軽趣向好作選79
仙台は夏の暑さも峠を越えつつあります。ここのところ、睡眠中に足がつることがあって調べてみたところ、水分不足と冷えが原因として挙げられてました。寝る前に水飲むようにはしてるんですけど、何もかけずに寝てるせいですかね。エアコンは消してるんですが。
本日は軽趣向好作選。軽めですが、ちょっと「へえ」と思わせる2作品です。
▲14飛△同銀▲13角成△11玉
『▲23桂△同銀▲12歩△同銀
▲同馬△同玉▲13銀△23玉
▲24銀成△12玉▲13成銀△11玉』
『▲23桂~▲同銀成~△11玉』
『▲23桂~▲同銀成~△11玉』
▲23桂△同香▲22成銀迄43手。
3×5の端正な初形。銀ハガシですが、最初一旦銀を逃すのがうまい序奏です。桂で呼び出して剥がすのは良くあるのですが、いったん23玉とする手が入るので、より趣向らしさが増しています。趣向の延長でそのまま綺麗に収束するのも好印象ですね。なお、23桂を取る銀の順番は全部非限定のはずです。
▲22銀△同銀▲23桂打△21玉
▲11金△同銀▲同桂成△同玉
▲22銀△同角▲23桂生△21玉
▲11金△同角▲同桂成△同玉
▲22角△同角▲23桂△21玉
▲11金△同角▲同桂成△同玉
▲22銀△同玉▲23金△21玉
▲12金△同玉▲34角△21玉
▲23香△11玉▲22香成△同玉
▲23歩成△11玉▲12と迄39手。
23桂に22玉と上がられると金輪際詰まない形になるため、事前に22を埋めるのが必要になるのですが、この原理をハガシ趣向にするあたりが流石に相馬氏です。ただし、ハガシ方にも工夫が必要で、最初は23桂に同銀と取られる手を見越して桂打にするのは当然ですが、次の22角の局面では桂打ではなくて桂跳ね。これは11金、同角、同桂成に同角とされる変化に13桂打とする余地を残したものですね。さらに1枚目の角を取った後、22に捨てるのが銀ではなくて角というのも芸が細かい。ここで22銀でも同じようですが、その場合、2枚目の角を剥がした時点で持駒が角角金となり、22角に11玉とされてアッと叫ぶことになります。
こちらも舞台装置そのままでうまく収束できており、12の駒が香なのも最後に納得する仕掛け。この作者は趣向作は3日位で作る、と前に読んだ記憶がありますが、本作はどのくらいで作ったんですかね。
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