースでも流れたのですが、家から歩いて5分のところに熊が出没してたまげました( ゚Д゚)。確かに広瀬川は近いんですけど、かなりそれでも街中の方だったんだけどなあ。とりあえず駆除されたようで、なによりです。

 今日は詰将棋学校好作選です。
20260419adachi  
▲61香成△41玉▲53桂△同銀
▲51成香△同玉▲62歩成△同玉
▲53歩成△同歩▲73銀△52玉
▲43銀△63玉▲54銀成△同玉
▲65金△同玉▲77桂△同銀生
▲64金△55玉▲56金△同と
▲44角△同桂▲65金打△45玉
▲25龍△35金▲55金△同玉
▲35龍△同香▲46金△同と
▲57龍△同と▲46金まで39手。
 この初形でこの作者ですので、否が応でもあぶり出しを期待してしまいます。
 61香成~53桂に同歩が難関ですが、42と~53角成とし、29龍を活用する順で詰みます。同銀には51成香~62歩成からは細い手をつなぐような手順が展開されます。43銀~54銀成とするのが気持ち良い捌き。更に65金~77桂。さらに56金とこちらの金も入手すれば、うっすらと形が見えてきます。
 65金打~25龍として金合を強要すれば、収束に向けて一気の捌き。最後は綺麗な市松模様が浮かび上がりました。
 作者も言っているように全体的に古典的な風合いですが、やはり徐々に形が見えてくるあぶり出しは楽しいですね。好評でした。


軽趣向好作選164

 昨日は詰将棋解答選手権の一般戦・初級戦が開催されましたが、これが終わるとそろそろ詰将棋全国大会が気になってくる頃。今年は大阪開催ということで、今日ホテルと飛行機を予約しました。楽しみです。


 さて、軽趣向好作選。前回少し重めでしたので、今回はいかにも、という作品を紹介しましょう。
20260412kaneko
▲51角成△34桂▲33飛成△32飛
▲同龍△同銀▲41飛△同銀
▲34香△32飛▲同香成△同銀
▲41飛△同銀▲36香△32飛
▲同香成△同銀▲41飛△同銀
▲38香△32飛▲同香成△同銀
▲43桂△同角▲41飛△同銀
▲23桂△32玉▲33香まで31手。
 右辺への逃走を防ぐ51角成は自然な出だし。34桂に33飛成とすれば42角成を防ぐ逆王手の32飛合が登場します。これを取り、同銀に41飛と捨てると以下香で駒を取っては逆王手が繰り返される趣向が展開されます。なお、12手目32香成を同角と取ると、趣向を繰り返したときに逆王手の飛が種切れになります。16手目同角は43桂~23桂以下。
 最後38香として香を入手すれば、32飛合に同香成~43桂と逃げ道を塞ぐ一手が入り、23桂~33香でピッタリ詰み。見た目にふさわしい愉快な手順が楽しめる好作です。

詰将棋学校好作選61

 詰将棋おもちゃ箱の2026年の年賀詰投票で今年も2位をいただくことが出来ました。昨年に比べるとだいぶ易しいのですが、逆にそれが評価されたのであれば、本当に嬉しいことです。ご投票いただいた皆さん、ありがとうございました。


 さて今日は詰将棋学校好作選。不完全作ですが、力作ですので、あえて紹介します。
202604070hamada
▲33銀生△同玉▲44銀△22玉
▲33銀生△同玉▲55角△23玉
▲24歩△32玉▲43飛成△同玉
▲46龍△52玉▲63金△同馬
▲同銀成△同玉▲66龍△74玉
▲64龍△85玉▲63角△86玉
▲84龍△76玉▲85角成△87玉
▲95馬△76玉▲94馬△65玉
▲64龍△56玉▲66龍△45玉
▲46龍△54玉▲44龍△65玉
▲64龍△56玉▲67馬△47玉
▲44龍△36玉▲46龍△25玉
▲58馬△24玉▲26龍△34玉
▲25馬△45玉▲46龍△54玉
▲43馬△63玉▲66龍△74玉
▲64龍△85玉▲52馬△86玉
▲84龍△76玉▲85馬△87玉
▲95馬△76玉▲94馬△65玉
▲64龍△56玉▲67馬△47玉
▲44龍△36玉▲58馬△27玉
▲47龍△16玉▲36龍△26金
▲49馬△15玉▲33角成△14玉
▲34龍△13玉▲23馬まで91手。
 序が結構難しく、出題時は特に銀2枚消去してからの43飛成~46龍のあたりで転倒された方が多かったようです。主題と関係ないところですが、この一歩控える46龍は作者的には入れたくなる一手でしょうね。
 主眼となるのは20手目の局面からの大駒3枚による追い趣向になります。雰囲気的には後年原図が発表された近藤真一氏の無防備煙に近いですが、追い方は微妙に違っています。比べてみると面白いかと。
 34手目56玉の局面で、54香が邪魔になっており、龍を一回転して消去し、67馬とすると47玉に44龍で右に追い込むことが出来ます。が、なかなか微妙に届きません。ここが作者の狙いで、実は右に追い出したのは46龍~58馬で24歩を消去するためで、25馬~46龍~43馬でもう一回左に追い、同じ手順を繰り返して36玉・44龍・55角・67馬型を作ることで58馬から収束に入れる仕掛けになっていました。24歩を消去することで15玉に33角成で収束することが出来ます。
 発表時かなりの高評価を得ましたが、発表時は残念ながら37手目58馬や51手目44龍等、複数の余詰があることが判明。68の銀が浮いているのがちょっとキツイかと思ったのですが、なんと詰方13歩配置でギリギリ二歩禁で逃れるようです。作者の執念に感心。EOGさん、ご連絡ありがとうございました。


軽趣向好作選163

 今日は解答選手権。前半の部の5問目が難問だったんだとか。どんな作品だったのか、見るのが楽しみです。


 さて、お疲れの方に、今日は軽趣向好作選。ただちょっと重めです。


20260329ariyoshi


 なんだかどこから手を付けたら、という難しそうな初形なんですが、なんとここから趣向手順が展開されます。どんな手順でしょうか。


▲66銀△同玉▲22馬△65玉
▲32馬△55玉▲66銀△同玉
▲33馬△65玉▲43馬△55玉
▲66銀△同玉▲44馬△同馬
▲56金△同と▲67龍△同と
▲56金まで21手。
 馬の効きが玉の逃げ道(54)をふさいでいる状態なのですが、この退路を空けても良いよう、66銀と捨てるのが肝となる一手。同香は65金、44玉は43金以下ですので同玉ですが、これで22馬とし、さらに65玉に32馬とすることで馬鋸が成立しています。74玉は75銀以下持駒の金銀を活かして詰み。55玉としたところで更に66銀捨てからの馬鋸を繰り返していきます。44まで近づけて54に効きを作れば同馬と取らざるを得ず、56金からの華麗な収束が実現します。
 銀を消費しながら近づく馬鋸というのは珍しく、希少価値のある作品と思います。

詰将棋学校好作選60

 週末は久しぶりに東京に遊びに行ってました。いくつか観光地を回ったのですが、外国人観光客が多かったものの、中国人は前より少なく感じましたね。そのせいか、どこもあまり並ばず、無駄な時間は少なくすみました。


 さて詰将棋学校好作選は今回から2000年下半期です。ちょっと分けあって今日は超短編から。
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▲63銀△同銀▲64飛△同銀
▲44銀成△65玉▲21馬まで7手。
 有力な手がたくさん見えますし、結構どの手も続くのですが、微妙に届きません。そのような中で63銀というのは見えた人は少なかったのではないでしょうか。この手は続く64飛に対して53玉とされる手を消しているのですが、ちょっと意味が見えにくいうえに、わざわざ64飛が取られるよう銀を持ってきてしまうわけで、相当な難手になっていると思います。
 さらに64同銀に対して44銀成と成るのも逆モーションで気づきにくい一手。最後の21馬で納得できるのですが、この詰上がりが一目で見えた人はいないのではないでしょうか。行き詰まり氏の面目躍如の好作です。

軽趣向好作選162

 生まれて初めて、看寿賞推薦の投票を行いました。去年は結構解答も出していたので、自信をもって、私好みの作品を推しました。最近の受賞傾向とはちょっと違うかもしれないかな。でもいいんです。好きなんで(笑)。皆さんも投票いかがでしょう。ネットから可能です。(こちら


 今日は軽趣向好作選。今日から2015年8月号の作品紹介。まずはいかにも、という中編。
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▲25金引△16玉▲28桂△同馬
▲27銀△同馬▲28桂△同馬
▲26金△同玉▲36馬△16玉
▲25銀△15玉▲27桂△同馬
▲16銀△同馬▲27桂△同馬
▲25馬まで21手。
 25金引は自然な初手で、16玉のとき、28桂~27銀~28桂で馬を28地点の逃げ道封鎖に使いながら銀を消去します。これで26金~36馬で網を絞ります。25銀、15玉でこの銀を消去すれば詰み。ということで、今度は27地点の逃げ道封鎖に馬を使いながら銀消去するストーリーです。最初から最後までリズム感の良いパズルでした。

詰将棋学校好作選59

 次回詰とうほくですが、やはり抽選が厳しく、予定していた5月16日ではなく、その前の5月9日となりました。場所は前回と同じく、生涯学習センター和室となります。どうぞよろしくお願いします。


 さて、今日は詰将棋学校好作選です。
20260308yamada
▲22香△同玉▲44角△12玉
▲11角成△同玉▲44角△33香
▲同角成△12玉▲22馬△同玉
▲33飛成△11玉▲13香△12歩
▲同香成△同玉▲13歩△11玉
▲12香△21玉▲31銀成△同金
▲11香成△同玉▲31龍△同龍
▲12金まで29手。
 いつもの山田氏作に比べると、手が付けやすく食指が動くところではないでしょうか。ただ、23香は同銀、同飛成に22歩で、22香は12玉、21角、22玉でいずれも難しそう。正解は後者で、22玉以下は33銀成、13玉、34成銀として、22玉は33角、31玉、41飛成以下、23歩は24角、22玉、33成銀以下で詰みます。
 したがって22香にはちょっと意外ですが同玉が正解。これには有力な手が色々見えますが、44角から11香を取りに行くのが正解となります。同玉に再度44角と据えると、13飛成が見えており33に中合が最善となりますが、香合が最善となるのは分かりやすいところでしょうか。
 33飛成、11玉の局面で13香から合駒の歩を取ると、なんと13歩~12香の重ね打ちが出現します。12への足場を残すため、というわかりやすい理屈ですが、それまでのやり取りでは一切出て来なかった筋ですので、「おぉっ!」という意外感がありますね。手順に鮮烈さはありませんが、完成度の高い作品と思います。

軽趣向好作選161

 1日ということで、久しぶりに映画を見てきました。選んだのは「木挽町のあだ討ち」。原作を読んでなかったせいもあり、とても楽しめました。ちょっとじーんと来ますね。北村一輝が特によかったと思います。


 さて、今日は軽趣向好作選です。
20260301mishima
▲17金△36玉▲26金打△同馬
▲38飛△37馬▲26金△45玉
▲46歩△同馬▲37桂△同馬
▲48飛△同馬▲75飛△同馬
▲37桂まで17手。
 これ、解説必要なんですかね。下手なこと書くよりも、とにかく並べてみてほしいです。特に47歩消去した後の収束の美しさは絶品。たったこれだけの配置でどうしてこう上手く出来るのでしょう。ただただ拍手あるのみ。傑作です。


詰将棋学校好作選58

 詰とうほくの会場抽選申し込みしたのですが、予定していた5月16日(土)がほぼ予約不可になってました。少し申し込みはしたのですが、予備で5月9日(土)も申し込みしております。抽選結果はまたこのブログにて連絡します。全般的に競争率高めで、当たると良いのですが。。。


 今日は詰将棋学校好作選です。
20260223hattori
▲87飛△78玉▲57飛△68玉
▲66飛△57玉▲56飛△同玉
▲57金△55玉▲65馬△同と
▲44銀△54玉▲46桂△45玉
▲63馬まで17手。
 玉の周りに守備駒がなく、しかも攻方大駒4枚ですが、初手77銀は89玉で詰まず、66馬は97玉で届きません。87飛として78玉とされたとき、銀を見捨てて57飛と金を取り、更にその飛を見捨てて66飛と桂をパクつくのが服部流。57玉で逃げられそうですが、56飛とさらにこの飛を切れば、47玉は48銀、38玉、39銀でつかまります。
 56飛、同玉に57金と押さえて少しほっとしますが、55玉とされると54銀が浮いていて今度はなかなか届きそうにありません。ここで65馬と捨てるのが妙手でした。96角の効きを通して、44銀~46桂で最後は63角成まで。見事に「リ」の字が浮かび上がりました。
 読みにくい手の連続から馬捨ての妙手に美しい詰め上がりで作者らしさが存分に表れた短編です。


2月の詰とうほく

 昨日14日、詰とうほくを開催しました。2月の詰とうほくではすっかり恒例になりました、TETSUさんによる年賀詰鑑賞会を開催。フェアリーや推理将棋を含めて、楽しめました。いっぱい投票しちゃいました。ほっとさんのが一番のお気に入りでしたが、結果はいかに。
 ちょっと個人的な相談もあったのですが、結果、有益な情報もいくつかいただきました。参考にさせてもらいます。次回は5月16日(土)で申込予定です。


 せっかくなので自作の年賀詰の解答掲示します。
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▲28香△同桂成▲16銀△26玉
▲27歩△同成桂▲15銀△25玉
▲26歩△同成桂▲14銀△24玉
▲25歩△同成桂▲13銀生△23玉
▲24歩△同成桂▲12銀生△22玉
▲32香成△同玉▲65馬△22玉
▲32馬△同玉▲43歩成△22玉
▲42飛成△同銀▲34桂△同成桂
▲23歩△31玉▲42と△同龍
▲22銀△32玉▲42香成△同玉
▲52飛△同成桂▲同角成△32玉
▲24桂△同成桂▲21銀生右△23玉
▲13香成まで49手。
 わかりやすい銀歩送り。22玉まで追い込んだ後、32香成~65馬で1歩稼ぎ、42飛成から23に拠点を作れば後は解けたも同然。全般的に平易ですが、年賀詰らしさもあって、作図時間的には「R7」の10分の1くらいですが、個人的には悪くない出来です。ちょっとでも良いな、という方がいましたら、詰将棋おもちゃ箱で投票よろしくお願いします!


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