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軽趣向好作選51

 昨日の地震、仙台は震度5強で、幸い自宅は大きな被害はありませんでした。皆さんはいかがでしたでしょうか。ご無事をお祈りいたします。また、余震も続いていますので、今後も気を付けましょう。


 本日は久しぶりに軽趣向好作選を掲載します。


20210214yamamoto


▲84飛△71玉▲73飛△72歩▲82金△62玉
▲72金△52玉▲62金△42玉▲44飛△31玉
▲32歩△22玉▲24飛△32玉▲23飛寄成△42玉
▲44飛△31玉▲34飛△33歩▲同飛成△同桂
▲同龍△32銀▲43桂△21玉▲11歩成△同玉
▲12歩△同玉▲32龍△13玉▲33龍△14玉
▲34龍△15玉▲35龍△16玉▲36龍△17玉
▲37龍△18玉▲38龍△17玉▲18銀△26玉
▲27香△16玉▲36龍△15玉▲25龍迄53手。


 ちょっと玉位置を誤植したんではと疑いたくなるような実戦形(笑)。ここから驚きの横追い→縦追いの手順が展開されます。4段目と3段目の飛の効きが強いので、どうやっても詰みそうなところ、31玉として32歩を打たせ、更に33地点での精算に32銀合が最善の受け。32角合は同じように13まで追った後、35角があります。
 12歩からその銀を奪えば、銀香を持っているので縦追いに切り替わります。最後非限定もありますが、この初形から意外性のある趣向手順を出せたのは素晴らしいと思います。





20210214misumi
▲53飛△同銀▲34飛△43玉▲64飛△32玉
▲33歩△同玉▲34飛△43玉▲55桂△同金
▲84飛△32玉▲33歩△同玉▲34飛△43玉
▲94飛△32玉▲33金△同玉▲34飛△43玉
▲74飛△32玉▲41銀△同玉▲71飛成△32玉
▲33香△同玉▲31龍△同馬▲34金△32玉
▲14馬迄37手。


馬飛による連取り趣向。64とを剥がしてからでないと55歩が取れない仕掛けになっており、取る順番はうまく限定されています。銀を取った後、その銀を残して33金から飛を7筋に据えなおし、41銀から香を取るのがウマイ。最後に31龍と綺麗に捨てて透かし詰でのフィニッシュは気持ち良いです。


確か横浜の全国大会の3次会で見せてもらった記憶があります。これを酔っ払った頭でも解けた自分はどこへ行ってしまったんでしょう(笑)。




軽趣向好作選50

 Kifu For jsですが、個々の記事に張り付けているんですけどトップページで表示すると最初の記事の分しか表示されていません。個々の記事でjsdelivrを呼び出しするスクリプトを貼っているのが悪さをしているようで、このスクリプトをタイトルあたりで読み込みするように変えられればいいんですが、どうもそのような機能はココログではなさそう。個々の記事のリンクを見ていただければ表示できます。ご了承ください。
 またスマホでの閲覧にすると盤面が切れてしまいます。小さくすれば良いのですが、どちらかというとPC向けなので無理に変えないことにします。ChromeだとPC表示切替にすると全体が表示できます。お試しください。

 本日は軽趣向好作選を。50回になるんですねえ。

20210117take

▲89香△87銀生▲96金△同玉▲76龍△同銀生
▲86金△同銀生▲95金△同銀▲85龍△同銀
▲87金迄13手。

89香は打ってみたくなる手で、同銀には96金、同玉、76龍の筋があるのですがここで87銀生が妙防。これに構わず96金~76龍として、以降も徹底的に銀を動かします。意外性タップリかつ適度な変化の厚みで武氏の代表作のひとつと言っていいのではと思います。

 

20210117yamamura

▲42と△同玉▲43と△31玉▲42と△同玉
▲54と△31玉▲42飛成△同玉▲35桂△51玉
▲42飛成△同玉▲43と△31玉▲23桂打△同と
▲同桂生△22玉▲21角成△同玉▲31桂成△12玉
▲13歩△11玉▲21成桂△同玉▲32銀生△11玉
▲12歩成△同玉▲23と△11玉▲21銀成△同玉
▲32と左△11玉▲22と上迄39手。

 4筋の駒柱を崩して飛を働かせば…とあらかた筋は見えていますが、実はなかなか芸が細かくて、特に4手目、8手目は31玉でないと早詰なのに対し、12手目だけは51玉が正解で、出題時には誤解が続出しました。23桂打と精算して21角成~31桂成とすれば、あとは見慣れた煙の収束に。ものすごく意外性があるわけではないですが、趣向を構成する駒を全て消すのはやはり気持ちが良いです。

軽趣向好作選49

 新春特別出題の小川さん作について、締切の記載が漏れておりました。1月末までに解答・コメントいただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 今年はコロナ禍で新潟には戻らず、妻の実家の掃除に行ったくらいで後は家で過ごしました。映画化もされた塩田武士の「罪の声」を読了。グリコ森永事件をモチーフにしたもので、個人的には同じ事件を扱った内田康夫の「白鳥殺人事件」が印象に残っており、スピード感は後者の方が上のように思いますが、こちらは重厚な読み物として楽しめました。

 さて、本日は軽趣向好作選。

20210103nakajima

▲23龍△11玉▲14龍△22玉▲23歩△21玉
▲13桂△11玉▲22歩成△同玉▲25龍△23歩
▲21桂成△12玉▲14龍△21玉▲23龍△11玉
▲14龍△22玉▲23歩△21玉▲13桂△11玉
▲22歩成△同玉▲24龍△23桂▲33歩成△同歩
▲21桂成△同玉
▲23龍△11玉▲14龍△22玉
▲34桂△同歩▲12龍△同玉▲24桂△13玉
▲25桂△22玉▲32馬△11玉▲12桂成△同玉
▲13桂成△同玉▲14金△12玉▲23金△11玉
▲22金迄55手。

 以前に紹介した金子清志氏作を更に発展させたような手順となっております。桂歩をうまく使って25の桂を剥がし、合駒の歩を取り直して24龍とし、23桂合を強要します(歩合は33歩成、同歩、21桂成、同玉、23龍、11玉、13龍、21玉、43馬以下)。この瞬間に33歩成、同歩とするのがポイント。もう一度14龍・22玉を作り、34桂、同歩と更に吊り上げてこの地点を塞げば、12龍以下の綺麗な収束につながります。

 最初に25桂を取らずに24龍でもよさそうに見えますが、23歩、33歩成に同銀で失敗します。25桂を剥がしてから24龍であれば、25が空いているので33歩成、同銀には同龍で詰み。作者は寡作ながら完成度の高い作品を多く発表されている実力者で、本作にもその片鱗がうかがえます。

20210103kobayashi

▲35角△67玉▲68金△66玉▲44角△同歩
▲36飛△55玉▲57香△56香▲同香△66玉
▲51香成△55玉▲57香△56香▲同香△66玉
▲52香成△55玉▲57香△56香▲同香△66玉
▲53香成△55玉▲57香△56桂▲同香△66玉
▲55香△同玉▲67桂△45玉▲63馬迄35手。

 初手35角は44を押さえる意味があるのですが、68金、66玉に44角とすぐ捨てます。これは34に飛の効きを通すため。分厚い変化・紛れのある序を経て、36飛~57香と据えれば、香合~香成の趣向が展開されます。53まで成香を据えれば香が品切れになるため、57香には56桂合が最善となり、55香から収束する仕掛けです。

 ちなみに初手46角は67玉で逃れるのですが、35角に46合をすると、一枚多く入手したことで早く詰みます。この変化がまた厚く、桂合は特になかなかの難物。どうぞご確認ください。

 

 

軽趣向好作選48

 コロナ禍がまた大変なことになってきてますね。GoToトラベルも止めるべきという人も多いようで、確かになあ、と思う反面、実はあまり因果関係もないようで、難しいところですね。いずれ普通に風邪をひいても疑われそうなので、例年以上に気を遣わされます。明日から東北は一段と寒くなるようで、用心用心。

 今日は軽趣向好作選を。

20201213take

▲12金△23玉▲13金△24玉▲14金△25玉
▲15金△26玉▲25飛△17玉▲19香△同成桂
▲28銀△同桂成▲16金△18玉▲17金△同玉
▲26銀△同桂▲15飛迄21手。

 11の金が17まで移動する趣向。一定の仕掛けに則ったものではないので、驚かせる効果があると思います。逆算ではないかと思うのですが、独自性の強い作者らしい表現かな、と思います。なお28成桂はと金ですと13手目16金が成立します。

20201213misumi
▲91角△82桂▲同角成△同玉▲74桂△73玉
▲62龍△74玉▲65銀△同角成▲同龍△73玉
▲91角△82桂▲同角成△同玉▲74桂△73玉
▲62龍△74玉▲75飛△同玉▲65龍迄23手。

 91角とすると逆王手以外の合駒は75飛までの一手詰。桂合には同角の一手で、74桂から62龍と追い、65銀から角を入手するとちょうど初形から65銀と87角を消去した形になります。ここでもう一回91角~62龍を繰り返せば、87角がなくなっているので75飛と綺麗に収束できる、という仕掛け。95飛配置が91玉の変化にも対応していて、うまく出来ているなあ、と思います。


 短コン解き終わりました。今年はだいぶ苦戦。年々時間がかかっているのはトシのせいではなくて、作品のレベルが上がったと信じたい(笑)。感想と当たらない予想は例年によって年明けに。

軽趣向好作選47

 先週は実家に戻った後飲んだくれて更新さぼってしまいました。今日は軽趣向好作選を。

20201129nakamura
▲26飛△35玉▲36飛△25玉▲34銀△同龍
▲26飛△35玉▲24銀△同龍▲36飛△25玉
▲16銀△同と▲35飛迄15手。

角飛の両王手の構図だけで作ったシンプルな知恵の輪。26飛~24銀では34に抜けられるので事前に34を埋める必要があるのですが、初手34銀では24玉で逃れるので一旦26飛~36飛として35歩を消去する、という仕掛け。易しいながらセンス良く仕上げられており、作者のマルチぶりがうかがえます。

20201129kaneko
▲25歩△同と▲16桂△同と▲25歩△同玉
▲28香△27桂▲同香△同と▲26歩△同と
▲17桂△同と▲26歩△同玉▲29香△28香
▲同香△同と▲18桂△同と▲27香△同玉
▲19桂△同と▲28香迄27手。

 こちらはいかにも趣向詰、という初形ですが、手拍子で進めようとすると香と歩の使い分けができず困ることになります。3手目が1つめのポイントで、ここをすぐ28香では25桂合で後で困ります。25歩、同玉、28香とすれば玉方は27桂合とするしかありませんが、同香、同とに17桂と打って、26まで玉を引っ張ってから29香とすれば、8段目には桂合が出来ないため香合とするしかなく、これでギリギリ駒が足りる、という仕掛け。シンプルながら金子氏らしい読みの入った作品と思います。

 

 

軽趣向好作選46

 FlashPlayerが12月からWEBブラウザ上で対応できなくなるのだそうで、ブログでFlash盤が使えなくなるためどうしたものか思案中です。なんかいいツールありますでしょうか?多分PCで見る人はやはり駒が動くところを見てるのでは、と思っているのですが。

 さて本日は軽趣向好作選です。
20201101kosaka
▲57飛△69玉▲58龍△79玉▲77飛△89玉
▲87飛△79玉▲88龍△69玉▲67飛△59玉
▲68龍△49玉▲47飛△39玉▲37飛△49玉
▲38龍△59玉▲57飛△69玉▲58龍△79玉
▲77飛△89玉▲69龍△88玉▲79龍△98玉
▲78飛△97玉▲88龍△96玉▲76飛△95玉
▲75飛△94玉▲85龍△93玉▲94歩△82玉
▲83龍△同玉▲95桂△94玉▲85金△93玉
▲73飛成迄49手。

 全国大会握り詰で優秀作となった飛龍追いです。9筋の香と26歩がうまい配置で、これにより78龍・99玉型と48龍・29玉型では詰まなくなり、87飛・37飛で折り返す手順が成立し、また逆に37桂を取ることを玉方は回避できない仕掛けです。
 桂歩を手にしたところで77飛・69龍型にして今度は縦追いになるのが面白いところ。最後までうまく手順が限定されており、握り詰の条件を全く感じさせませんね。

 ちなみに高坂氏はこの頃、もう一作趣向作を発表しており、こちらもなかなかの手順なのですが、初形が軽趣向という印象とはちょっと違うかな、ということで今回は図面のみ掲示します。お楽しみください。
20201101kosaka2

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20201101yamato

▲42銀△同金寄▲33香△32金寄▲同香成△同金
▲42金△同金▲33香△32金▲同香成△同玉
▲43桂成△41玉▲31金△同玉▲11龍迄17手。

 11龍を見せて42銀が鋭い一手。同金寄に33香とすれば32金寄とせざるを得ず、巧妙な金ハガシになっています。もう一枚の金も同様に取れば、同玉とせざるを得ず収束に向かいます。収束も31金と捨てて雰囲気を壊さない最短の手順で仕上げられ、完成度の高い短編になっていると思います。

 

軽趣向好作選45

 一昨日祖母が亡くなったとの報。コロナ禍でもあり、県外者の孫は来ないように、とのこと。仙台より冥福を祈りたいと思います。105歳の大往生でした。

 本日は軽趣向好作選を。

20201018takagi
▲24金△同玉▲15龍△同銀▲36桂△同銀生
▲16桂△同銀直▲15銀△13玉▲14銀△24玉
▲25銀△同銀左▲15銀△13玉▲14銀△24玉
▲25銀△同銀▲15銀△13玉▲14銀△24玉
▲25銀△同角▲15銀△13玉▲14銀△同玉
▲15龍迄31手。

15銀と打って14銀と焦点捨てするのですが、どちらで取っても1手詰。24玉と逃げざるを得ないことで成立する銀ハガシ趣向でちょっとした緊張感があります。最後は25の効きがなくなるためそのまま詰み。その分序奏を入れてますが、私だったら最初の3手は入れなかったかなあ。まあ好みの問題ですが。

20201018inoue
▲24桂△23玉▲33飛△24玉▲36飛成△13玉
▲31角成△23玉▲32龍△24玉▲42馬△13玉
▲33龍△23飛▲同龍△同玉▲33飛△24玉
▲37飛成△13玉▲33龍△23飛▲同龍△同玉
▲33飛△24玉▲36飛成△13玉▲31馬△23玉
▲24歩△同玉▲25歩△15玉▲42馬迄35手。

今改めて棋譜を入力しても奇跡のような手順。最初に36飛成として33歩中合を回避することで42角を馬に変え、33龍・23飛の交換から今度は37歩を剥がします。33歩合は今後は同龍から43馬があります。歩を二枚手にして、もう一度33龍・23飛から36に龍を置くのが本当に絶妙。24歩~25歩の連打で捕まっています。わずか盤面6枚から織りなされる魔法。間違いなく歴史に残る作品と思います。

 

軽趣向好作選44

 古い無駄合考察の記事にコメントいただきました。「無駄合とは何か」ではなくて、「有効合とは何か」で分析されていて感心しました。いただいた条件ですと3番目だけがやや異質ではありますかね。現時点だと1番目の記事の2コ目は変長扱いされることが多いと思います。

 
 今日は久しぶりに軽趣向好作選を。
20201004kaneko
▲32角成△34玉▲35銀△同銀▲43馬△23玉
▲24歩△同銀▲32馬△34玉▲35香△同銀
▲43馬△45玉▲57桂△55玉▲65馬迄17手。

 高度な構想作が多い印象の金子氏ですが、本作は珍しく軽めの作品。馬を往復しながら邪魔な46銀を24に持っていきます。最後もう一度35に戻して57桂を実現。作者だけにもう一工夫欲しい気もしますが、これはこれで完成品でしょうか。

20201004kishi
▲47香△45角成▲33飛成△同玉▲34金△同馬
▲25桂△同馬▲35香△同馬▲34銀成△同馬
▲25桂△同馬▲35香△同馬▲43角成迄17手。

 47香に対して45角成が妙防ですが、それに対して33飛成~34金としてから、43銀を原型消去するために馬を25~35と動かすのが好手順。さらに消去後にもう一度25桂~35香を繰り返して詰み。移動捨て合で出現した馬が都合6回動くリズミカルな作品でした。

 小川さんと手紙のやり取りが続いています。ここのところすっかりメールに慣れたせいか、ちょっと新鮮ですね。相変わらず詰将棋を楽しんでおられて、なによりです。ではでは。

 

軽趣向好作選43

 パラ9月号が届きました。C級順位戦の自作を解いていただいた皆様、大変ありがとうございました。第5作品集に収録するので、そのときに振り返りたいと思います。本日は軽趣向好作選を。

20200906saito
▲65桂△52玉▲62角成△同玉▲63銀△51玉
▲52歩△同金▲同銀成△同玉▲63金△61玉
▲53桂打△51玉▲41桂成△同玉▲42歩△同金上
▲53桂打△51玉▲52歩△同金▲同金△同玉
▲63金△51玉▲41桂成△同玉▲42歩△同金寄
▲14馬△32桂▲同馬△同金▲42歩△同金寄
▲53桂打△51玉▲52歩△同金▲同金△同玉
▲63金△51玉▲41桂成△同玉▲42歩△同金
▲53桂打△51玉▲52歩△同金▲41桂成△61玉
▲51成桂△同玉▲52金△同玉▲53桂成△同玉
▲63金迄61手。

 持駒と盤面の金を見て、マニアな方なら金ハガシ趣向かな、と見当は付けられると思いますが、剥がし方は精緻そのもの。42歩~53桂打~52歩が基本線ですが、最初の桂打に同金とする変化は非常に難しいです。また最初の42歩に対して同金寄は31と以下、同金引は53桂打、51玉、52歩、同金に41桂成とする手があり早いです。30手目同金寄に対して14馬で5枚目の桂を入手することでピッタリ駒が足り、足場にしていた56桂を成り捨てて終わります。寡作ながら完成度が高く洗練された作品を多く発表している作者で、一昨年全国大会でお話しさせていただいたのがとても嬉しかったです。

20200906miyaura_20200906190801
▲59金△78玉▲58飛△同と▲12角△87玉
▲78角打△76玉▲77香△65玉▲85龍△同桂
▲66香△54玉▲55香△43玉▲44香△33玉
▲23角引成△44玉▲34馬△55玉▲45馬△66玉
▲56馬△77玉▲67馬迄27手。

 こちらは持駒こそ多いですが凡そ趣向っぽくない初形。12角と遠打することで、なんと4香連打から馬による追い戻しの趣向が現れます。95龍がうまい配置で遠打にともなう変化を処理しつつ4枚目の香を取る役割もこなしています。また59金~58飛の序が入ったことで意外性も抜群。作者のセンスが光る作品です。(余詰が見つかったようで、中編名作選所収の修正図にて掲載しています)

 台風が九州に迫っているようです。被害が多くならないようお祈りしております。皆様どうぞお気をつけて。

8月の詰とうほく&軽趣向好作選42

 コロナ禍ということもあり、どの位参加者出るか不安でしたが、昨日の詰とうほくは普通に9名参加で良かったです。半年ぶりということもあり、詰とうほく作品展の解答を見たり、Uraさんが作られたtmk鑑賞ソフト、更には中編名作選Ⅱや暁将棋部屋、将棋図巧等、色々な話題で盛り上がりました。次回は11月14日を基本線で予約します。

 中編名作選Ⅱについては自作も2作、しかも両方とも作者お気に入りの作品を選んでいただいて、本当に感謝しています。また、更に石黒さんからは軽趣向好作選の紹介までいただき、こういうのは本当に嬉しいですね。書く甲斐があります。ということで軽趣向好作選を。今回は三角さんの2作。

20200823misumi
▲76桂△73玉▲72馬△同玉▲84桂△82玉
▲42飛成△93玉▲92桂成△同香▲94歩△84玉
▲76桂△73玉▲72龍△同玉▲84桂△82玉
▲72香成△91玉▲92桂成△同玉▲93香迄23手。

 良く見ると初手はほぼ76桂しかないのですが、72馬は勇気の要る一手。64桂は76歩で困ります。84桂と両王手し、92歩を取って94歩と追ってみると、なんとまた76桂~84桂の筋が生じています。今度は94歩があるため、92桂成~93香で詰み。予想していない形からのリフレインに作者の悪戯心がうかがえます。

20200823misumi2
▲76金△96玉▲97歩△同玉▲75角△96玉
▲86金△97玉▲85金△96玉▲56龍△同と
▲86金△97玉▲76金△96玉▲63角成△同金
▲86金△97玉▲85金△86角▲同角△96玉
▲95金△86玉▲56龍△66歩▲85金△96玉
▲66龍△同香▲97歩△同玉▲
75角△96玉
▲86金△97玉▲76金△96玉▲97歩△95玉
▲85金迄43手。

 角金を動かしながら凝り形になっている54龍・36角・16龍を捌いて今46にいると金を入手するのが狙いですが、途中角を捨てた後で86角合の破調が入るのが面白い。これがあるので、もう一枚歩の入手が必要となり、さらにその入手タイミングも限定されているのは流石だなあ、と思います。
 実は冬眠蛙の中編名作選に載った作品も角金の知恵の輪で、雰囲気は似た感じです。ぜひお買い求めのうえ、違いをご覧いただければ。

 

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