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順位戦を振り返る。8

 

第10期A級順位戦 評点4.09 2位(残留)

市「前回作が飛の直打ちだったので、今回は遠打で創ろう、というのが作図動機です」

冬「またいい加減な…87飛だと77桂、同飛、67桂…47桂で逃れる仕組みだね」

市「何もせず47桂合としたときにこの構図にすると15手駒余りなんだよね。なんで、それ以外の順で15手の詰手順を目標にしました」

冬「結構うまく纏まった方じゃない?」

市「飛を捨てる収束順を見つけたときは我ながら感動しました。でも、やっぱり桂連合の仕組みがオリジナルでない分、訴える力が弱かったみたいで」

冬「遠開きでなく遠打で表現したのは結構手柄だと思うんだけどね」

市「まあ自分的には十分満足できる出来です」

冬「ところでこれ、変化長なんだって?」

市「2手目87歩合の変化が同飛、77桂、同飛、67桂、同飛、57桂、26角、38玉、39歩、同玉、48角以下でこれが2手長。でもさあ、この手順だと77桂と67桂って有効合なのかねえ」

冬「かといって飛ばすと26角~48金で詰む、ということか。微妙だねえ」

市「かなりルールに踏み込む話になりそうですけど、あまり首をつっこみたいとは思わないな」

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