プレ短コン⑮やっくん作
▲14桂打△32玉▲52飛成△42桂▲41角△33玉
▲34金△同桂▲23角成△同玉▲22龍迄11手。
正解者27名 無解1名
評点3.93(5-7、4-12、3-7、2-1) 2位
冬「ブログ『All by myself』でもおなじみのやっくん。前回出品時と同じく2位に入賞しました」
市「入賞っつっても特別な賞品ないんだけどね(笑)。それにしても手の付けにくい初形だ」
冬「で、付けにくい中でも更に非効率そうな14桂打が正解ときましたからね」
市「どうしても左に効かせて34桂打としたくなるからね。実際は34の打ち場所を残すのが大事、という仕掛け」
冬「23玉は12角、33玉は11角、42玉に32金となかなか味良い変化もあります」
市「作意順は桂合させて2枚桂を使ったおなじみの収束だけど、合駒の桂を跳ねさせて角成捨ては味が良い」
冬「実力発揮の一作と言えます」
** 短 評 **
でんでんさん「手の広い局面で初手がなかなか確定せず、桂打から桂合でやっと筋に入った。最後まで残った図」
☆多分、今回では一番難しいかなと。
ほいさん「2手目をせっせと考えます。合駒動かしてうまいですね」
☆そりゃもう、現役の看○賞作家ですから。
詰将棋1級さん「解き終わればこのパラットした図も必然にみえてくる。収束は定番ながら綺麗」
隅の老人Aさん「捕らえ難い玉で、52飛成が決まり筋に入る」
隅の老人Bさん「合駒の桂を跳ばせて、23角成。巧い! 初手も良いね」
坂本栄治郎さん「簡素で桂の使い方が面白い」
☆ちょっと新鮮な感じがしますね。この逆重ね打ちは。
真Tさん「難解。紛れにどっぷりつかりました」
増田智彬さん「ここまで贅肉をよくぞ落としました!解くのは疲れたけどね」
☆強豪も軒並み苦戦。
中村雅哉さん「とっつきにくいが、14桂と打ってみればシンプルな手筋物。簡素な形にまとまったのは評価できる」
波崎竹生さん「実力者が創った、という感じ」
馬屋原剛さん「詰め上がりはこれしかないだろうが合駒が動く展開になるとは思いもよらなかった」
☆意外性でもポイントを稼ぎましたか。
不透明人間さん「玉が広くて読み疲れました」
風みどりさん「変化が多くて悩まされたけど,今回はこれがトップ」
凡骨生さん「パラッとしてて手掛かりがつかめ難かった」
☆多少パラッとしてるのも解き難い雰囲気を助長しているかもしれません。調べてみたら、71角は46飛に変えても大丈夫そうで、構図としては若干落ち着くかもしれません。ただ初手飛成の紛れが若干弱くなります。
羅刹國さん「桂合からの収束が素晴らしい」
利波偉さん「11手で掴まるのかという初形ですが、初手を指すと意外に狭い。纏まりもある水準作」
ssさん「ずいぶんムシがよく出来ていますが、どこかで見たような気もする」
☆龍で捕まえるこの詰上がり自体は多いですから、多少の既視感は仕方ないところでしょう。
カルルクさん「広い玉が捕まるのかと不安になったが、金、馬を捨ててうまく詰み上がるのが気持ち良い。合駒が動くのもうまい」
けんちゃんさん「余りにも茫漠とした初形に最初は解図欲が萎えてしまったが、綺麗に収束してくれて好感度はかなりアップした」
ごぶりんさん「逆から打って限定合を引き出して畳み掛ける収束。参りました。どちら様でしょうか。今大会のトップとみます」
☆トップに推す声もチラホラ。実際激戦でした。
さわやか風太郎さん「配置図を見たとき本当に詰むのかと思いました。初手の桂打ちを狭い方に打つとは非凡な発想ですね。後の手順に緩みがなく、竜の串刺しで仕留めるのは爽快感抜群です」
しろねこさん「非常に難しく分かりませんでした。この形も解いたことがありません。桂3枚できれいな詰め上りです」
☆効率感があって、気持ちいい詰上がりですよね。
たけとひでさん「きれいにまとまっている」
たくぼんさん「初手34の方が効率よく見えるだけに14はちょっと盲点」
☆次回こそは優勝を。あ、そろそろ王座戦+学生王将戦かな?頑張ってください。
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コメント
自分の短評をなかなか見つけられませんでした(笑)
投稿: たくぼん | 2009年12月18日 (金) 07時36分
はて?と探したが確かにすぐにはわかりませんでしたね(笑)。直しておきました。すみませんです。
投稿: 冬眠蛙 | 2009年12月18日 (金) 22時32分