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無駄合判定その2

珍しく出張等も入り、間があいてしまいました。

今回は『CASE2:王手をかけた駒以外の駒でその合駒を取った瞬間に詰む場合』を整理します。

Mudacase2

わかりやすく1手詰で。不透明人間さんの提示例とほぼ同じで31角までが作意です。で、31角に対して22合は同龍と王手をかけた駒以外で取ってそのまま詰みます。

この例は、現代詰将棋では先日のケースと同様に、解答的視点でも作品的視点でもほぼ完全な無駄合で扱われています。

では、このケースも常に問題なく見て良いのか、というと、実は穴があります。

Mudacase3

33飛成としたとき、23に合駒を打つと、同歩成で取った瞬間に詰みます。間接両王手と呼ばれる形です。

で、これも同様に完全な無駄合なのか、というと違っています。過去に一度だけ、この形で詰上がりだ、と主張する作品をパラで見たことがあるのですが、あまり解答者からも受け入れられなかったようで、以降この詰上がりは登場していません。つまり、この形は、

解答的視点:合駒をした場合も正解とみなされる。

作品的視点:作品として気になるものであり、解説上も間違いなく触れられる。

ケースになっているようです。

 

したがって、上図のケースは正確には、「CASE2王手をかけた駒以外の駒でその合駒を取った瞬間に詰む場合(間接両王手を除く)」というのが正確なところかと思います。で、下図は「CASE3:間接両王手を利用した詰上がり」として分別しておきます。

なお、たとえば下の図で、

Mudacase31

33飛成、同龍、23歩成までの詰上がりを作意とした場合の2手目23合はやはり同歩成で詰みますが、これは無駄合として割り切れているのではなく、同手数駒余りによる劣位順として割り切れている、と整理すべきかと思います。

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コメント

個人的には、「間接両王手」は、単なる変長作品だと思っています。従って、“作品として気になるものであり、解説上も間違いなく触れられる”のかも知れませんが、それは変長に対するそれに過ぎず、それ以上ではない気もしています。
(勿論、最初に示した人は、無駄合と看做せ、という考えだったのでしょうが、無駄合とは見てもらえなかった、というのが正しいのでしょうが)

基本的には、一発ネタですので、今の人が同じことをする意味がない、ということだと思います。(直後は、三重間接両王手も誰かがやってたか、と)

提示例は私ですか。不透明人間さんだと思います。2/4のコメント参照してみてください。

>個人的には、「間接両王手」は、単なる変長作品だと思っています。
上記には異論あります。変化ではなく作意で生じるのは不完全に近いキズです。

さわやか風太郎さん、すみませんでした。完全な打ち間違えです。ごめんなさい。

詰将棋の規則に「後手は最長手順を選ぶこと」というのがある。これは規則なので,最優先されなければならない。
したがって,後手はどんな場合であろうと,合駒できるときは必ず合駒をして手数を伸ばす義務がある。(ただし,ただ取られて攻駒を近づけるだけの悪あがきの合駒は,いわゆる無駄合で,一般的には「後手は無駄合をしないこと」で禁止される)
しかし,必ず合駒しなければいけないというのでは,良い作品が潰れてしまうことが多い。それを救うため,例外的措置(変長や駒余りに関することなど)を設けている。
というのが私の考えです。
最上段の例図については,本来は合駒をして3手駒余りの作品,でも,例外的措置のひとつとして,無駄合(無効合)としたい部類の作品と思っています。

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