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2022年10月

軽趣向好作選83

 コロナからは復帰しました。少し喉に違和感が残りますが、ほぼ後遺症らしきものはなく一安心。遅まきながら4回目のワクチン接種の案内が来ました。インフルエンザも気を付けないと。

 今日は軽趣向好作選を。
20221030uma
▲13桂打△同龍▲同桂生△12玉
▲22飛△同玉▲21桂成△同玉
▲22歩△同玉▲23香△12玉
▲14香△13桂▲同香成△同玉
▲25桂△12玉▲22香成△同玉
▲33桂成△同香▲32馬△12玉
▲14香△13桂▲同香成△同玉
▲25桂△12玉▲23馬△同玉
▲33金△12玉▲13桂成△同玉
▲14香まで37手。

 まずは13の龍を桂の重ね打ちから入手しますが、13桂・12玉型では結局22飛~21桂成と捨てるしかありません。駒不足が不安になりますが、22歩~23香~14香としてみると桂合しかないため、25桂を再生することができます。
 ここから33香を取り、32馬~14香とすれば、また桂合しかありません。25桂と据えて23馬が決め手。最後また打った桂を成り捨てる収束も気が利いています。コンパクトな形から細かいやり取りが楽しめる、まさに軽趣向の好作です。

コロナ罹患。

 先週の記事で高松に行った旨を記載しましたが、どうやらそこでコロナもらってきてしまったようで、月曜に検査、火曜に陽性判明し、ずっと自宅療養中です。
 症状はだいぶ人によって違うようですが、自分は喉の痛みがひどく、水曜木曜くらいがピークでしたでしょうか。ワクチンは3回接種しており、幸い重症化はしませんでした。ちょっとまだ軽い咳だけ残っておりますが、ほぼ元に戻っています。
 再来週には小川さんにお会いする予定のため、それまでには完治させたいと考えています。

軽趣向好作選82

 週末は出張で高松に行っておりました。土曜日は移動のみだったので、午前中に栗林公園へ。天気が良く、暑いくらいですが風景の美しさに心を洗われる思いでした。

 本日は軽趣向好作選です。
20221016ashita
▲64角△53飛▲同角成△同龍
▲11飛△21桂▲同飛成△同玉
▲54角△43飛▲同角成△同龍
▲11飛△同玉▲23桂△同銀
▲22と迄17手。

 54龍の効きが強く、64角は同龍なら42角~51桂成、という狙いですが、これに53飛合とすることで、今度は3段目に移動した龍の横効きを外すのが主眼となります。11飛に対する21桂合は逆王手ですが、実はこれが一番手数が伸びる合駒という意味。54角と龍筋をそらそうとする手にしつこく43飛合としますが、11飛~23桂とすれば龍の横効きが消えて詰みに至ります。
 難しいわけではないですが、徹底した攻防から綺麗に着地する、気持ち良く解ける好作です。

 

冬眠蛙第5作品集(解答・解説の部)

 今年は色々あって、去年までやっていたネットでのサッカー観戦は自粛していたのですが、我慢しきれなくて再入会し、アルビレックス新潟のJ1昇格の試合を見届けました。本当に良かったです。目立った戦力補強がなく、監督が交代したうえに春先にチームで複数のコロナ感染が出て、ろくにキャンプも出来ない状態だったので、前評判はかなり悪かったアルビ。チームカラーと戦術の継続を武器にして、スタートダッシュこそ失敗しましたが以降順調に勝ち点を上積みしてきました。夏場にチームの象徴とも言える本間選手が海外移籍し、また複数の長期離脱者が出ましたが、途中での補強も行わず、まさに全員でのサッカーをやりきったのは見事の一言です。監督・選手・チーム関係者の皆さんには頭が下がります。本当におめでとうございます。

 この3連休はとても良い気分で過ごせました一方、ほとんど詰将棋はやれておらず、ネタなし。ということで、もう少し先にしようと思っていた第5作品集の解答・解説の部のPDFを公開します。

ダウンロード - works5answer26comment2.pdf

 小川さんに送付するために印刷したのですが、ページ数多すぎて綴じれませんでした(;^_^A。何冊かに分けるしかないです。ごめんなさい。
 多分自作のミニ作品集はこれで最後にすると思います。感想とかコメントいただけると嬉しいです。あ、でも「つまらん」とかばっかりだと傷ついちゃうか。ほどほどにしていただけると助かります(笑)。

軽趣向好作選81

先週の3連休は久しぶりに新潟に帰ってノンビリしてました。街中がだいぶ変わりましたね。せっかくなので、今年調子の良いアルビレックス新潟の試合を見に行きたかったのですが、都合が合わず残念。

今日は軽趣向好作選。角2枚型の2作品です。
20221002nishimura
▲22角△97玉▲32角生△98歩
▲同香△86玉▲87歩△75玉
▲76歩△64玉▲65歩△53玉
▲54歩△42玉▲43桂成△同龍
▲同角成△同玉▲33飛△44玉
▲36飛成△54玉▲34龍△65玉
▲45龍△76玉▲56龍△87玉
▲67龍△98玉▲99歩△89玉
▲87龍まで33手。

 角を遠打してください、と言わんばかりの初形で実際遠打するのですが、22角とするのがポイントです。この後、43角成や32角成としたくなるのですが、86玉から歩で追ったときに打歩詰。ひねって21角成としても54歩、42玉、43桂成に51玉で届きません。32角生は51玉に52成桂、同金、41飛を用意した手で、43桂成に31玉とさせないために初手22角が限定となる仕掛け。これで飛を入手し、あとは追い戻しで気持ち良く……というところで、実は罠がありました。32角生としたときだけ、2手目98歩の手数延ばしが成立しています。最後98玉まで追い戻して99歩から87龍まで。謎解き作品としても上質な仕上がりの良作。

20221002mizukami
▲41角△21玉▲13桂△12玉
▲22金△同玉▲34桂△同龍
▲31角△33玉▲32金△23玉
▲22金△13玉▲25桂△同歩
▲23金△14玉▲12金△24玉
▲13角成△33玉▲32角成△同玉
▲22馬まで25手。

 こちらは趣向的な手順が出そうにないのですが、41角から細かく捨てて31角と焦点に打ち付けると、いつのまにか金鋸的な手順の舞台装置が完成している、という仕掛け。25桂と小技を挟んで23金から12金とソッポに移動し、角成から角捨ての収束も完璧です。
 2手目42玉は64角以下、33玉は44金、同龍、22角以下。最低限の配置で趣向を構成する角2枚を盤上から消す技巧はさすが編集長。もっと作品を発表してほしいものです。


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