« 2023年4月 | トップページ | 2023年6月 »

2023年5月

軽趣向好作選95

27日は詰とうほく。青葉区中央市民センターで開催します。会場変わりますのでご注意ください。

今日も軽趣向好作選。今回と次回は記憶に残っている皆さんも多いかもしれません。
20230521hirose
▲44馬△36玉▲28桂△同と
▲48桂△同金▲39香△同金
▲26馬△45玉▲49香△同金
▲44馬△36玉▲38香△同と
▲26馬△45玉▲46歩△同桂
▲44馬△36玉▲27龍△同玉
▲26馬迄25手。
 馬を使ったミニ知恵の輪ですが、持駒の使い方に細心の注意が必要です。まず28桂~48桂といきなり桂2枚捨てますが、48桂を先にすると、同と、28桂に27玉と潜られて打った桂が邪魔になり失敗です。
 28桂に同金とするのは26馬、47玉、48香と打って、以下46歩、44馬、36玉、54馬で詰み筋。同との場合は26馬、45玉、48香には47歩合が効いて詰みません。ここで48桂~39香と遠打するのが凄い手段。同とは54馬、45合、28桂、25玉、27龍以下。この27龍を可能とするのがポイントになっています。
 同金と金がソッポに行ったので、26馬、45玉として48香と打ちたくなりますが46歩合とされて44馬、36玉、54馬は25玉で27龍が出来ないのでペケ。なら39に金を誘導した意味がないように見えますが、45玉の局面で49香と更に遠打するのが絶妙手。48を開けておくことで46歩合には44馬、36玉に37歩と打つことが出来て、27玉なら26馬~48龍、25玉なら34馬~54龍で詰み。同金と更に金を追いやれば、44馬、36玉に38香が打てます。同との一手にもう一度26馬、45玉と戻して46歩とするのが肝要で、これで44馬、36玉に27龍が決め手となって詰みます。変化・紛れともに厚い中で39香~49香という絶妙な手順を実現し、着地まで完璧に仕上げました。この年の看寿賞を受賞した傑作です。

軽趣向好作選94

 今年はJリーグが30周年なのだそうですが、実は今年冬眠蛙も入社してから30年です。そういえば入社直前にJリーグが始まる、ということで盛り上がっていた覚えがあります。当時はこんなにサッカー観るようになるとは思いませんでしたねえ。地元の新潟や今住んでいる仙台にもチームがあり、プロ野球に比べても身近な感じで楽しめますが、なかなか勝てないのがツライところ。今日は新潟が横浜Fマリノスに勝って、良い気持ちです。

 さて、軽趣向好作選を。
20230514nakasuji_20230514224701
▲26銀△16玉▲35銀△17玉
▲26馬△28玉▲37馬△17玉
▲26銀△16玉▲15銀△17玉
▲16飛△同玉▲66龍△17玉
▲26銀△16玉▲35銀△66角
▲26馬迄21手。

 簡単に詰みそうな形ですが、上が開けているのと44角の効きが強く、慎重な工作が必要です。まずは26銀~35銀と置き換えて角筋を塞ぎ、次に26馬~37馬と据えなおして上部脱出を防止する形を整えます。ここで26銀~15銀と今度は香筋を塞ぐのがポイント。これにより17玉に対して16飛と捨てて66龍と据えなおす手順が実現します。最後にもう一度26銀~35銀とすれば、龍と飛の違いがモノを言い、66角を余儀なくさせて26馬まで。
 初手67龍でも詰みそうですが27金の限定合で不詰。ごくシンプルな構図で楽しい手順を実現したのはお手柄です。

詰将棋全国大会

 GWも終わりますねえ。早い。。。5月病になりそう(笑)。

 パラ5月号が届きました。全国大会が久しぶりの開催ということで、早速カレンダーを確認した方も多いのではないでしょうか。冬眠蛙も一応幹事ということで、なんとか出席しなくては、と思っていたのですが、なんと三連休最終日なんですね。困りました。翌日休み取れると良いのですが、心配です。
 新潟で少しだけパラを眺めてましたが、結果稿の短大の仲村氏の作品に感心しました。キレイに作れるものですね。逆算なのかなあ。また、大学の斎藤氏作もお気に入り。いつかは軽趣向好作選で取り上げたいと思っていますが、いつになることやら(笑)。
 
 今日は過去作をいじってました。構図の取り方から変えればウマイこといったりしないかな、という狙いだったのですが、今のところ、結局元の図が一番効率的という状況。それはそれで、過去の自分がそんなに間違っていないということだよね、と無意味に前向きにとらえています。ただ、これからまたしばらく激務になるので、またしばらくお蔵入りですかね。

 今月は詰とうほくです。もうちょっと先ですが、よろしくお願いします。

« 2023年4月 | トップページ | 2023年6月 »