軽趣向好作選85
W杯、今年は全試合中継ということで、夜の時間つぶれちゃいますねえ。今日の日本は残念でした。
今日は軽趣向好作選。軽めと重め?の2作品。
▲21銀△22玉▲32銀成△同金引
▲12金△同玉▲21銀△22玉
▲32銀成△同飛▲12金△同玉
▲21銀△22玉▲32銀成△同金
▲12金△同玉▲21銀△22玉
▲32銀成△同玉▲31金△22玉
▲42龍まで25手。
21銀から金を取るしかない形で、金を取れば簡単そうですが、同金引で馬の効きが11まで通るため21金は詰まず、結局12金から剥がす手順を繰り返すことになります。次の32銀成に同飛は少し意外ですが、よくよく考えると飛を後に残すと、最後の32銀成、同玉のときに42飛で1手詰でした。収束は呆気ないですが、馬の効きと後で渡す駒を弱くするというごく単純な理屈で手順を完全限定に出来ているのは巧いですね。
▲38銀△同角生▲47金打△同角生
▲36金打△同角生▲17飛△27歩
▲同飛△同角生▲47金打△26玉
▲15銀△25玉▲36金上△同角生
▲35金△同角▲26歩△同角
▲14銀△24玉▲25歩△同角
▲13銀生まで25手。
作者名と持駒で尻込みしそうですが、38銀と取ってみるとごく自然に手が繋がることがわかります。同角成でも47金打以下1回転する手順になるのですが、作者が用意したのはなんと角生での1回転。15銀、25玉の局面でその意味が判明します。以下の捌きも見事で、特に打った金を36に捨てて後の打歩詰を予防するあたり、感心あるのみです。
2手目48玉は49金、同と寄、27銀以下で力押しの手順で詰み。この変化が作意に比べてだいぶ重いので、冬眠蛙だったら(好みの問題ですが)46をと金にした上で詰方29金、玉方38銀配置にしたかもしれません。いずれ、成でも生でも一回転成立できる構図はなかなか得難いもので、打歩モノで一世を風靡した作者らしい作品です。
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コメント
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金子作の作意手順で、3手目5手目に「打」が抜けています。
孫引きされる可能性がありますので、一応お知らせまで。
投稿: 解答欄魔 | 2022/11/28 00:05
ありがとうございます。
打だけなのでスマホで直せました😅
投稿: 冬眠蛙 | 2022/11/28 20:54