軽趣向好作選55
5月は会場の関係で1回お休みとした詰とうほくですが、8月21日(土)または28日(土)で会場の抽選申込を行っております。まだ一部の会場は使えないみたいで、競争率が高くなる可能性があり、当選できるかどうかは分かりません。運よく両方当選したら、21日の方を優先しようかと考えていますが、都合が悪い方がいらっしゃったらコメントいただければと思います。
本日は軽趣向好作選を。
▲36と△同銀生▲27金△同銀生▲38歩△同銀生
▲17飛△27香▲同飛△同銀生▲39香△38歩
▲同香△同銀生▲17龍△27飛▲同龍△同銀生
▲38歩△同銀生▲36飛迄21手。
銀生の繰り返し趣向。成らない理由は9手目の局面で一目瞭然。24に歩があるので10手目は香合とせざるを得ないのですが、そのおかげで39香でもう一歩補充でき、17龍から飛を入手すれば詰みに至ります。
平易な仕組みでうまく出来ているのは作者らしいのですが、20手目はまあお愛嬌として、39香に対する合駒が香でも良いのは少し気になるところかもしれません。
▲43金△同玉▲32銀打△33玉▲22銀生△42玉
▲31銀右生△33玉▲34歩△同銀▲22銀引生△42玉
▲43歩△同銀▲同銀成△同玉▲32銀打△42玉
▲31銀右生△33玉▲34歩△同角生▲22銀引生△42玉
▲43歩△同角▲同銀成△同玉▲32角△42玉
▲31銀生△33玉▲34歩△同馬▲22銀引生△42玉
▲43歩△同馬▲同角成△同玉▲32角△42玉
▲33銀成△同桂▲43歩△31玉▲21角成△同玉
▲11歩成△同玉▲12歩△21玉▲22歩△31玉
▲32歩△41玉▲42香迄57手。
銀の送りによるハガシ趣向。趣向自体はそれほど妙味を感じさせない(ここが自分の主な受け持ちだったんですが…笑)ものの、角生が出たり、32の駒が角になることによって31銀生に変化が生じるところ、更には収束33銀成と手を変えるところ等、細部はうまく出来ているのではないかと。収束を付けながら桂香図式に出来たのもちょっと気が利いていると思います。岩田さん(残念ながらこの作品発表の数年後にご逝去されました)のセンスが光る作品です。
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