冬眠蛙第5作品集付録・図面入れ替え②

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第1作品集25番の改作。前回の記事を掲載した後、ツイッターで『過去作の改作については「この図で発表したかったなあ」という悔いの方が残ります』と書きましたが、この作品はその最たるもの。ただ、本当にありがたいことに、2010年にこのブログで再出題させてもらい、たくさんコメントをいただけました。本当にありがたい限りです。

当時の解説を第5作品集に納めるつもりです。リンクは以下で。コメントをあわせ、全5回です。
解説1
解説2
解説3
解説4
コメント


冬眠蛙第5作品集付録・図面入れ替え①

第5作品集の紹介は前回で終了しております。で、これから先は第1~第4作品集の図面の入れ替えの紹介となります。

〇第2作品集 第14番
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▲85金△96玉▲95金△同香
▲87銀△97玉▲88銀△同玉
▲77馬△79玉▲13角△89玉
▲78銀△同桂成▲79角成△同成桂
▲85飛まで17手。
 作意は不変。3手目87銀打や7手目86銀打の紛れとの対比が狙い。作品集収録図は以下のとおり。
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3手目97銀~77飛等の紛れ筋で、開き王手で飛が成るのを防止するための74歩だが、他の配置の工夫でカットできることが判明した。全体的な構図も良くなったと思う。

〇第3作品集 第5番
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▲75角△63玉▲64香△54玉
▲53飛△同玉▲42飛成△同玉
▲63香生△51玉▲42金まで11手。
 収束3手からの逆算モノ。こちらは作品集収録図は下図。
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第3作品集を作る際の柿木将棋を使ったチェックで余詰が判明したため、57とを追加したものだが、一枚増える上に作意とのバランスも悪く、気にかけていたもの。57と無しの図で半期賞をいただいた作品だが、この図では無理だっただろう。平行移動や駒配置の工夫で、なんとか見られる図にできた。

この2作はほぼ作意は不変ですが、作意も含めて変更した作品もあり、それを次回に紹介します。

 

冬眠蛙第5作品集 第25番解答

 第5作品集の収録作品紹介としては最後となります。

〇第25番 解答
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▲14龍△33玉▲32銀成△同歩
▲44龍△同玉▲14龍△35玉

▲36金△同玉『▲81馬△35玉
▲36歩△26玉▲71馬△36玉』
『▲72馬…▲62馬△36玉』
『▲63馬…▲53馬△36玉』
▲54馬△35玉▲44馬△46玉
▲45馬△57玉▲58歩△66玉
▲67銀△75玉▲86銀△同玉
▲84龍△85銀▲87金△同玉
▲54馬△86玉▲53馬△87玉
『以下▲43馬から馬鋸で桂歩を取って戻る』
▲65馬△86玉▲75龍△97玉
▲77龍△同と▲98歩△86玉
▲78桂△同と▲87歩△77玉
▲66銀△67玉▲59桂まで87手。

 左右馬鋸。3手目32銀成と捨てるのが後の馬鋸を成立させるための軽い伏線。同玉は12龍、22香、同龍、同玉、24香以下。少しでもやりにくさがあれば。
タラパパ『巧妙な伏線(変化に難渋)、2種類の馬ノコ、ノコに入る直前の手を金捨で統一した点なんか、手慣れたものです。盛りだくさんで、楽しむための詰将棋、好局でした。欲を言えば、左辺の駒がもう少し整理できないのかな?とそれ以外は申し分なし』

Jupiter『50手目くらいまで追って、あわてて3手目に戻しました。31手目に歩を打ってしまったので、後で1歩不足に悩んだりして。4手目と42手目の変化は読んでませんが、まぁ、たぶん、こっちが作意だろうと。。。(^^)』
隅の老人A『「難しく無い」は無い、どっちだろ?難しかったけれど解後感はすこぶる良くて、無双などを思い出させる。古典の香りを感じた傑作、解くべし解くべし』
●屋原●『長編ということで楽しく解かせていただきました。序の伏線は無双30番を彷彿させますね。歩に気を取られ過ぎて、桂を取らずに戻ってきて、収束悩んだのは内緒です(笑)。右の馬鋸はよく見るパターンですが、左の方は何度も銀が中に浮くので新鮮な感じがしました』
 全体的な雰囲気を含めて古典的だったが、逆に新鮮だった?ようでそこそこ評判が良く、喜ばせていただいた。こういった牧歌的な長編もまた手掛けてみたいもの。

 というわけで、収録作品としては以上ですが、過去の作品集の作品差し替えも収録したいと思っており、まだ続きがあります。もうしばらくお付き合いのほどを。あ、無理に付き合わなくても良いのですが(笑)。

冬眠蛙第5作品集 第25番+第24番解答

勉強からの現実逃避のため(笑)、2日連続更新です。

第5作品集の作品紹介としては最後になります。第25番。
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80手台。なんだか難しそうですが、実は全然大したことありません。多分パラだったらボツですが、ブログでの新作出題で「自分に向いている向いていないは別にして、色々創作チャレンジしてみよう」と取り組んでみたものです。

〇第24番 解答
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▲76金△74玉▲85金△同飛
▲同角△65玉▲76角△66玉
▲49角『△76桂▲同飛△65玉
▲54銀△74玉▲84飛△同玉
▲86飛△74玉▲63銀生△65玉
▲76角△66玉▲58桂△同金左
▲同角』
『△76桂~▲84金~△同金寄▲同角』
『△76桂~▲84金~△同金▲同角』
△76香▲同飛△65玉▲54銀生△74玉
▲84金△同玉▲86飛△85香
▲同飛△74玉▲84飛△同玉
▲86香△74玉▲85角△83玉
▲84香△92玉▲74角△同香
▲83香成△81玉▲71歩成△同玉
▲72成香△同玉▲63銀成△61玉
▲62と まで87手。
 銀のベルトコンベアを使って飛角を繰り替えることによる金ハガシ。ハガシ趣向では剥がす順番が非限定になることも多いが、本作の場合、最初に47金を使わないと74玉の局面で66桂、同と、47角で詰み、また57金を最後にしないと65玉の局面で57桂、同と、66金で詰むため限定されているのがちょっとした自慢。収束も手数伸ばしの85香合から飛角両方捨てて、私にしては上出来の部類。
jupiter「面白いです。実は、初め、初手76角として解いていたのですが、変化が詰まないではありませんか。 なので、軌道修正。金を取る順番は限定なんですね。その当たりの手順が余詰がありそうに感じ(ある訳無いですけど)調べたので、はまりませんでした。収束も巧妙です。ここ!と言うところから収束手順に入ってくれたので、解く側からすれば大変ありがたい」
たくぼん「銀のコンベアー経由でお金を捨てて金をはがす。利益を生む為には投資も必要ってことですね。桂合、香合の処理、金のはがし順の限定、収束の飛→香の持駒変換から角捨てまで言うことないですね。難しくないのが一番いいです」
〇田保〇「難解さはあまりない(尤も玉方の応手に結構手こずりました)が、7六角~5八桂の循環手順から最後は飛角をきれいにさばいたあたりはいつもながら御見事というほかない作品」
 易しめだったせいか、ブログ発表の長編の割に解答をたくさんいただけて、嬉しい思いをした作品。皆さんに感謝。


冬眠蛙第5作品集 第24番+第23番解答

 一昨日、小川さん作に解答いただいた皆様に御礼のPDFを送付しました。まだもう少し期間に余裕があります。解答よろしくお願いします。図面再掲しておきますね。
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 本日は第5作品集紹介。残り2作です。今日は第24番。

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80手台。見てのとおりのハガシ趣向ですが、ちょっと作者お気に入りのポイントがあります。

〇第23番 解答
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▲56飛△75玉▲76飛△65玉
▲86飛△75玉▲85飛△同桂
▲76飛△65玉▲36飛△75玉
▲76飛△65玉▲46飛△75玉
▲45飛△66玉▲55銀△同桂
▲46飛△75玉▲76飛△65玉
▲56飛△75玉▲55飛△66玉
▲56飛△75玉▲76飛△65玉
▲46飛△75玉▲45飛△66玉
▲78桂△同成桂▲46飛△75玉
▲76飛△65玉▲78飛△55玉
▲56香△66玉▲76飛△65玉
▲86飛△75玉▲76馬△同飛
▲同飛△65玉▲66歩△同桂
▲64銀成△同玉▲73角△65玉
▲55角成迄61手。

 第20番を180度ひっくり返して作ってみるとどうなるか、というのが作図動機。上下が逆になるので馬金ではなく、馬飛のバッテリーになる。オーソドックスなハガシ趣向にはせず、ひとつひとつ目的の異なるキーを入れたので、趣向自体は単純ではあるが、解いて楽しめる作品になったのではないかと思う。
□久井□雄「はがす順番も分かりやすくとても楽しめました」
止少丘八「仕掛けらしい仕掛けも多くなさそうなのに手が長く続く」
□田□実「パズルというかまさに知恵の輪。行きつ戻りつ楽しめました」
□田□哉「趣向は変則的な剥がしと言えそうだが、どちらかというと謎解き要素が強く、67成香をいかに取るか、がカギ。そのカギが見えにくいのも高ポイント」
 本作、もとはというと詰とうほくの会合100回を記念した作品展用に作図したもの。3か月に一度の憩いの場であり、色々な情報交換で詰将棋との繋がりを保つことが出来ている。今後も可能な限り続けていきたい。

 ……といいつつ、オミクロン株が凄い勢いになっていますね。詰とうほくは感染対策しつつ、予定どおり開催しますが、あまり人来ないかなあ。ちょっと心配。

 

冬眠蛙第5作品集 第23番+第22番解答

 もう年の瀬ですね。今年も年賀詰を1月1日に掲載予定。昨年と同じく、小川さんからもいただいており、懸賞出題にしたいと思っています。ご解答よろしくお願いいたします。

 第5作品集紹介は来年までかかることになりました。今日は第23番。
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くだらないことですが、タイトルを英語のままにするか、日本語にするかで少し迷ってます。いっそ取ってしまおうかと思ったり。軽趣向ですが、駒が多くなってしまったかな。

○第22番 解答
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▲74飛打△63玉▲64飛△73玉
▲82銀生△同角▲74飛右△63玉
▲64歩△同角▲同飛△72玉
▲73歩△71玉▲62飛成△同玉
▲52銀成△同玉▲64桂△42玉
▲53角△32玉▲31角成△同玉
▲81飛成△41香▲42角△32玉
▲41龍△同玉▲52桂成△同玉
▲53角成△51玉▲52香△41玉
▲42香△32玉▲42馬△21玉
▲22香成△同玉▲33歩成△11玉
▲22と△同玉▲25香△24銀
▲同香△13玉▲23香成△同玉
▲33馬△12玉▲13歩△同玉
▲24銀△12玉▲23銀成△21玉
▲22成銀迄61手。

 令和2年の年賀詰で初形「R2」。もともと年賀詰に気合を入れるタイプではなく、このときも「まあ出来なかったら出来ないで今回はナシにしよう」くらいで気軽に作り始めたところ、なんとなくものに出来そうだったので頑張ってみた、というのが実情。特に41香合~52桂成までの手順が自分としては上出来で、偶然収束に捨て合が入ったり、左辺に残る73歩が変化と余詰防止の両方に働く等、運も味方した。
 TETSUさんの「詰将棋おもちゃ箱」の年賀詰投票2位で、そちらから短評を掲載。
□下誠「『R2』の初形から途中逆王手の香合が現れて、驚くほど手が続く力作」
小□正□「序の趣向的手順、中盤の逆王手、よくできていると思います」
太□岡□ 「よく捌けて、収束の粘りも良い」
 改元時に発表した軽作「R1」を含めて、現時点でR4まで作成しているが、ネタ切れで青息吐息。一桁のうちは続けたいが、どうなることやら。

冬眠蛙第5作品集 第22番+第21番解答

 次回詰とうほくは2月5日(土)13時からで、駅近くの生涯学習センター和室が取れました。いつも会場の抽選申込を2つの市民センターで7~8個予約して1~2個当たって選んでいるのですが、今回はなぜか5個も当選していてびっくり。当然1個だけ確定させて残りはキャンセルするのですが、どういう抽選システムになっているのかな。

 さて、本日は第5作品集紹介。第22番から長編に入りますが、私らしい軽めの作品ばかりです。第22番は令和2年の年賀詰です。
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 年賀詰を作品集に収録するのもどうかな、とちょっと思ったのですが、よく考えたら第2作品集にもフツーに収録していました(笑)。そんなに肩肘張らず、気に入ってる作品を選んでいるのでまあ良いかな、と。60手台です。

○第21番 解答
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▲24桂△同銀▲33金△同銀
▲同銀成△同玉▲44銀△34玉
▲45金△同桂▲36香△44玉
▲45香△53玉▲52飛成△同玉
▲43銀△61玉▲72金△同玉
▲82馬寄△61玉▲53桂△62玉
▲73馬△53玉▲54銀成△同玉
▲64馬△45玉▲55馬△36玉
▲46馬△27玉▲37馬△同龍
▲同馬△18玉▲17飛△29玉
▲38銀△39玉▲28馬△同玉
▲18飛△同玉▲19香△同玉
▲29金迄49手。
   
 馬追いのミニ趣向入りの歩なし煙。序奏をどう入れるかで少し悩んだが、舞台装置となる香を打つ手が入る逆算を選択した。いくつか候補を作った中では一番易しい手順になったが、全体の雰囲気には合っていると思う。最近は煙詰は各種さまざまな傑作が作られているが、私は趣向手順が入った中で駒が消えていくのが好きで、自分としてはお気に入り。
たくぼん「珍しく早めに解けました。それにしても単なる駒交換も少なくキレイな手順ですね。私の好みジャストミートといった感じでしょうか。簡単かと思いきや4四銀や最後1七飛は考え込みました。後回しにするのがもったいないくらい一気
に解きたくなるそんな作品でした」
凡骨生「棋形から右下で詰むと予想して取り掛かりました。馬引きまでに持ってゆく手順が易しいながら巧いです」
谷口□太「序は変化読みで難しい。中盤は斜めに香が並んで、趣向を察知。収束は、蛙さんらしいキビキビさで決まります。いつ解いても、気分が良くなるのが、煙。今回も解けて嬉しくなりました」
 ちなみにこの詰上がり、全駒煙には向かない収束かな、と思っていたのだが、実はちゃんと全駒煙の作例あり。興味のある方は調べてみていただければ。

 

冬眠蛙第5作品集 第21番+第20番解答

 義理の叔父の納骨式があり、出かけておりました。何度かお会いしましたが、とても穏やかな方で良くしていただきました。暖かく良く晴れた日でした。どうぞ安らかに。

 本日は第5作品集。第21番です。
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40手台。易しく楽しい作品なので、お楽しみいただければ。

○第20番 解答
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▲14馬△26玉▲25金△36玉
▲15金△26玉▲25金△36玉
▲24金△26玉▲35銀△同桂
▲25金△36玉▲15金△26玉
▲24飛△同桂▲25金△36玉
▲24金△26玉▲25金△36玉
▲48桂△同龍△▲15金△26玉
▲16金△同玉▲17香△26玉
▲15馬△36玉▲25馬迄35手。

 わかりやすい馬金知恵の輪。金を15・25・24に動かすことで局面をほぐしていく。最初の銀取りは当然の手段。次に15銀として桂ハガシに行きたくなるところ、35銀とするのが狙い。桂を剥がすよりも35を埋めることが重要、という仕掛けで、同玉の変化のため、金を24に移動させる必要がある。
 逃げ道を塞いだところで用済みの飛を捨て、桂を入手して48桂がゴールとなる鍵。ここで守備龍をずらすことで16金から収束に向かう、という仕掛け。
ごぶりん「25馬まで35手でしょうか。48桂が鍵ですね。いわゆる知恵の輪的な趣向は楽しいですね。でも狭い範囲に手を出したくなる選択肢が多くて、コクと深みを感じます」
利波偉「金鋸知恵の輪で少しづつ局面を狭いところで、変化させるのはとても面白かったです」
橘圭吾「難解作(・ω・;)丸一日考えても解けません。こんな難解作品も作れるんですね。……とまぁ、冗談は置いといて「良く在りがちな展開の中編趣向作。銀捨てだけ。綺麗に出来ているので会心というのも頷けます。100点換算で65点(笑」こういう作品が作れるのが羨ましいです」
 知恵の輪は詰将棋として大好きな分野で、こういった「届きそうでなかなか届かない」というのはパズル好きとしてはたまらない楽しさ。還元玉にする仕上げも含めて会心作で、四百人一局集には本作を選んだ。

 

冬眠蛙第5作品集 第20番+第19番解答

 再来週にちょっとしたイベントを予定しております。あまり大ごとにする予定はないので、終わってから報告します。無事に開催できるといいなあ。

 本日は第5作品集。第20番です。
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 冬眠蛙の感覚ですと、だいたいこの頃から詰将棋の新作募集要項に「ネットを含めて未発表のもの」が加わった感じです。それまでは結構フツーにブログに創作過程の図を載せてましたね。この図は近代将棋に発表後、ブログの「今月の新作」シリーズとしても取り上げました。見覚えのある方もいらっしゃるかもしれませんが、四百人一局集には本図を収録しています。

○第19番 解答
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▲22銀△14玉▲25銀△同桂
▲13銀成△同玉▲25桂△14玉
▲13桂成△同玉▲14香㋑△23玉
▲13香成△同玉▲25桂△14玉
▲23銀△同玉▲32角成△12玉
▲13桂成△同玉▲33飛成△同金
▲31角成△同飛▲25桂△12玉
▲13歩△11玉▲33馬△同飛
▲12金迄33手。

㋑同玉は25銀、13玉、24銀、14玉、15銀以下。

 この作品の狙いはズバリ「手の感触」。積み崩し的な手順を繰り返して微妙に局面を変えていく。8手目14玉となった局面で邪魔になった25桂を捨てに行くが、実は23香も邪魔駒で14香に23玉、13香成、同玉とすると、今度はまた25桂と打つ必要がある、というあたりは今見てもうまく出来ていると思う。
真T「打っては捨てるリズムは心地よくていいですね。こういうの大好きです。解いた後何回も並べたくなります(実際何回も並べてしまいました)。というわけで満足できました。しかし、この逆算は作っているときが1番楽しめそうですね」
詰将棋2級「やさしいとの言葉を信じて解きました。確かに手数の割にはやさしかったです。30分ぐらいでした。素人目から見ても配置にも無駄ゴマがなく捨て駒連続のすばらしい作品でした。中編のお手本だと思います」
 実は本作、新聞に発表した短編を逆算しなおした作品。こういう作り直す楽しさも詰将棋の一面。なかなか本作みたいにうまくいくものではないが、それだけに、
自作でもベストテンに入れたい作品。

冬眠蛙第5作品集 第19番 + 第18番 解答

 もともと九州に行く予定で、先週から遅めの夏休みを取っていました。鳴子温泉に行ったりしてノンビリすごしました。こんなに長期間休むのは年末年始を除くと初めてかも。逆に落ち着かないですね(笑)。明日から大変かも。
 さて、今日は第5作品集紹介です。第19番まできました。
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30手台。自作では珍しいタイプで、その分お気に入りの中編です。

○第18番解答
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▲33と△同玉▲43香成△同歩
▲44金△同玉▲24龍△45玉
▲15飛△35歩▲同飛△同と
▲46歩△同と▲35金△56玉
▲65馬△同玉▲75と△同香
▲66金△同玉▲67金△55玉
▲47桂△同と▲45金△同玉
▲63角成△46玉▲26龍△55玉
▲35龍迄33手。

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 八尋久晴氏が多く手掛けている結晶型の詰上がり。不動駒ナシになるまで逆算してみた。

オタマジャクシ「最終図が美しいです。初手からの連続捨駒は難しすぎて、当然ながら私には絶対解けません。最終図からこんないい手が出てくるまで逆算する力がすごいです!この作品を解く人は、悩んで、苦しんで、それでも最後はその美しさに救われ、感動することでしょうね。こういう作品を見るたび、冬眠蛙さんは解く人を強く意識した作風だと感じます」
風みどり「変化、思いっきり読み飛ばしています。解いているというよりも状況証拠だけから作意を推理したという方が近いなぁ。それにしてもよくぞこの詰め上がりで不動駒無しまで造れるものです。蛙さんって根性派だったんですね!」
隅の老人A「最近、作家にはコン君が助っ人に付くので楽が出来るが、解答者は大いに苦しむ。この長い変化を“良とするか否”とするか?兎に角、序盤から「凄いなぁ」「上手いなぁ」と唸ってしまう。不動駒なしの曲詰は高い評価だし、この形の決定版なのは間違いない」

 2手目45玉は15飛、35歩、同飛、同と、46歩、同玉、57金以下。6手目同歩は24金以下。8手目34合は49飛以下。10手目46玉は57金、同玉、27龍、同と、58馬以下。確かにちょっと序の変化・紛れが厚すぎる感はあり、炙り出しとしては難しすぎるかもしれない。あと、詰将棋としては問題ないが、最終手56金でも詰むのはイマイチかも。