軽趣向好作選60
ネタはつきないもので、軽趣向好作選も60回。今回は特にお気に入りの2作品を紹介。
▲21銀△13玉▲23金△同玉▲32馬△13玉
▲14馬△22玉▲32馬△13玉▲31馬△23玉
▲15桂△同と引▲32馬△13玉▲14歩△同と
▲同馬△22玉▲32馬△13玉▲31馬△23玉
▲15桂△同と▲32馬△13玉▲14歩△同と
▲同馬△22玉▲32馬△13玉▲31馬△22飛
▲14歩△23玉▲15桂△33玉▲22馬△同玉
▲23飛△31玉▲32銀成△同玉▲43金△41玉
▲21飛成△31香▲同龍△同玉▲33香△22玉
▲32香成△12玉▲23桂成△同玉▲33金△12玉
▲22金迄61手。
自陣と金はありますが、それ以外はごく自然な初形。21銀~23金と思い切って32馬を据えれば、馬桂歩による精巧なハガシ趣向が展開されます。最終的に香を吊り上げると、11地点が空くので32銀生、12玉、13歩が打てて詰み。つまり、このハガシ趣向は打歩詰回避のために行われていることになります。
最終的には15香型を作る前に31馬に対して22飛合と手を変えますが、以下も自然な捌きで打った桂も綺麗に成り捨てて収束して文句なし。ちなみにこの収束で15桂と打つ手があり、これならと金を全部剥がされる前に22飛合とすれば良さそうですが、その場合は桂を余計に持駒に残せるので、同馬、同玉に34桂合で詰みます。都合良く出来ているものですね。
詰四会作品展での発表作で、ハガシ方がちょっと渦潮をイメージするので命名もピッタリ、と思いきや、作者曰く「51のと金が『成る”と”』だから」とのこと。オヤジだなあ(笑)。
▲31飛△21歩▲同飛成△同玉▲32歩成△11玉
▲21と△同玉▲31角成△11玉▲23桂△同成香
▲12歩△同玉▲24桂△同成香▲13歩△23玉
▲32馬△13玉▲25桂△同成香▲14歩△24玉
▲33馬△14玉▲26桂△同成香▲15歩△25玉
▲34馬△15玉▲16歩△同成香▲同馬△同玉
▲17香△25玉▲26歩△同玉▲27香迄41手。
持駒と成香配置が目立つ初形。いきなり飛打で合駒を食いちぎり、32歩成~21とは軽い伏線。31角成とすれば、こちらは馬桂歩を使った6手一組の追い趣向となります。26桂で桂を使い切りますが、16歩から精算すれば、最後はなんと4香詰。なるほど、これで成香配置なのか、と作者のユーモアにニヤリとさせられます。手順もさることながら、個人的には命名が良いです(笑)。
雨が降り続いていて、仙台も今日は20度前半。九州や中国地方は大変な大雨になっているようで、お見舞い申し上げます。皆様どうぞ気を付けて。
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