第4作品集紹介

第4作品集紹介⑬+⑫解答

先日より、たまたま入手できた日本酒「〆張鶴 大吟醸金ラベル」を晩酌に少しずつ飲んでいます。いや~、うまい。辛口ですが、全くしつこさがありません。ちょっとお高めですがみなさんにもオススメです。

さて、では第4作品集紹介を。今日は⑬です。

20170219

すごい形ですが、短編です。いかにも順位戦、という感じかな。解後感はそう悪くない…はず。

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⑫解答・解説(有吉さん、ありがとうございました。)
201702052

▲25銀 △同玉  ▲A44角△イ27銀▲35金 △26玉 
▲37銀 △同玉  ▲46銀 △同玉  ▲47銀 △37玉 
▲36金 △同銀成 ▲48金 △同飛成 ▲26龍 △同成銀 
▲55角迄19手。

イ34玉は35金、43玉、23龍、54玉、76角以下。
A53角成は28歩、35金、26玉、37銀、同玉、38銀、46玉で逃れ。

 3手目44角が渋い一手。作意47銀のとき55玉を防止するわけだが、変化をともなうので53角成としたくなるところだと思う。収束の3連捨てが狙いの手順。

○田和彦「第一感は53角成。44角は宙ぶらりんで指しにくい。37銀以下手が続くのには驚いた。金と龍が消えて見事な収束」
天○包子「48金を見つけて作意に入ったと思った。大苦戦」

 発表時は23馬を21桂にしていたが、4手目角合が割り切れず愕然。修正により、44角の味が少し落ちるのは残念。

(詰将棋パラダイス H17・11修正)

第4作品集紹介⑫(アンケートつき?)

昨日の記事に書いた、収録作の直しが終了したのですが、修正図が2パターンあり、迷っております。

20170205


201702052

どちらも作意は同じです(10手台)。やはり下かなあ。。。上の方が原図の雰囲気に近いんですよね。こういうツマラナイことで悩むのも、詰将棋作家の性でしょうか。こっちが良い!という意見がありましたらコメントいただければと。ちなみに、馬配置はどうしても必要で、他の駒での代用は変化の都合上不可です。

第4作品集紹介⑪+⑩解答

しまった、作品集の方も書かなきゃ、と思って忘れてました。ということで追加記事で掲示します。本日は⑪。

20170109

比較的自分好みの作品。10手台。

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⑨解答・解説

20161218


▲43金 △同玉  ▲32銀打△33玉 ▲22銀右生△42玉
▲31銀右生△33玉▲34歩 △同銀  ▲22銀引生△42玉
▲43歩 △同銀  ▲同銀成 △同玉  ▲32銀打△42玉
▲31銀右生△33玉▲34歩 △同角生 ▲22銀引生△42玉
▲43歩 △同角  ▲同銀成 △同玉  ▲32角 △42玉
▲31銀生△イ33玉▲34歩 △同馬  ▲22銀引生△42玉
▲43歩 △同馬  ▲同角成 △同玉  ▲32角 △42玉
▲33銀成△ロ同桂 ▲43歩 △31玉 ▲21角成△同玉
▲11歩成△同玉  ▲12歩 △21玉 ▲22歩 △31玉
▲32歩 △41玉 ▲42香迄57手。

イ同玉は21角成、同玉、11歩成、同玉、12歩、21玉、22歩、31玉、33香、42玉、32香成、43玉、35桂迄。
ロ同玉は34歩、42玉、43歩、31玉、21角成、同玉、11歩成、同玉、12歩、21玉、33桂、31玉、32香迄同手数駒余り。

 こちらも岩田氏との合作だが、先の第9番とは逆で、趣向部分が私、岩田氏に全体的な構成を手掛けていただいた。角生・○イ○ロの適度な変化を入れた上、実戦形で仕上げられたのには本当に驚いた。このタイプの趣向では、かなり上位の完成度と言っていいのではないかと思う。岩田氏のセンスには脱帽の一手。

中沢照夫「銀・角のはがし趣向。角生のアクセントが入るのがよい。31手目の31銀不成が成立して安心」
小峰耕希「22・31手目の虫の良さと緩みない着地で、単なる趣向作に留まらない解後感が得られる」
今川健一「雨上がる。涼風。樹の葉末から、ボツリ、ボツリと、雨の滴」

解説・岡村孝雄「1回目は普通に銀を剥がすが、2回目は角生、3回目には(32に角を打っているので)31同玉の変化。1枚毎に適度に考えさせていて面白い。32角の形で78馬が消えると、今度31銀生は33玉で打歩詰だが、33銀が可能になっている。初形を整えつつ収束にもからむ桂香は、巧い作図と感じさせる」

もともと気ままで、かつ短期集中型の創作が多いので、あまり自分は合作には向いていないタイプと思うが、岩田氏のフォローが行き届いており、非常に実りある経験となった。また機会があれば、チャレンジしてみたい。

(詰将棋パラダイス H19・8)



第4作品集紹介⑩+⑨解答

 少し前になりますが、流行語大賞で「神ってる」が大賞で「日本死ね」が入賞したことに対して、だいぶ騒ぎになってましたね。選ぶ審査員にもだいぶ批判が降りかかる事態になってました。これ、単に選ばれる基準がしっかりしていないことが問題だと思うんですけど。近年は「流行語大賞が決まる」→「疑問の声が出る」がワンセットになっていて、今年は更にそれが炎上騒ぎになっただけ、という感じで、冬眠蛙的にはかなり醒めた眼で一連のイベントを見ています。『もうやめちゃえばいいのに、こんな賞』って思ってる人、きっと一杯いるんじゃないかな。

 さて、第4作品集紹介を。今回も前作に引き続き、故岩田俊二氏との合作になります。

20161218
50手台。岩田さんの推敲が光る軽趣向作品です。

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⑨解答・解説

20161127


▲56金 △同玉  ▲33香成△46玉 ▲56角成△同玉
▲23馬 △34角 ▲同馬  △46玉 ▲56馬 △同玉
▲23角 △イ34桂▲同角成 △46玉 ▲38桂 △同香成
▲47歩 △36玉 ▲25銀 △同金  ▲同馬  △45玉
▲36馬 △同玉  ▲46金迄27手。

イ34角は同角生、46玉、47歩、35玉、24角以下。

 第9番・第10番は岩田俊二氏とブログやメールでやりとりして作った合作。本作は、岩田氏の馬角変換の原作を元に、私の方で肉付けしたもの。もともとの狙いの部分はイの変化に隠し、馬と角で合駒が変わることで打歩打開させる。序奏の金捨て・角成捨ても含めて、リズミカルな手順と微妙な局面の変化を楽しんで欲しい。

太田雅人「意味が理解できていないと、序盤で混乱してしまう」
昭和三十六才「47歩打を打歩詰にしないための大騒動」
二宮卓郎「角合と桂合がピッタリと決っているのは、見事です」

(詰将棋パラダイス H18・7)

第4作品集紹介⑨+⑧解答

 22日まで台湾に旅行に行ってまいりました。博物館やお寺、九份等の観光名所をめぐったり、夜市、朝市で台湾名物を食したり、と初海外ながら満喫しました。気候も良く、とても楽しめました。まあでも日本に戻ってくると、ああ、やはり日本が一番だなあ、と感じますね。

 作品集紹介を。本日は⑨。故岩田俊二氏との合作です。

20161127


 大仰な初形ですが、筋が見えやすいので易しいはずです。20手台。今見ると、岩田氏と自分が合作すると、まあこういう風になるだろうなあ、と妙に納得したりして。

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⑧解答・解説

20161029

▲48銀 △同銀生 ▲58銀 △同香成 ▲83角成△57玉
▲66龍 △同桂  ▲46角 △同玉  ▲56馬迄11手。



 母が漢字検定二級に合格したとのことで、お祝いに作った「二」の字のあぶりだし。その後も介護の資格も取って元気いっぱい。父の分も長生きしてほしいと思う。
 戯作ではあるが、銀生と58銀の不利感でなんとか水準か。最後67玉と逃げるのはご勘弁(笑)。

第4作品集紹介⑧+⑦解答

 なんだか指将棋の世界は、例のソフトの問題で、今すごいことになっていますね。冬眠蛙は全くの門外漢のため、実際にどうなのかはもちろん知りませんが、ビジネス上のリスク管理、という点で、連盟の対応はとても勉強になります。最善手を追い求めるのか、それとも悪手だけは指さないことを心がけるべきなのか、って感じでしょうか。

 さて、では久しぶりに作品集紹介を。今日は⑧です。

20161029

易しい10手台の作品。同一作あっても不思議ないかな、と思っていたのですが、検索では一応セーフでした。

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⑦解答・解説

20161002
▲65と △同玉  ▲75金 △66玉 ▲76金 △同飛  
▲65金 △77玉 ▲55馬 △
同金  ▲76龍 △同玉  
▲75飛 △86玉 ▲68馬 △77桂成▲85飛 △76玉 
▲58馬 △同金  ▲75飛 △85玉 ▲87歩 △同成桂 
▲95銀迄25手。

イ78玉は76龍、77金、56馬、69玉、68金、同金、同馬以下。

 以前「詰棋めいと」で湯村光造氏が発表された「歩詰手筋総まくり」では、詰方と玉方の手段を「回避」「打開」「予防」といった用語で分類する手法で画期的な研究論文だった。本作品はそれに触発された、というわけではないが、「打歩詰打開を予防する手を回避する」という凝ったテーマ。
 9手目55馬と捨てる手がそのテーマを担う伏線手。この手を入れずに76龍と作意どおりに進めると、途中までは同様に進むが、玉方は68馬に対して77桂生と変化する(紛れ図)。以下はどのように進めても打歩詰を打開できない。例えば同馬と取れば、同銀生、78桂、同銀成と成生を巧みに使い分けられる仕掛け。

201610022_2

 55馬と捨てておくと、77桂生に対しては、85飛、76玉に67馬で詰むため、それを防ぐためには77桂成とするしかない。こうしておいて75飛~58馬と馬を消去すれば、成桂を縛る駒が無くなって87歩と打歩詰を打開できる訳だ。
 当初の図は紛れ順を際立たせるための飾り駒を配置しており、今回の機会に大幅に修正を施した。少し偏狭なのかもしれないが、やはり作意に関係ない駒は置かないようにするのが作家としてのマナーだと思う。
 なお、48金をと金にしていたところ、奥鳥羽生氏から紛れ図の77桂生を桂成として85飛、76玉、58馬に67成桂でも不詰になる弱点を指摘いただいた。構想作としては不完全に近く、氏には感謝あるのみ。

さわやか風太郎「68馬に77桂生と打歩詰に逃げられるのを防ぐ5五馬捨てが味わい深い手ですね。この打歩詰を巡る熾烈な攻防に酔いしれました」
隅の老人A「狙いは9手目の55馬と56金を移動させておく事でしょう。55馬を飛ばして、77桂生の合駒に暫く悩みました。28馬は序盤で強力な助っ人に仕立てているのが流石に上手い。作者は62歩の配置がチョット気に入らないと、ボヤイテイル?」
 まあ、仕方ないかなあ…。

(冬眠日記 H17・8改)

第4作品集紹介⑦+⑥解答

先週出した写真クイズ、正解は「稲村ヶ崎」でした。言わずとしれた、柳田明氏の傑作です。江の島から撮ったのですが、柳田師匠はどんな思いで命名したのか、ちょっと聞いてみたい。初形の印象かなあ、と少し感じたのですが、真相はいかに。

さて、第4作品集紹介を。

20161002

完成までに紆余曲折を経た苦心作。この図に辿り着けたのは、今回の作品集で自分では最も印象深い。20手台です。

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⑥解答・解説

20160919
▲13角 △イ23玉▲43龍 △33桂 ▲34龍 △同と
▲24歩 △同と  ▲22角成△同玉  ▲21角成△23玉
▲13桂成△同玉  ▲12馬迄15手。

イ‐11玉は21角成、同玉、31と、11玉、12歩以下。同飛は42龍、32銀、同角成、同歩、33銀、同飛、同龍、同歩、21飛、32玉、31飛成、23玉、33龍で同手数駒余り。

 休眠状態に入る直前の作品。この頃は、「何かしらのテーマを設定し、暗算で創作して、目途がついたところでPC検討」という手法で、盤駒は使っていない。本作は「43龍に33桂と移動捨合」で設定。普通に成立していて自分でも驚いたが、2手逆算した関係で普通の捨合になった。

原○彦「意外性の連続でした」
二○卓郎「43龍の妙手で決まらない奥深さ」
飯○晃「5手目から急に行儀がよくなる」

 テーマと収束のバランスが今一つでお蔵にしていたが、順位戦欠席回避を理由にちゃっかり出してみた。それなりの評点(4.08)でホッ。

 (詰将棋パラダイス H24・6)

第4作品集紹介④+③解答

 義父の墓参りに付き合って本日いわきへ行ってまいりました。暑かった…。

 さて、第4作品集紹介を。④です。

20160821

 10手台。詰四会作品展に作品参加だけさせていただいたものです。詰とうほくは作品展やったことないから、というわけではなくて、たくぼんさんと色々やりとりさせていただいた関係で創作しました。意外とこういう半分頼まれ仕事で作った作品は見れるのが出来たりします。

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③解答・解説

20160811


▲46金 △同玉  ▲73角 △36玉 ▲58角 △同飛成
▲27銀 △同玉  ▲37金 △28玉 ▲19龍 △同玉
▲38金 △18玉 ▲28角成迄15手。

 5手目の限定打が狙いで、収束のために3手目は可成地点に打つのだが、ここが非限定(82・91でも良い)なのは痛いところ。また全体的に紛れ不足で、オマケに発表時は49銀をと金にしていたため、5手目27銀、同玉、28金で余詰。散々な結果になってしまった。
 焦点への限定打は好きな手筋なので、これに懲りず、良い素材があれば、また創ってみたい。
真○千秋「いきなり69角では57に穴が開いてしまう。願わくは73角限定だが」
北極王「習いある手筋とはいえ、58角のインパクトは強烈」

(詰将棋パラダイス H18・6修正)

第4作品集紹介③+②解答

山の日、ということで、明日休みにすればそのままお盆休みになりますね。冬眠蛙は大抵そういう日は仕事入れちゃう方で、今年も明日は仕事。でも土曜日は新潟に帰る予定です。

ということで、今日の内に第4作品集紹介を。本日は③。

20160811

第4作品集の中で、唯一余詰になってしまったもの。柿木に頼り切ってしまう悪癖に加え、投稿直前に配置をいじってしまう典型的な不完全作パターン。
直してはみたが、正直出来は今一つ。10手台。

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②解答・解説

20160724

▲69角 △58と寄▲38金 △56玉▲68桂 △同銀成
▲78角 △同成銀 ▲66飛 △57玉 ▲47金 △同と
▲69飛迄13手。

イ:36玉は35飛、26玉、18桂、17玉、15飛、16合、62角成、18玉、16飛で同手数駒余り。

 かなり強引な逆算で、詰キストなら第一感で打ってしまうだろう角打ちをどうしても入れたかった。
小林理「打った角を消してそこに飛を引いて詰め上がる夢のような手順」
…ということだが、大駒4枚はやはり強く、少し配置にしわ寄せが来た感は否めない。それでもイの変化を含め、よく割り切れたとは思う。
ss「初手は第一感だが、飛車角の利きが交錯していて応接が難しい」
重田○信「角の2段活用、また決め手となる金の2段活用が印象的」
 A級順位戦の優勝作品だが、首位作が余詰不完全だったためで全く威張れない。まあ長くやっていれば、たまにそういうこともある、と。
 

(詰将棋パラダイス H22・6)

第4作品集紹介② + ①解答

 詰とうほく申込ですが、会場の都合で10月15日、29日と11月5日で予約してみました。複数当たった場合は10月15日→29日→11月5日の優先順位で場所取りします。出席ご検討の方で都合が悪い日がありましたら、コメントいただけると幸いです。

 さて、先々週より始めた第4作品集紹介を。今日は②です。

20160724


 10手台。ネタ切れの中で順位戦参加だけでも、となんとかひねり出した作品。と金も4枚も置いてあると流石にシツコイですね。そう難しくはないと思います。

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①解答・解説

20160710

▲26金 △46玉 ▲38桂 △同馬  ▲35銀 △37玉
▲27金 △同馬  ▲38香 △同馬  ▲29桂 △同馬
▲26銀上△36玉 ▲56飛 △同馬  ▲28桂迄17手。

 一枚の玉方駒(玉以外)を何回も動かすと、リズム感のある作品にすることができる。本作は56馬を動かしながら形を整える細かいやりとりが主軸。難しい仕掛けはないが、収束まで同じ感触で仕上げているので出来は悪くないと思う。
○原誠「まさか、飛が捌けるとは……(驚)」
加○孝志「馬よ、よく頑張ってくれた。小気味よい桂の捨て方。お買い得です」
解説・○川礼「難しくは無いが良く練られた構図、そして作者のセンスが光る、解答者をニヤリとさせるような小粋な作品」

(詰将棋パラダイス H18・3)

他のブログにならい、一応氏名を一部非表示とすることにします。

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