8月の詰とうほく&軽趣向好作選42
コロナ禍ということもあり、どの位参加者出るか不安でしたが、昨日の詰とうほくは普通に9名参加で良かったです。半年ぶりということもあり、詰とうほく作品展の解答を見たり、Uraさんが作られたtmk鑑賞ソフト、更には中編名作選Ⅱや暁将棋部屋、将棋図巧等、色々な話題で盛り上がりました。次回は11月14日を基本線で予約します。
中編名作選Ⅱについては自作も2作、しかも両方とも作者お気に入りの作品を選んでいただいて、本当に感謝しています。また、更に石黒さんからは軽趣向好作選の紹介までいただき、こういうのは本当に嬉しいですね。書く甲斐があります。ということで軽趣向好作選を。今回は三角さんの2作。
▲76桂△73玉▲72馬△同玉▲84桂△82玉
▲42飛成△93玉▲92桂成△同香▲94歩△84玉
▲76桂△73玉▲72龍△同玉▲84桂△82玉
▲72香成△91玉▲92桂成△同玉▲93香迄23手。
良く見ると初手はほぼ76桂しかないのですが、72馬は勇気の要る一手。64桂は76歩で困ります。84桂と両王手し、92歩を取って94歩と追ってみると、なんとまた76桂~84桂の筋が生じています。今度は94歩があるため、92桂成~93香で詰み。予想していない形からのリフレインに作者の悪戯心がうかがえます。
▲76金△96玉▲97歩△同玉▲75角△96玉
▲86金△97玉▲85金△96玉▲56龍△同と
▲86金△97玉▲76金△96玉▲63角成△同金
▲86金△97玉▲85金△86角▲同角△96玉
▲95金△86玉▲56龍△66歩▲85金△96玉
▲66龍△同香▲97歩△同玉▲75角△96玉
▲86金△97玉▲76金△96玉▲97歩△95玉
▲85金迄43手。
角金を動かしながら凝り形になっている54龍・36角・16龍を捌いて今46にいると金を入手するのが狙いですが、途中角を捨てた後で86角合の破調が入るのが面白い。これがあるので、もう一枚歩の入手が必要となり、さらにその入手タイミングも限定されているのは流石だなあ、と思います。
実は冬眠蛙の中編名作選に載った作品も角金の知恵の輪で、雰囲気は似た感じです。ぜひお買い求めのうえ、違いをご覧いただければ。
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