プレ短コン②馬屋原剛さん作 解答
▲64金△同角▲63飛成△45玉▲36金△同と
▲34銀右△同銀▲54龍△同玉▲44金迄11手。
評点3.61(5-3,4-4,3.5-1,3-4,2-2) 4位
続いては馬屋原さんの『ウ』。捨駒をちりばめながら形を整えていく、比較的オーソドックスな構成ですが、周りを攻め方駒で固めているにもかかわらず、初手がヒモ付きでない64金というのはポイントが高いです。以降は論理の積み重ねで解けますが、最後に龍を捨ててバッチリ決めてますので、解後感が良い作品だと思います。4位という上々の成績でした。
利波偉さん『初手55金としないところがミソ。龍捨ても入りまずまず。』
☆55金だと最後44金が同角で詰まない仕掛けです。途中まで同じ手順が成立するので、少しアレ?っていう感じになりますよね。
DISABLEDさん『大胆な捨駒がカッコイイ。』
安武利太さん『形といい手順といい、最もあぶり出しらしい作品。』
☆安武さんがこう言うのですから間違いありません(笑)。
しろねこさん『とても奇麗です。作るの大変だったのだろうと思いました。駒の効きによく対応している。』
☆大きい字形だと、やはり映えますよね。
今井亜美さん『55金と打ってみたのは作者の思う壺でした。でも、最後まで進めて「そうか、初手が違うのか」と膝を打つのは、なかなかの快感。』
☆冬眠蛙もそういうの大好きです。
波崎黒生さん『曲詰らしい形と手順。』
凡骨生さん『「ウ」まいものですね曲詰好きの爺は「ウ」れしくなります。』
☆あぶり出し特有の短評。やはり楽しいものです。
北北東さん『短手数で大きな字を作るのは、詰上りが見えてしまうので難しいと思いますが、うまく出来ています。』
☆ちなみに冬眠蛙は最初に図を見たとき「ツ」かな、と思いました。大ハズレ。
葉井来人さん『角を移動させるのが丸見えで、初手は55金かと思った。不動駒が多いのが気になる。』
☆短編だとどうしてもコレが厳しいんですよねえ。
隅の老人Aさん『控えめな初手も良いし、飛の2段活用も頂ける。』
☆初手、一路控えたワケですね。
谷口翔太さん『詰め上がり、良し。手順、マズマズ。』
けんちゃんさん『初手が分かれば、あとは変化も紛れもない。』
☆持駒が強力なんですけど、短編ってわかっていると手は限られている感じでしょうか。
たくぼんさん『まさに曲詰の王道とも言える順。物足りないという感想もあるにはあるが文句のつけようはない作品。』
☆確かに「王道」という感じですね。オカビン先生の影響でしょうか。
なぜ『ウ』の字を出品されたのかは後日、もう一作の解答発表時に明かされます。お楽しみにっと。
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