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2022年7月

今年の目標(詰将棋関係)

 4月に応用情報技術者試験を受けていたのですが、その後、(あまり高い志があったわけではないのですが)AIに関する基礎学習を受けてまして、今年の上期はなんかあっという間に終わりました。その学習も終わり、G検定もなんとか突破できたので、徐々に詰将棋関係の負荷をあげようかと考えています。
 下期のToDoリストを忘れないように書いておきます。
①風みどりさんの頼まれ仕事の完遂
②詰将棋学校の毎月解答
③ストックの放出(投稿)
④今抱えている素材の完成
⑤来年の年賀詰創作

特に③は「そろそろ投稿しようかなあ」→「まだ少し良くなるかも」で延々と抱え込んでいるのがあるので、割り切り投稿をしないとな、と思ってます。なんとか採用してもらえると良いのですが。

 コロナがあっという間に増加していますが、先週は妻と久しぶりの東京へ。角川武蔵野ミュージアム(これは所沢ですが)のゴッホ展はなかなかの壮観でした。その後は前に住んでいた小平→国分寺→国立を巡り、泊まりは芝公園。夜の東京タワーはやはり綺麗ですね。翌日はその東京タワーに上った後、大使館巡り→神田明神→新国立競技場とまあ良く歩きました。新国立まで行ったのに将棋会館には寄らないという(笑)。人出は8割位ですかね。気を付けてはいましたが、やはり気になるもの。早く普段の生活に戻ると良いですね。
 

軽趣向好作選77

 仙台にはこの時期には珍しくまとまった雨が降っています。そんな中ですが、明日から少し出かけるため、軽趣向好作選を本日アップ。角(馬)を同じ王手筋で使う2作品。


20220715tonami
▲82と△同玉▲73歩成△91玉
▲92歩△同玉▲65角△74歩
▲同角△91玉▲92角成△同玉
▲65角△74歩▲同角△91玉
▲82と△同玉▲83歩△91玉
▲92歩△同玉▲72飛生△91玉
▲82歩成△同歩▲92歩△81玉
▲71飛成△同玉▲63角成迄31手。
初形打歩詰。82と~73歩成で置きなおし、92歩、同玉、65角と覗くと、91玉は82とがあるため、74歩と捨て合が登場します。同角と取って91玉に、92角成と捨ててもう一枚の角で65角を繰り返すのが面白い。要は最初の一枚の角は歩と交換するためだけの駒だったわけです。
2回目の65角にも同様に74歩と捨て合します。歩が一枚増えたことで収束に向かうのですが、と金を歩に打換えて72飛生!が打歩詰を回避する好手。82歩成で81を空けて追い込み、71飛成で鮮やかな開き王手のフィニッシュとなります。74歩捨て合の型自体は難しいものではないですが、これを繰り返せることに着眼した作者の発想に拍手。
解説の平井氏によると、97飛は94金位でもいいそうで、将来作品集を編まれるときには図面が変わるかもしれません。
20220715suzukawa
▲23桂△12玉▲24桂△同銀
▲11桂成△同玉▲66馬△33桂
▲同馬△同銀▲23桂△12玉
▲24桂△同銀▲11桂成△同玉
▲55馬△44桂▲同馬△33桂
▲同馬△同銀▲23桂△12玉
▲13銀成△同玉▲25桂△12玉
▲11桂成△同玉▲14飛△11玉
▲23桂まで33手。
こちらは馬が飛筋を遮って二枚配置されています。この馬を消すのですが、都度33銀にどいてもらう必要があり、23桂~24桂~11桂成を繰り返すことになります。馬を消す順序も限定で、55馬を後にすることにより、単に33桂合とする場合には22と、同玉、24飛、32玉、22飛成で早詰です。66馬型だとこのとき43玉で詰みません。
桂連合を食いちぎって、また手元に桂が3枚。ここで13銀成~25桂が気持ちの良い打ち換えで、さらに11桂成と成り捨てて14飛で詰みに至ります。明快ながら精巧な論理で、かつ繰り返し部分も楽しく、着地もばっちり。作者の中ではかなり軽い方と思いますが、完成度が高く、未来に残したいで作品です。

 

パラ7月号

 冬眠蛙のところは今週月曜到着でした。今実はある作業に追われていて、そんなときに限って創作も頭を離れないネタが出てきたりでまだそこまで深くは読んでおりません。看寿賞の記事はすごく整理されていましたね。これは作る方も以前より更に大変だったのでは。本当にお疲れ様です。
 さて、ちょっと以前も見て少し思ったんですが、最近合作が多くなりましたね。冬眠蛙も何作か経験があり、非常に良いことだと思うのですが、あまりに多くなると、「なんか普通に一人で作ったのと同じ入選の扱いというのはどうなのかな?」と少し釈然としないものも感じます。以前は「入選回数はひとつの目安にすぎないわけだし」とあまり気にしていなかったのですが、一方で気にしている方もそれなりにいるわけで、多少考えても良いのではないかと。ただ、今更変えられないですかね。取り扱い変えたところでカウント修正するわけにもいかないし。極端な話、100人で作った作品を100人の名前で100作発表すると、100人の同人作家が出来るわけで。
 あと、合作もそうなのですが、他に色々なページで作品が載っていて、ほぼ全部で無条件で入選扱いになっていて何だかね、という気もします。ああ、ちょっとそろそろマズイ話題になりそうなので今日はこの辺で。

 参議院選挙、今開票番組を見ていますが、与党が勝利ということのようですね。これで今後最長で3年間、国政選挙がないわけで、これからどのような政策が展開されるのか、一国民として見ていきたいな、と思います。
 今日は今年初めてフンパツしてスイカを買って食べました。皮が薄くて甘くて、品種改良なんですかね。個人的にはそこまで甘くなくても良いので、もう少し安いとありがたいのですが。ではでは。 

軽趣向好作選76

 先週はniftyの障害にて更新できませんでした。まあ今日KDDIの障害に比べればカワイイもんですが。あまり多くは言えませんが仕事にも影響出ておりまして、早めの復旧を祈るばかりです。
 看寿賞発表になりまして、受賞された皆さん、本当におめでとうございます。イチシマ的には昨年「渡辺氏作が受賞」と断言していたToshikiさんの慧眼に改めて恐れ入っている次第。いや~、流石です。

 さて、先週飛ばした分軽趣向好作選は今回2作行きましょう。
20220702horikiri
▲14飛△24歩▲64飛△45玉
▲15飛△25角▲同飛△同歩
▲67角△56角▲同角△同香
▲23角△34角▲同角成△同歩
▲46歩△55玉▲33角△44角
▲同角成△同歩▲65飛△54玉
▲32角△43角▲同角成△同桂
▲64飛△55玉
▲77角△66角
▲同角△同桂▲65飛△54玉
▲55飛△同桂▲43角△63玉
▲52角成△54玉▲43馬△63玉
▲65香△64歩▲同香△同玉
▲65馬△63玉▲73香成△同玉
▲83馬△63玉▲64歩△同玉
▲65銀△75玉▲74馬まで59手。

 角打角合趣向。①最初に角合を入手②打歩詰予防のため55香を56に移動③33を開けるために33歩を34に移動④43に桂を呼ぶために43歩を44に移動⑤31桂を43に移動⑥収束を見据えて74桂を66に移動で都合6回の角打角合です。②と③を入れ替えると67角に56香合で逃れます。収束は少し長いですが、単純になりやすい角打角合をここまで理知的に仕上げるのは流石に合駒職人の堀切氏です。
 2手目24角合でも作意同様に進むため、発表時は誤解者が大量発生。24歩と突くのが絶妙で、これを同飛と取ると34角合、同飛、同歩と進めることとなり、上記の②③の手順前後と同じ仕組みで不詰。精巧の一語です。

20220702machida
▲28飛△37玉▲38飛△27玉
▲36銀△同桂▲28飛△37玉
▲26銀△同桂▲38飛△27玉
▲18銀△同桂成▲28飛△37玉
▲26銀△同龍▲38飛△27玉
▲37飛まで21手。

 飛角の両王手を繰り返しつつ逃げ道を埋める趣向。構図は前に紹介した中村雅哉氏作と一緒ですが、埋める駒を桂にしたことで18銀を同桂成と取ってまた26の逃げ道が空いたため、もう一回りして26銀と再度捨てる手が入ったのが大きい。持駒趣向としても盤面の使用駒から見ても完璧と言っていいのではないでしょうか。
 新人コンクールで2.81の高得点をたたき出しました。編集部に横取りされたようで、石黒教授はかなり残念だったのでは。

 

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