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詰将棋学校好作選15

 詰将棋学校好作選は『詰将棋パラダイスの代表コーナーである詰将棋学校から、賞に漏れた作品で「これは」という作品を紹介』するのが趣旨となっております。今回はそんな趣旨をふまえ、残念ながら発表時不完全だった作品ですが、まさしく「これは!」という作品を紹介します。
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▲54と△同玉▲53桂成△45玉
▲78角△67香▲同角△55玉
▲56歩△45玉▲55歩△同玉
▲57香△56香▲Ⓐ54成桂△同玉
▲53と引△55玉▲56香△45玉
▲44と△同玉▲43と△45玉
▲52香成△54玉▲53と左△55玉
▲57香△56香▲同香△45玉
▲44と△同玉▲43と△45玉
▲53香成△55玉▲57香△56香
▲同香△45玉▲44と△同玉
▲43成香△45玉▲53香成△55玉
▲57香△56歩▲同香△45玉
▲55香△同玉▲54成香△同玉
▲76角△45玉▲35と△同玉
▲36金△24玉▲25歩△14玉
▲23銀生△13玉▲14歩△23玉
▲33成香△同玉▲32角成△44玉
▲56桂△55玉▲65馬まで75手。


序奏で87に落ちている歩を取るべく、53とを捨てて53桂成とし、65地点を空けます。78角に55玉とすると、54成桂、同玉、87角、45玉、35と、同玉、36金、24玉、25歩、14玉、23銀生、13玉(変化図)、14歩以下で詰み。
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 ところが、実はこの変化を回避する妙防が玉方に残されていました。それが78角に対して67香合と捨て合する手。一見54成桂、同玉、76角以下同じようですが、上図の25に打つ駒が香になるので、14歩が打歩詰になる仕掛けです。逆に詰方は持駒が香をなんとか歩にすれば詰み。この構図が以下の56歩~55歩、同玉、57香に56香合とする仕掛けが生まれる、というわけです。
 56香合に同香、45玉、55香、同玉、57香では千日手になってしまいます。それを打開するのが45玉に対して、44と、同玉、43成桂として53地点を空け、53香成とする手を作ることですが、これだけだとまだ詰まず。実は56香合としたときに54成桂、同玉、53と引と52地点を空けるのが鍵で、これにより44と、同玉、43と、45玉のときに52香成と一歩奥まで成ることが出来ます。
 それだけですと意味がよく分からないですが、以下57香合、56香を繰り返した後、今度は53と左として4筋に追い、同じ手順を繰り返します。更に繰り返して43・52・53の駒を全て成香にするのが真の狙い。ついに55香に56歩合を強要することが出来て(下図)、待望の1歩を入手して収束します。
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 見事な作品でしたが、Ⓐで同香、45玉、44と、同玉、43成桂、45玉、53香成、55玉、57香、56香、同香、45玉、44成桂、同玉、43成香、45玉、53香成、55玉、57香、56香、同香、45玉、47香、46歩、55香、同玉、54成香、同玉、76角、45玉、46香、同桂、35と以下で余詰でした。これだけなら47歩配置だけでもなんとかなりそうですが、手順中43成桂のところ、54成桂、33玉、43成桂でも詰むようです。(以下22玉、32と、12玉、14香のときに適当な合駒がない)
 他にも迂回手順のキズもあり、修正は難しそうなのですが、高難度の玉方香先香歩を利用した駒の入れ替えパズルで、更に52と消去という構想に直結する鋭い狙いも入り、作者の熱さが伝わる作品でした。

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