軽趣向好作選122
昨年冬にガス給湯器が壊れて、交換まで1か月半、エライ目にあったのですが、今年は夏突入と同時にエアコンが故障( ;∀;)。気温も出費もアツイ。
こんなときにはやはり軽趣向ですよねえ(強引)。
▲36桂△同と左▲25歩△同と
▲34飛生△23玉▲24歩△13玉
▲14歩△同玉▲15歩△同と
▲23歩成△同玉▲32銀生△13玉
▲14歩△同と▲23銀成△同歩
▲25桂△同と▲14歩△22玉
▲31飛成△同玉▲32桂成まで27手。
33飛成は14玉で届きそうにないので36桂は打ってみたくなる手ですが、同と左とされるとやはり33飛成では打歩詰。そこで25歩と叩いて34飛生と13玉のときの打歩詰を回避する工夫が必要です。なお、25歩に13玉は14歩、同玉、15歩、13玉、12銀成、同玉、24桂以下。23玉とされたときに32銀生としたくなりますが、それではやはり13玉で打歩詰。24歩と叩くことで同とならば14の飛の効きが切れるので32銀生~14歩と打って詰みます。
13玉が最善ですが、ここで慌てずに14歩~15歩と連打してと金を15に誘導。これで23歩成~32銀生と置き換え、14歩を実現します。最後は23銀成から綺麗にまとまりました。
上田氏としては手遊びかもしれませんが、細かい手順と完成度に感心させられます。
▲26金△同銀▲61角△52香
▲同角成△27玉▲49角△37玉
▲39香△38香▲同香△27玉
▲31香成△37玉▲39香△38香
▲同香△27玉▲32香成△37玉
▲39香△38香▲同香△27玉
▲33香成△37玉▲39香△38歩
▲同香△27玉▲28歩△17玉
▲15飛△同銀▲18歩△26玉
▲36金まで37手。
26金~61角と72金に狙いを付ける角打に捨合することで金取りを回避するのですが、歩合ではなく香合とするのが正解。この香合は何のためか、というと54に効きを作るため……ではなく、同角成、27玉のときに28香、17玉、15飛、同銀とすると18歩が打歩詰。これが歩合だと18歩が打てるので26玉、36金までです。つまり玉方香先香歩の捨て合です。
さて、ではそれをどう打開するか、というと27角、37玉、39香で合駒をねだります。これで歩合ならば先ほどの手順で詰み。玉方はここでも香先香歩で38香合としますが、移動して繰り返すことで最終的には歩合を余儀なくされて詰む、という仕掛けです。
深和氏らしい意欲的な表現ですが、ミステリ好きとしては33~31のどこかに駒を置いて邪魔駒消去できたらなあ、と思ってしまいます。作者も試してみたのかもしれませんが。
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