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冬休み特別出題 解答

 無事に原稿を送信しましたが、須藤さんからの返事で、皆さんより一足早く、岩田さんの訃報に接しました。ご存じかと思いますが、氏はこのブログでたびたびコメントをいただき、今回のプレ短コンにもペンネーム「オタマジャクシ」で参加されていました。私と2作ほど合作もしており、先日の波崎さんといい、本当にさみしい限りです。ご冥福をお祈りいたします。

 よほど一週飛ばそうか、と思ったのですが、逆に両氏から叱られそうなので、冬休み特別出題の結果発表をします。

▲67桂左△同龍▲66龍△同馬▲56歩△同馬
▲67桂△同馬▲56飛△同馬▲44銀△同角
▲45金△同馬▲66金まで15手。
(詰上り「A」の字)

☆簡単に詰みそうな形に見えますが、58龍・39馬の守備が強く、細心の注意を払う必要があります。67桂、同龍に同桂と取らずに66龍が英断の一手。68地点を防ぐ銀は動かせないのです。

☆対して同龍は45金~47金なので同馬ですが、更にここでもう一歩ためて焦点に56歩が好手。単に67桂では56玉、45銀、47玉で48に馬が利いています。47に桂の利きがある内に、ということなのですが、変化もともなうため指しにくい一手になっています。

☆ここでようやく飛を取りますが、その飛をすぐに56に捨てて、馬を元に戻します。44銀~45金で最後に馬を逸らせて、上部の守備駒をうまくどかしきり、66金打までの詰上りです。

☆結局玉は不動ですべて同○なのですが、一手一手に奥行があり、それほど長い手数ではないのですが、非常に濃密な手順という印象です。さすがの一作でした。

○作者の言葉 
隅の老人Aさん『チョット見ではAの字の創作は易しそうですが素材からの逆算が意外と難しく、看和さんから頂いた素材に対して逆算不可のダメだしは4回以上になります。掲載のAの字は不動玉が唯一の狙いで、お気に入りの作品です。尚、初手からの数手を看和さんが着色。従って、創作の比率は住之江4、看和6』
三輪勝昭さん『住之江看和作では収束素材は常に看和担当です。曲詰の良い素材とは第一は手順の良さではなく、逆算可能かどうかです。逆算が完全に不可と検証して捨てる素材はしょっちゅうです。
この素材は駒取りなしでは無理ですが、色々逆算の選択肢があると思いました。53・64・65・66と駒を取れる箇所が3ヶ所もある。しかし、意外に上手く行かない。と言う事を住之江さんからの返信で知りました。自分自身も試しましたが、逆算不可に思いました。
駒取り2回もありますが、可能選択肢の中では上出来の作品と思っています』

☆手の奥行、と先ほど書きましたが、紛れの方も相当で、正直言って、「よくここまで逆算できたなあ」と思います。3手目同桂が詰まないとか、結構奇跡的。パラに出してもかなりの高得点だったのではないでしょうか。

** 短 評 **

荒川貴道さん(12歩)『5手目5六歩に対して同竜をまず考えました。どうやら2手短いようですね。最後は見事な"A"のあぶり出しですね』
☆同龍は45金打、同龍、同金、56玉、47銀、57玉、58飛迄。うまく割り切れました。

蛇塚の坂本さん(38歩)『こんなに同馬と馬を翻弄する手順がでて来るとは思わなかった。特に最後の4四銀同角4五金同馬は軽い粋を思わせる手順でした』
☆冬眠蛙も最初に見たとき驚きました。駒取りをうまく活用して、最後は連続捨て駒で締める、というのがいいですよね。

占魚亭さん(23歩)『66金迄と予想がつくものの竜と馬が強力で、どうやって利きを逸らすかが考え所。手筋だが56歩が気持ちのいい一手』
☆一歩千金という格言がぴったりくる一手ですね。

さわやか風太郎さん(25歩)『守備の竜が強力で今一つ届かなかったが、その竜を盤上から消すことに気づき解決しました』
☆それが、なかなか消せないんですよね。

詰将棋1級さん(17歩)『「A」が出てきました。曲詰なのに相変わらず細かいところうまく出来てますね。好作と思います』
☆あぶり出し的には初形から字の想像がつくのですが、手順の方はまさに思いもよらない、という感じ。好作でした。

やはり難しかったのか、少し解答少な目でした。

なお、近日中にまた特別出題を予定しています。皆さんお待ちかねの?あの続編を賞品提供予定です(…いや、まだそのためには冬眠蛙自身にハードルが残っているのですけど)。

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