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軽趣向好作選11

 最近ラーメン屋の行列が結構目立ちますね。冬眠蛙はどちらかというと、大衆的な中華食堂が好みです。この間、好物のマーボーラーメンを頼んだら、妙に具が多くて、「なんか今日は気前がいいなあ」と思って箸を入れてみたら何も手ごたえがなく、なんと麺を入れ忘れられていました。それを「ありゃあ、ごめんごめん、ははははは」と店員が笑い飛ばす、そういう雰囲気がまたいいです。ラーメン屋はこうでなくては。

 さて、では好作選を。
20190421sakai
▲23銀△21玉▲32銀生△12玉▲23銀成△21玉
▲43馬△11玉▲44馬△21玉▲33桂生△同桂
▲43馬△11玉▲33馬△21玉▲43馬△11玉
▲44馬△21玉▲33桂△11玉▲41桂成△21玉
▲11馬△同玉▲12歩△21玉▲33桂迄29手。

 

ミニ馬鋸ですが、33に桂を効かせることでちょっとした奥行きが生まれています。33桂生に31玉は32歩、42玉、54桂、52玉、62桂成、42玉、41桂成、同玉、53桂、42玉、33成銀まで。このため、初手に打った銀を金に変えておく必要があるわけです。さすがに芸が細かいですね。なお、24が桂なのは桂を切らして8手目32桂合を防ぐためですね。

 

20190421honma
▲18歩△27玉▲28歩△同玉▲29飛打△18玉
▲19飛△27玉▲28歩△同玉▲29飛左△38玉
▲39飛△48玉▲49飛△37玉▲38歩△同玉
▲39飛右△27玉▲28歩△17玉
▲18歩△同玉
▲19飛△28玉▲29飛右△17玉
▲18歩△同玉
▲19歩△17玉▲47飛△同香成▲71馬△同馬
▲18銀迄37手。

 

堀半七を横にしたような手順ですが、キー設定は初形の38歩にあり、それを消去するのが主目的。で、消去しておしまいにするのではなく、更に4筋に動く余地を残すことで、原型消去を回避しつつ歩をたたいて飛で追う回数を増やしたのがなるほどと思わせる工夫です。玉の逃げ方に破調があり、予定調和的な収束に至るプロセスを楽しめる作品と思います。

 

 

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コメント

本間作の 11手目は29飛左。

まあ、些細なとこですが、気になったもので、、

あらら、、、失礼しました。
修正しておきますね。

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