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詰将棋学校好作選1

 詰将棋に限った話ではないのですが、だいたいの世界の場合、賞を取った作品というのは何かしら記録に残るものですが、そうでない作品の中にも、見るべき作品はたくさんあるものです。もしかしたらその中には、後世なんらかの価値で評価されるべきものもあるかもしれません。
 ということで、詰将棋パラダイスの代表コーナーである詰将棋学校から、賞に漏れた作品で「これは」という作品を紹介しようかと思います。(冬眠蛙の持っているバックナンバーからになります)
 第1回目はこちらの作品を。
20230730horiuchi
▲42桂成△同飛▲55桂△54玉
▲66桂△64玉▲53角成△同玉
▲43桂生△62玉▲44角成△同桂
▲51龍まで13手。

 53角成に誘われますが、34玉で届きません。少し打ちにくい55桂から66桂で54に足場を作り、53角成~43桂生~44角成が一連の妙手順です。そして何よりその彩りを増すのが、初手42桂成。この手がなくとも後の手順は続けられますが、唯一、最終手だけが成立しません。つまり初手が純粋に最終手だけの伏線手となっているのです。
 桂生の主題をより鮮烈に引き立たせる初手にこそ、作者の心使いが感じられるのはきっと筆者だけではないでしょう。短編として理想的な構成と思います。

 暑い日が続きますね。全国大会の日を思い出してしまうのは冬眠蛙だけではないでしょう。皆さんどうぞ、体調にお気をつけください。

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