軽趣向好作選81
先週の3連休は久しぶりに新潟に帰ってノンビリしてました。街中がだいぶ変わりましたね。せっかくなので、今年調子の良いアルビレックス新潟の試合を見に行きたかったのですが、都合が合わず残念。
今日は軽趣向好作選。角2枚型の2作品です。
▲22角△97玉▲32角生△98歩
▲同香△86玉▲87歩△75玉
▲76歩△64玉▲65歩△53玉
▲54歩△42玉▲43桂成△同龍
▲同角成△同玉▲33飛△44玉
▲36飛成△54玉▲34龍△65玉
▲45龍△76玉▲56龍△87玉
▲67龍△98玉▲99歩△89玉
▲87龍まで33手。
角を遠打してください、と言わんばかりの初形で実際遠打するのですが、22角とするのがポイントです。この後、43角成や32角成としたくなるのですが、86玉から歩で追ったときに打歩詰。ひねって21角成としても54歩、42玉、43桂成に51玉で届きません。32角生は51玉に52成桂、同金、41飛を用意した手で、43桂成に31玉とさせないために初手22角が限定となる仕掛け。これで飛を入手し、あとは追い戻しで気持ち良く……というところで、実は罠がありました。32角生としたときだけ、2手目98歩の手数延ばしが成立しています。最後98玉まで追い戻して99歩から87龍まで。謎解き作品としても上質な仕上がりの良作。
▲41角△21玉▲13桂△12玉
▲22金△同玉▲34桂△同龍
▲31角△33玉▲32金△23玉
▲22金△13玉▲25桂△同歩
▲23金△14玉▲12金△24玉
▲13角成△33玉▲32角成△同玉
▲22馬まで25手。
こちらは趣向的な手順が出そうにないのですが、41角から細かく捨てて31角と焦点に打ち付けると、いつのまにか金鋸的な手順の舞台装置が完成している、という仕掛け。25桂と小技を挟んで23金から12金とソッポに移動し、角成から角捨ての収束も完璧です。
2手目42玉は64角以下、33玉は44金、同龍、22角以下。最低限の配置で趣向を構成する角2枚を盤上から消す技巧はさすが編集長。もっと作品を発表してほしいものです。
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